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きゅうりの水やりと追肥

きゅうりの水やりと追肥|水切れを防ぐ量と肥料切れの見分け方

きゅうりの栽培イメージ

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実の大半が水でできているきゅうりは、乾かした時点で味と形が落ちます。

きゅうりが水を欲しがる理由

きゅうりの果実は九割以上が水分で、しかも収穫期には毎日、1株あたり数百グラムの実を太らせています。その水はすべて根から吸い上げられるため、他の果菜より必要量が多く、しかも根が浅い層に広く張るので土の乾きに直接さらされます。

水が足りない状態が半日続くと、実の先端まで水が回らず、細く曲がった実になります。苦味の原因になる成分も、乾燥と高温が続いたときに増えやすくなります。味の問題は肥料ではなく水の問題であることが少なくありません。

症状直接の原因打つ手
日中しおれ夕方に戻る蒸散に吸水が追いつかないそのままでよい。朝の量を増やす
翌朝もしおれている根が傷んでいるか根腐れ水を止めて土を乾かし原因を探す
実が細く曲がる半日以上の水切れ1回の量を増やし敷きわらを足す
葉の縁が枯れ込む乾燥と肥料の濃度障害深く水を入れ、追肥を1回飛ばす

しおれの判断は朝に行います。日中の一時的なしおれを見て慌てて水を足すと、根の周りが過湿になり、かえって根を傷めます。

時期別の水やりの目安

回数を増やすより、一度に深く与えることを優先します。表面だけを濡らす水やりを繰り返すと根が浅く留まり、かえって乾燥に弱い株になります。土を10センチ掘って湿っていれば足りています。

時期回数一株あたりの量
植え付け直後2〜3日に1回2リットル
つる伸長期1〜2日に1回3リットル
収穫盛期毎朝1回4〜5リットル
猛暑日朝と夕方朝4リットル、夕2リットル

日中に葉がしおれても、夕方に戻るなら問題ありません。翌朝もしおれたままなら根が傷んでいる合図です。

追肥は最初の収穫が合図

一番果を採った日に一回目
植え付けから追肥(育てている途中で足す肥料)せずに引っ張り、最初の実を収穫した時点で始めます。早すぎるとつるだけが茂り、雌花の着きが遅れます。
以後は10〜14日ごと
収穫が続く間は切らさず与え続けます。きゅうりは肥料を切らすと一週間で実の形に出るので、忘れない日を決めておくのが確実です。
株元ではなくつるの先の下に
根は伸びたつるの先の真下あたりまで広がっています。株元に置いても古い根にしか当たりません。畝の肩に沿ってまきます。

肥料が足りない株、効きすぎた株

肥料が切れた株は、まず葉が小さくなり、次に実の尻が細くなります。つるの先端が細く、巻きひげが短くなったら、すでに切れています。この段階なら液体肥料を数日おきに与えると一週間ほどで持ち直します。

逆に効きすぎると、葉が異様に大きく濃くなり、巻きひげが太く長く伸びて、雌花が着かなくなります。この状態では追肥を一回飛ばし、水だけを与えて実を着けさせるほうが早く回復します。

見る場所肥料切れ肥料過多
巻きひげ短く細い太く長い
小さくなる異様に大きく色が濃い
雌花着くが実の尻が細る着かなくなる
打つ手液体肥料を数日おきに追肥を1回飛ばし水だけ

葉の縁が内側に巻き、白い粉をふいたように見えるときは、肥料過多と乾燥が重なっている状態です。

マルチと敷きわらで根を守る

きゅうりの根は浅いため、真夏の地温上昇にそのままさらされます。梅雨明けを目安に、黒マルチの上や株元にわらや刈草を厚さ5センチほど敷くと、地温が下がり、水やりの間隔にも余裕が生まれます。

敷きわらは泥はねを止める役割も大きく、べと病や炭疽病の初発を遅らせます。手に入らなければ、収穫の終わった株の葉を除いた茎や、雑草を乾かしたものでも代用できます。

敷く時期
梅雨明けが目安です。地温が上がりきる前に敷くと効果が高く、遅れると根が傷んでからの後追いになります。
厚さは5センチ
薄いと地面が透けて意味がありません。手で押さえて土が見えない厚さにし、通路まで伸ばすと泥はねも減ります。
代わりになるもの
刈草を乾かしたもの、もみ殻、落ち葉でも代用できます。生の刈草を厚く敷くと発酵して熱を持つので、乾かしてから使います。

プランターは根の量が足りない前提で

プランター栽培で真夏に急に採れなくなるのは、根が張る土の量そのものが不足しているからです。深さ30センチ以上、容量25リットル以上の容器に1株が目安で、それより小さい容器では真夏に朝夕2回の水やりが必須になります。

容器栽培では水やりのたびに肥料成分が流れ出ます。畑より短い間隔、7〜10日ごとの追肥に切り替え、量は控えめにするとバランスが取れます。受け皿に水を溜めたままにすると根腐れするので外しておきます。

容器の容量植える株数真夏の水やり
15リットル未満1株朝夕2回でも足りないことがある
25リットル前後1株朝1回、猛暑日は朝夕2回
50リットル以上2株朝1回でおおむね足りる

容器の側面を日よけの板や麻布で覆うと、土の温度が数℃下がり、真夏の根傷みがはっきり減ります。

調子が落ちたときの切り分け

実が曲がる、株が急に止まるといった不調は、水と肥料と根の三つに分かれます。株のどこに症状が出ているかで、直すべき場所がそのまま決まります。

症状考えられる原因打つ手
実が先細りで曲がる水切れか肥料切れ朝夕の水やりに変え、少量の肥料を足す
昼にしおれ夕方戻る根が吸う速さが足りない敷きわらで地温を下げ、朝に多めに与える
夕方になっても戻らない根が傷んでいる水を控えて日陰にし、戻らなければ抜く
葉が濃く茂り実が止まる肥料が効きすぎている肥料を止め、実を採り切って株を軽くする

同じしおれでも、朝に戻るかどうかで水か根かが分かれます。夕方まで戻らない株に水を足すと、かえって根を傷めます。

きゅうりの育てている間に使うもの

植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
    規格の目安
    粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
    数量の目安
    追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。

    株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
    規格の目安
    1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。

    粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。

  • 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
    規格の目安
    刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。

    雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。

  • 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
    規格の目安
    稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
    数量の目安
    畝 1 本で 1 束の半分ほど。

    夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
  • 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。

きゅうりの収穫までのコツは作物ページに

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