光に出す日を茎の高さで決める
光へ出すのは日数ではなく茎の高さで決めます。八センチから十センチに伸びて、双葉が黄色いまま開きかけたころが合図です。早すぎると伸びが止まり、遅すぎると茎が倒れて根元が傷みます。
室温が高い夏は四日目、冬なら七日目あたりでこの高さになります。毎回日数を数えるより、容器の縁からどれだけ出ているかを見るほうが確実です。
| 姿 | 判断 | すること |
|---|---|---|
| 茎が5センチ、双葉は閉じ気味 | まだ早い | 暗いまま一日待つ |
| 茎が8〜10センチ、双葉が黄色い | ちょうどよい | 明るい場所へ出す |
| 茎が12センチを超えて倒れ気味 | 遅れている | すぐ出して二日で穫る |
直射日光ではなく明るい日陰に置く
緑にするのに強い光は要りません。窓辺のレースカーテン越しか、部屋の明るい場所で十分です。真夏の直射日光に当てると水温が上がり、半日で根元がぬめって使えなくなります。
室内の照明でも緑になります。日当たりのよい窓がない家では、机の上の明かりを一日つけておくだけで色がつきます。時間はかかりますが、傷みにくいという利点があります。
- レースカーテン越しに置く
- 南向きの窓辺なら、レースカーテンを一枚はさみます。窓ガラスに容器が触れると温度が上がるので離します。
- 半日で向きを変える
- 光の来る方へ全体が傾きます。半日ごとに容器を半回転させると、まっすぐ立った姿になります。
- 夏は窓辺を避ける
- 気温の高い時期は部屋の奥の明るい場所に置きます。水温が三十度を超えると一気に傷みます。
緑にする間も水替えは朝と夜の二回続けます。光に当てると水が温まりやすく、濁るのも早くなります。
緑にする時間で味が変わる
光に当てる時間が長いほど双葉の緑が濃くなり、辛みと香りも強くなります。刺身のつまや薬味に使うなら濃い緑まで、サラダで量を食べるなら薄い緑で止めると食べやすくなります。
家族の好みで決めて構いません。同じ容器の半分だけ紙で覆っておくと、濃い部分と薄い部分ができて、どちらが好みかを一度で比べられます。
| 時期 | 双葉の色 | 味の傾向 |
|---|---|---|
| 光に出して半日 | 薄い黄緑 | 辛みが穏やかで食べやすい |
| 光に出して1日 | 黄緑から緑 | 香りと辛みのつり合いがよい |
| 光に出して2日 | 濃い緑 | 辛みと香りがはっきり出る |
背が伸びないときの原因
買ったものより背が低い、という悩みはほとんどが光を当てた時期の早さから来ます。暗くする期間を削ると、その分だけ茎が短くなります。もう一つは温度の低さで、寒い部屋では伸びる前に葉が開きます。
- 暗くする期間を延ばす
- 次の回では、茎が八センチになるまで箱をかぶせたままにします。途中で気になっても、開けるのは水替えのときだけにします。
- 室温を確かめる
- 十五度を下回ると伸びが鈍ります。暖房のある部屋の高い場所へ移し、床に直接置かないようにします。
- 覆いの高さを上げる
- 箱の天井に芽が当たると、そこで伸びが止まります。容器の高さの倍以上ある箱に替えます。
- 種の量を減らす
- 混みすぎると互いに邪魔をして途中で止まります。次の回は一面に一粒ずつ並ぶ量まで減らします。
覆いに使うものを選ぶ
暗くするための覆いは、光を通さず湿った空気が抜けるものが向きます。ぴったりふたをすると内側に水滴がたまり、そこから傷みます。段ボール箱を逆さにかぶせる方法が、手軽さと通気の両方でいちばん扱いやすい形です。
アルミの箔で覆う場合は、ふちを完全に密着させず、指一本分の隙間を残します。黒いごみ袋も使えますが、内側に水滴がつきやすいので毎日ふき取ります。
- 段ボール箱をかぶせる
- 容器より高さのある箱を逆さにかぶせます。側面に手を入れる穴を開けておくと、水替えのたびに動かさずに済みます。
- 隙間を残す
- 覆いのふちを浮かせて、湿った空気が抜けるようにします。密閉すると水滴がたまり、かびの出やすい状態になります。
- 毎日いちど確かめる
- 水替えのときに覆いの内側をさわり、べたついていればふき取ります。乾いていれば通気は足りています。
光に当てている間の水と温度
明るい場所へ移すと、それまでより水が温まりやすくなります。特に春から秋の窓辺は、日が差した数時間で水温が上がり、根元がぬめる原因になります。緑にする二日間こそ、水替えを丁寧にする時期だと考えてください。
気温の高い日は、緑にする時間を半日に縮めても構いません。色は薄めになりますが、傷ませて全部を捨てるよりずっとよい選択です。季節に合わせて緑化の時間を変えるのが、通年で穫り続けるこつになります。
- 朝夕の水替えを続ける
- 光へ出したあとも一日二回替えます。容器を持ち上げず、置いたまま傾けて古い水を捨て、新しい水を静かに注ぎます。
- 水温を手で確かめる
- 水替えのときに指を入れ、生ぬるければ置き場所が暑すぎます。部屋の奥へ移すか、緑にする時間を半日で切り上げます。
- 夜は暗くしなくてよい
- 緑化に入ったら夜も覆いは要りません。部屋の照明が当たっても問題はなく、色づきがむしろ早くなります。
緑にしている間に双葉がしおれるのは、水切れではなく水温の上がりすぎです。涼しい場所へ移せば数時間で戻ります。
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