開花から収穫まではおよそ7〜10日
雌花が咲いてから収穫できる大きさになるまで、盛期の中間地でおよそ7〜10日です。気温が上がる7月以降はさらに短く、一週間を切ることもあります。花が咲いた日を覚えておくと、探さなくても採り時が分かります。
収穫は朝のうちに行います。夜のあいだに水を吸って実が張っているため、日中に採るより歯ざわりが良く、日持ちもします。夕方に採った実は水分が抜けており、翌日にはしなびやすくなります。
| 時期 | 開花から収穫まで | 見回りの間隔 |
|---|---|---|
| 6月 | 9〜10日 | 2日に1回 |
| 7月 | 7〜8日 | 毎日 |
| 8月 | 6〜7日 | 毎日 |
| 9月以降 | 10日以上 | 2日に1回 |
花が咲いた節に洗濯ばさみを付けておくと、探さずに採り時が分かります。翌年の適期を読むための記録にもなります。
大きさの目安は用途で変える
| 用途 | 長さ | 重さの目安 |
|---|---|---|
| 漬物、丸かじり | 15〜18センチ | 70〜90グラム |
| サラダ、一般用 | 20〜22センチ | 100グラム前後 |
| 株が疲れている時 | 12〜15センチ | 50〜70グラム |
株の勢いが落ちてきたら、意図的に小さいうちに採ります。実に取られる養分を減らすことが立て直しになります。
採り遅れが一番の損失になる
きゅうりは一日で数センチ伸びます。20センチの実を見送ると、翌日には25センチを超え、種が固まり始めて味が落ちます。それ以上に問題なのは、大きくなった実が株の養分を独占し、上位節の雌花が落ちてしまうことです。
うっかり巨大化させた実を見つけたら、惜しまずすぐに取り除きます。捨てるように感じても、その一本を残すことで次の数本を失います。旅行などで数日空ける場合は、出発前に小さい実まで含めて全部採っておくのが正解です。
- 見つけたら即取る
- 巨大化した実は惜しまずその場で外します。1本残すことで上位節の雌花が数本ぶん落ちます。捨てるほうが得になります。
- 数日空けるとき
- 旅行の前は、小さい実まで含めて全部採っていきます。株に実を残さないほうが、戻ったときの回復が明らかに早いです。
- 採る位置と道具
- へたの上をはさみで切ります。手で引っ張るとつるが裂け、その傷からつる枯病が入ります。刃は使う前に拭いておきます。
巨大化した実は、種を取る目的でなければ残す価値がありません。置いておくほど株の力を吸い続けるだけです。
形の崩れた実が教えてくれること
- 曲がり果
- 水切れか肥料切れ、あるいは葉が混み合って光が足りない状態です。実の周囲に葉が重なっていないか確認し、水やりの量を増やします。曲がった実自体は味に問題ありません。
- 尻細り果
- 先が細くしぼんだ実は、水分と養分の不足が典型です。株が実の数を抱えすぎている場合も起きるので、着果数を減らして追肥(育てている途中で足す肥料)します。
- 尻太り果
- 先が膨らんだ実は受精不良や過湿で出ます。単発なら問題ありませんが、続くようなら水のやりすぎと排水を見直します。
- 苦味の強い実
- 高温と乾燥、株の老化が重なると出やすくなります。ヘタ側に強く出るので、その部分を厚めに落として食べることができます。
8月の株疲れを立て直す
7月まで採り続けた株は、8月に入ると葉が小さくなり、実が細くなります。ここで諦める人が多いのですが、実を数個落として負担を減らし、追肥と十分な水を入れ、混み合った古葉を整理すると、2週間ほどで新しいつるが動き出す株がかなりあります。
立て直しの見込みがあるかどうかは、つるの先端で判断します。先端が細くても伸び続けていれば回復します。先端が止まって黄色くなり、根元の茎が褐色になっている株は病気が入っているので、早めに抜いて次に切り替えます。
- 実を落とす
- 着いている実を数個外し、株の負担を減らします。小さい実でも構いません。まず養分の行き先を減らすのが順序です。
- 古葉を整理する
- 黄変した葉と病葉を抜いて光を入れます。一度に丸裸にせず3日おきに数枚ずつ。急に露出すると茎と実が日焼けします。
- 追肥と水を入れる
- 化成肥料を畝の肩にまき、たっぷり水をやります。その後2週間乾かさないことが、新しいつるが動くかどうかを決めます。
立て直し後は一度に多く着けさせず、一本の子づるに1果ずつ着けると秋まで続きます。
秋まで採るなら二番手を仕立てる
きゅうりは生育が速いので、7月上旬から中旬に種をまくか苗を植えれば、8月下旬から9月にかけて収穫できます。この二番手は真夏の高温にさらされるため、遮光(日ざしを布などでやわらげること)と敷きわらで根元を冷やす手当てが必須です。
秋どりは、うどんこ病とべと病がすでに畑に蔓延している時期に始まります。一番手の株や病葉を先に片づけ、できれば場所を離してから植えることで、初期の被害をかなり抑えられます。
二番手を作らない場合でも、8月の立て直しで9月までは採れます。どちらを選ぶかは畑の空きしだいで、次の作物を植えたいなら無理に延ばさず、9月に片づけてしまうほうが得です。
きゅうりの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
きゅうりの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はきゅうりの育て方にまとめています。
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