地植えと鉢植えで水やりを変える
地植えは根付いた二年目以降ほぼ水やり不要で、真夏に二週間以上雨がないときだけ与えます。鉢植えは乾きが早く、根鉢が一度カラカラに乾くと細根が枯れて戻りません。土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。
| 場面 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 地植え・植え付け一年目 | 土が乾いたら週一〜二回 | 真夏は二〜三日に一回 |
| 地植え・二年目以降 | 原則不要 | 干ばつが二週間続いたら一度 |
| 鉢植え・春秋 | 表土が乾いたら鉢底まで | 受け皿に水をためない |
| 鉢植え・夏 | 朝に一回、乾くなら夕方も | 葉水は朝に済ませる |
| 鉢植え・冬 | 四〜七日に一回 | 午前中に与え、夕方は避ける |
肥料は少なめに、時期を守る
コニファーは肥料が多いと葉色が暗くなり、枝が間延びして蒸れやすくなります。地植えは二月に寒肥として緩効性の固形肥料を根元から離して置く一回で足ります。鉢植えは三月と九月に緩効性の置き肥を少量与えます。黄金色の品種は窒素が多いと緑がかるので、特に控えめにします。
- 寒肥は枝先の下に
- 二月に、枝の広がりの真下に沿って数か所に穴を掘り、油かすか緩効性肥料を一握りずつ埋めます。幹のそばに置くと根を傷めます。
- 追肥は新芽が固まってから
- 追肥(育ちの途中で足す肥料)は、鉢植えのみ三月と九月に置き肥で与えます。新芽が伸びている最中や真夏には与えません。
- 葉色が悪いときは肥料より土
- 葉が黄ばんでも肥料を足す前に、水はけと根詰まりを疑います。根が傷んでいるときに肥料を与えると、さらに弱ります。
夏の蒸れを防ぐ
関東の夏で最も多い不調が、内側の葉が蒸れて茶色くなる枯れ込みです。梅雨前に混み合った枝を軽く透かし、内側の枯れ葉を手で払って風の通り道を作ります。鉢植えはコンクリートの照り返しを避け、鉢台に乗せて底を浮かせます。夕方の葉水は夜間に湿ったままになるので朝に済ませます。
- 梅雨前に内側を掃除する
- 六月上旬に枝を広げ、内側にたまった枯れ葉を手で払い落とします。落ちた葉を根元に残さず集めて処分します。
- 混んだ枝を軽く透かす
- 枝同士が重なっている部分の一方を付け根で抜きます。外から見て変わらない程度で十分で、深く切る必要はありません。
- 鉢は日陰側へ移す
- 真夏の鉢植えは、午後に日陰になる場所へ移します。西日が当たる場所に置き続けると、鉢の中が高温になり根が傷みます。
根元に敷くマルチは薄くします。厚く敷くと幹の根元が蒸れ、株元から傷みます。
冬の管理
多くのコニファーは寒さに強く、関東平野部の露地では防寒不要です。ただし鉢植えは鉢土が凍ると根が傷むので、氷点下の夜が続くなら軒下に寄せます。冬に葉が銅色や紫色に変わる品種は生理的な色変わりで、春に緑へ戻ります。雪が積もると円錐形の枝が広がって形が崩れるので、早めに落とします。
- 雪は棒で軽く落とす
- 湿った雪が積もったら、棒で枝を下から突いて落とします。放置すると枝が外側に開いたまま戻らなくなります。
- 円錐形はひもで軽く縛る
- 雪の多い地域では、十二月に麻ひもで株全体を螺旋状に軽く縛っておくと、雪で枝が開くのを防げます。春に外します。
- 冬の水やりは午前中に
- 鉢植えは四〜七日に一回、暖かい日の午前中に与えます。夕方に与えると夜に凍って根を傷めます。
葉が茶色くなったときの原因の切り分け
コニファーの葉が茶色くなる原因は、蒸れ、水切れ、根腐れ、日照不足、害虫と幅広く、場所と時期で見分けます。内側だけなら蒸れか日照不足、枝先からなら水切れか根の傷み、片側だけなら日焼けです。土の湿り具合を触って確かめ、原因に合った手当てをします。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 夏に内側の葉だけ茶色い | 蒸れ、日照不足 | 枯れ葉を払い、枝を透かす |
| 枝先から全体に茶色い | 水切れ、根の乾燥 | 根元にたっぷり水、日よけをする |
| 土が湿ったまま全体が黄ばむ | 根腐れ、水はけ不良 | 水を止め、鉢なら植え替える |
| 春に下枝から枯れ上がる | 前年の蒸れの後遺症 | 枯れ枝を抜き、風通しを改善 |
| 葉が細かく黄ばみ、くもの巣 | ハダニ | 葉裏に水をかけ、殺ダニ剤 |
鉢植えの植え替え
鉢植えは二年に一度、三月か十月に植え替えます。根詰まりすると水が染み込まず、いくら与えても葉が茶色くなります。一回り大きい鉢に移し、根鉢は外側を軽くほぐす程度に留めます。同じ鉢に戻すなら根鉢の外側三分の一を削り、新しい用土で植え直します。
- 根詰まりの合図を見る
- 水を与えてもすぐ鉢底から流れ出る、底穴から根が出ている、土が減って固い、のどれかがあれば植え替えどきです。
- 根鉢は軽くほぐすだけ
- 鉢から抜き、底で巻いている根と外側の古い土を軽く落とします。中心部は触らず、黒く腐った根だけを切ります。
- 植え替え後は日陰で一週間
- たっぷり水を与えたら、一週間は直射日光を避けた場所に置き、その後徐々に日なたへ戻します。肥料は一か月待ちます。
コニファーの育てている間に使うもの
木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。
数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。
- 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。
樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。
出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」
- バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
- 数量の目安
- 株元 1 ㎡ で 50L 前後。
夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。
- 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
- 規格の目安
- 幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。
- 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。
株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。
- 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
- 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。
コニファーの上手に育てるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコニファーの育て方にまとめています。
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