季節と株の大きさで置き場所を決める
コーヒーノキは熱帯の山地で高木の陰に育つ木で、明るいけれど直射日光の当たらない場所を好みます。日本では春から秋は屋外の半日陰で元気に育ち、冬は室内の明るい窓辺で十度以上を保つ必要があります。まず今の季節と株の大きさで、下の表から近い行を探します。
| 時期と株の姿 | 向く置き場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 5〜10月、高さ三十センチ以上の株 | 屋外の半日陰か、午前だけ日の当たる場所 | 真夏の直射日光で葉が焼ける |
| 5〜10月、買ったばかりの小苗 | 室内の明るい窓辺 | 急に外へ出すと葉焼けする。一か月は室内で慣らす |
| 11〜4月 | 室内の最も明るく暖かい窓辺 | 十度を切ると落葉。夜の窓辺の冷えに注意 |
| 実を付けたい株 | 春から秋は屋外で光を多めに | 光が足りないと花が付かない |
光は明るい日陰、直射は避ける
コーヒーノキの葉は艶のある濃い緑で、光が足りると葉が大きく厚くなります。ただし真夏の直射日光を浴びると、葉の中央が茶色く焼けて戻りません。室内ならレースのカーテン越しの南か東の窓辺が理想で、窓から二メートル以上離れると枝が間延びして葉が薄くなります。屋外なら木漏れ日の当たる場所か、午前だけ日の当たる東側です。
置き場所を変えたあとは、次に開く葉で判断します。夏なら二〜三週間で新しい葉が開くので、その葉の艶と大きさを前の葉と比べ、必要ならもう一段だけ動かします。
- 葉の艶と大きさで判断
- 新しい葉が濃い緑で艶があり、前の葉と同じ大きさなら光は足りています。薄く小さいなら窓に近づけます。
- 葉焼けの跡を探す
- 葉の中央や縁が茶色く乾いて抜けているなら直射日光が強すぎます。カーテンを一枚足すか、午後に日陰になる場所へ移します。
- 二週間ごとに鉢を回す
- 光の当たる側だけ葉が茂り、反対側がすかすかになります。二週間ごとに鉢を九十度回すと形が整います。
冬は十度を保てる窓辺へ
コーヒーノキは寒さに弱く、十度を下回ると葉が黄色くなって落ち、五度以下では枯れることがあります。冬は室内で最も暖かく明るい部屋の窓辺に置きます。ただし夜の窓ガラスのそばは外気並みに冷えるため、厚手のカーテンを閉めるか、夜だけ部屋の中央へ移します。暖房の風が直接当たると葉が乾いて縁から枯れます。
| 時期 | 昼の置き場所 | 夜の対策 |
|---|---|---|
| 10月中旬〜11月 | 室内の窓辺へ移す | カーテンを閉める |
| 12〜2月 | 最も暖かい部屋の窓辺 | 十度を切る夜は部屋の中央へ。段ボールで囲っても可 |
| 3〜4月 | 窓辺で日を取り込む | 暖かい日が続いたら夜も窓辺で慣らす |
最低気温が十五度を下回り始める十月中旬には室内へ戻します。遅れると取り込んだあとに一気に落葉します。
春に屋外へ出すときは段階を踏む
五月に入り最低気温が十五度を超えたら屋外へ出せます。室内の弱い光に慣れた葉は、いきなり屋外の光を浴びると半日で焼けます。最初の一週間は完全な日陰、次の一週間は明るい日陰、その後に午前の日が当たる場所へと段階を踏みます。葉焼けは戻らないので、焦らず進めます。
- 曇りの日に出す
- 初日は曇りか雨上がりを選び、建物の北側などの日陰に置きます。風の強い日も避けます。
- 一週間ごとに光を強める
- 一週間後に明るい日陰へ、さらに一週間後に午前の日が当たる場所へ移します。葉に茶色い斑点が出たら一段戻します。
- 真夏は午後の日陰を確保
- 七月から八月は午後の西日が最も危険です。建物の東側か、遮光ネットで午後の光を遮ります。
風通しと湿度を確保する
コーヒーノキは湿度の高い環境を好みますが、風のない蒸れた場所ではカイガラムシやハダニが増えます。屋外では風の通る半日陰が理想で、室内ではサーキュレーターで空気を動かします。冬の暖房で乾燥する部屋では、葉水を朝に行うか、加湿器の近くに置いて湿度を補います。
| 場面 | 起きやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 閉め切った部屋の隅 | カイガラムシが増える | サーキュレーターで空気を動かす |
| エアコンの吹き出し口の近く | 葉の縁が茶色く枯れる | 風向きを変えるか一メートル離す |
| 暖房で乾燥した部屋 | ハダニが増え、葉先が枯れる | 朝の葉水と加湿器 |
| 屋外の風の通る半日陰 | 最もよく育つ | 台風の前は室内へ |
置き場所が原因の不調を見分ける
コーヒーノキの葉の変化は、光、温度、風のどれが原因かで手当てが変わります。下の表で症状に近い行を探して置き場所を直します。冬に下葉が数枚落ちるのは寒さと光不足への反応で、春に新芽が出れば問題ありません。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉の中央や縁が茶色く抜ける | 直射日光の葉焼け | カーテン越しか午後の日陰へ |
| 枝が間延びして葉が薄い | 光不足 | 窓に近づける。春に屋外へ |
| 冬に葉が黄色くなって次々落ちる | 低温 | 十度以上の部屋へ。夜は窓から離す |
| 葉の縁が茶色く乾く | 乾燥した風 | エアコンや暖房から離し、葉水を増やす |
| 葉がべたつき黒いすすが付く | カイガラムシ | 風通しを確保し、虫を取り除く |
コーヒーノキの置き場所を整えるのに使うもの
室内は、人が明るいと感じても植物には暗いことがほとんどです。光を足すか、置き場所を変えるかのどちらかです。
- 植物育成ライト探す言葉「植物育成ライト 白色 クリップ」
- 規格の目安
- 白色(フルスペクトル)で、株から 30〜50cm に吊るせるもの。1 日 8〜12 時間。
窓から離れた場所では、どの植物も徐々に間延びします。紫色のライトは効きますが、部屋の見た目が変わるので白色が現実的です。
- レースカーテン探す言葉「レースカーテン 遮光 UV」
- 規格の目安
- 光を通すもの。遮光率の高すぎるものは逆効果です。
夏の直射は、室内で育った葉を焼きます。外から入れたばかりの株ほど、一枚挟んで慣らします。
- キャスター付き鉢台探す言葉「鉢 キャスター 台 室内」
- 規格の目安
- 耐荷重を土と水を含めた重さで見ます。8 号鉢で 10kg 前後。
大きな鉢は動かせないと、季節に合わせて置き場所を変えられません。床の通気も良くなります。
- 温湿度計探す言葉「温湿度計 デジタル 小型」
- 規格の目安
- 最低・最高を記録できるもの。
窓際は日中と夜で 10℃ 以上違うことがあります。冬に葉を落とす原因は、たいてい夜の冷え込みです。
- 窓辺に置けるなら、育成ライトは要りません。
- 加湿器は植物のためだけには要りません。霧吹きとサーキュレーターで足りることが多いです。
コーヒーノキの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコーヒーノキの育て方にまとめています。
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