GadeninEnglishアプリを入れる
とうもろこし(スイートコーン)の分けつと除房

スイートコーンの管理|分けつは取らない・除房で1株1本・追肥と土寄せ

とうもろこし(スイートコーン)の栽培イメージ

読むのに約 5

株元のわき芽は残し、雌穂だけ1本に絞ります。理由と時期を取り違えると穂が小さくなります。

株元の分けつは取らない

株元から出る太いわき芽(葉のつけ根から出る芽)は分けつと呼び、そのまま残します。取る理由がないどころか、取ると損をします。トマトやナスのわき芽かき(余分な芽を根元から取ること)と同じつもりで扱わないでください。

分けつの付け根からも根が出て株を支えるため、倒伏しにくくなります。葉の数が増えるぶん光合成量も増え、雌穂に送る糖の量が上がります。

残してよい
株元から出て斜めに立ち上がる太い芽。数本出ても放置します。切ると切り口から病気が入る危険だけが増えます。
手を入れる場合
分けつの先に雌穂が付いたときだけ、その雌穂を取ります。芽そのものは残したまま、穂だけを摘み取ってください。
取ってよい芽
折れて垂れた芽や、病斑の出た葉だけは元から取ります。それ以外に切る理由はなく、迷ったら残すのが正解です。

分けつが多い株は生育が良い証拠です。栄養が取られていると考えて切るのは、この作物では逆効果になります。

追肥は2回、時期を外さない

肥料を欲しがるのは、体を作る時期と穂を作る時期の2回です。特に2回目を外すと、穂の先端まで粒が入らず先端不稔になります。

施す位置
株元ではなく条間へまき、軽く土と混ぜて土寄せ(株元へ土を寄せること)を兼ねます。根は株元から横へ広がっているので、そこに置くほうが効きます。
やりすぎの害
窒素が多いと葉ばかり茂って倒伏し、雌穂の充実が遅れます。葉色が濃く厚いなら2回目を減らします。
時期の見分け方量のめやす
1回目草丈40から50センチ、本葉5から6枚1平方メートルあたり化成肥料30から50グラム
2回目株の先端に雄穂が見えはじめたころ同量を株の列に沿って
追加葉色が薄く穂が細いとき少量を1回だけ、絹糸が出る前まで

雄穂が出たあとの追肥(育てている途中で足す肥料)は効きません。絹糸が出てからでは穂の大きさは決まっており、肥料は倒伏を招くだけです。

土寄せで倒伏を防ぐ

草丈が2メートル近くになるうえ、根は浅く広がります。梅雨明けの夕立と台風で倒れるのはこの構造のためで、倒伏対策は追肥のたびの土寄せが基本です。

1回目の土寄せ
1回目の追肥と同時に、条間を軽く耕して株元へ5センチほど寄せます。地際から出る支柱根が土に入りやすくなります。
2回目の土寄せ
雄穂が見えたころにもう一度、しっかり寄せます。この時期を過ぎると根を切る危険が高くなるので、以後は触りません。
倒れてしまったら
根が切れていなければ、その日のうちに株を起こして株元へ土を寄せ直します。翌日には先端が立ち上がり、収穫までは持ちます。

マルチを張っている畑は土寄せができません。そのぶん株間を詰めすぎない、窒素を効かせすぎないで倒伏を防ぎます。

除房して1株1本にする

1株に雌穂は2本から3本つきますが、残すのは最上部の1本だけです。分散した養分では、どれも小さく粒のそろわない穂になります。

残すのは、最も上について、いちばん早く絹糸を出した穂です。下の穂は上より数日遅れて出るので、迷ったら位置で判断できます。

外す時期
絹糸が出はじめたころに行います。早すぎると上の穂の良し悪しが分からず、遅いと下の穂に養分が回ったあとになります。
取り方
下の穂を手で下向きに押し下げ、皮ごと外します。茎を傷つけないよう、無理なら根元をはさみで切ります。

1株から大きい穂を2本穫ろうとして両方残すと、両方とも小ぶりで粒の入りが悪い穂になります。

取った穂はヤングコーンになる

除房で取った2番目以降の穂が、そのままヤングコーンです。店で買うと高いものが、この時期にだけ株数の分だけ手に入ります。捨てずに使ってください。

取るタイミング
絹糸が出て数日以内、穂の長さが7から10センチのころ。大きくしすぎると芯が硬くなって食べられません。
食べ方
皮ごと焼くか、皮をむいてさっとゆでます。ひげも若いうちは一緒に食べられます。日を置くと甘みが抜けるので、その日のうちに使います。
何本取れるか
1株から1本から2本。10株あれば十分な量になります。収穫は数日のうちに集中するので、当日の献立を決めてから外します。

ヤングコーンを大きくしようと遅らせると、残した本命の穂の充実が落ちます。あくまで副産物として早めに外します。

水切れと乾燥

乾燥に弱くなるのは、雄穂が出てから収穫までの3週間ほどです。この時期に水切れすると絹糸の伸びが止まり、受粉できずに歯抜けになります。

生育段階水やりの考え方
発芽から本葉4枚乾いた日が続くときだけ。過湿は根を痛める
草丈40センチから雄穂畑なら基本は不要。土が白く乾いたら
雄穂から収穫まで晴天が続けば3日に1回、株元へたっぷり
プランターこの時期は毎日、底から流れるまで

葉が日中に巻いて筒状になるのは水切れの合図です。夕方に開いて戻っていても、その日のうちに水を与えてください。

育ちがそろわないときの切り分け

同じ日にまいたのに背丈が揃わない、穂が太らないという相談はよくあります。スイートコーンは肥料と水を大量に使う作物なので、原因のほとんどは肥料切れ、株間、水切れのどれかに行き着きます。

見るのは草丈ではなく葉です。下の葉から黄色くなるなら肥料切れ、日中だけ葉が巻くなら水切れ、いつまでも細いままなら光と株間を疑うと外しません。

症状考えられる原因手当て
下の葉から黄色く枯れ上がる肥料が切れている雄穂が出る前に追肥を一度足す
背が伸びず茎が細いまま株間が狭く光が足りない間引き、次からは30センチあける
日中だけ葉が筒状に巻く水切れ絹糸の前後は毎日たっぷり与える
風でまとめて倒れた根張りが浅い起こして株元に土を寄せ、水をやる
穂が出ても太らない肥大期の水と肥料の不足追肥と潅水を同じ日にまとめて行う

倒れた株は折れていなければ実ります。抜かずに起こし、土を寄せてから支柱で列の外側を挟みます。

とうもろこし(スイートコーン)の育てている間に使うもの

植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
    規格の目安
    粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
    数量の目安
    追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。

    株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
    規格の目安
    1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。

    粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。

  • 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
    規格の目安
    刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。

    雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。

  • 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
    規格の目安
    稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
    数量の目安
    畝 1 本で 1 束の半分ほど。

    夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
  • 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。

とうもろこし(スイートコーン)の収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はとうもろこし(スイートコーン)の育て方にまとめています。

この記事は広告を含みます。

次に読む

とうもろこし(スイートコーン)について、続けて読むならこちら。

とうもろこし(スイートコーン)の他の解説

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる