咲かない原因を先に見分ける
ハナミズキが咲かない原因は、木がまだ若い、夏に枝を切って花芽を落とした、窒素の多い肥料で枝ばかり伸びた、日照不足、根の傷みの五つがほとんどです。枝の伸び方と葉の色、冬の枝先の芽の形を見れば、どれに当たるかが分かります。
| 状態 | 疑う原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 植えて3年以内で枝は元気 | 木が若い | そのまま育て、肥料は控えめに |
| 枝が長く伸び葉が濃い緑 | 窒素過多 | 肥料をリン酸中心にし、量を減らす |
| 冬の枝先に丸い芽がない | 夏の剪定で花芽を切った | 7月〜9月は枝を切らない |
| 枝が細く葉が小さい | 日照不足か根の傷み | 周囲の木を整理し、水はけを直す |
花芽は前年の夏にできる
ハナミズキの花芽は、7月から8月に枝先で作られ、冬を越して翌年の4月に開きます。この仕組みを知らずに夏や秋に枝先を切ると、翌春の花をすべて失います。冬に枝先を見て、丸くふくらんだ芽が付いていれば翌春は咲き、細く尖った芽ばかりなら咲きません。
花芽と葉芽の見分けに自信がないときは、一つだけ芽を割ってみます。中に小さな花の粒が詰まっていれば花芽、巻いた葉が入っていれば葉芽です。
- 冬に枝先の芽を数える
- 12月に枝先を見て、丸い花芽がいくつあるか数えます。少ないなら、その年の夏の管理に原因があります。
- 7月から9月は切らない
- 花芽ができる時期は枝先を切りません。伸びすぎた枝が気になっても、落葉期まで待って花芽を確かめてから整えます。
- 夏の乾燥から花芽を守る
- 7月から8月に乾燥で葉が傷むと花芽が十分に作られません。株元のマルチングと乾燥時の水やりで、夏の葉を健全に保ちます。
若木は咲くまで数年かかる
接ぎ木苗は植えて二年から三年で咲き始めるものが多いですが、環境が変わった直後は根の充実を優先して花を付けません。実生苗は五年から十年かかります。若木が咲かないのは異常ではなく、この時期に肥料で急がせると枝ばかり伸びて、かえって咲くのが遅れます。
| 苗の種類 | 咲き始めの目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 接ぎ木苗 | 植えて2〜3年 | 根付いたら自然に咲く |
| 花付きの大苗 | 翌年から | 植えた年は花が減ることがある |
| 実生苗 | 5〜10年 | 気長に育てる。花色も親と変わる |
肥料は控えめにリン酸中心
枝が勢いよく伸びて葉が大きく濃い緑なのに花が付かない木は、窒素が多すぎます。芝生用の肥料や野菜の肥料が株元に流れ込んでいることもあります。ハナミズキの肥料は冬の寒肥と花後のお礼肥だけにし、リン酸を含む緩効性のものを少量にとどめます。
- 周囲の肥料を確かめる
- 株元に芝生や花壇があり、そこに肥料をまいているなら、ハナミズキにも効いています。その分を差し引いて木への肥料を減らします。
- 窒素を減らしリン酸を足す
- 油かす中心の寒肥に骨粉を加えるか、リン酸の比率が高い緩効性肥料に替えます。量は袋の表示の少なめにします。
- 一年から二年様子を見る
- 肥料を変えても効果が出るのは翌年か翌々年の花からです。すぐに結果が出なくても、さらに肥料を足さずに待ちます。
日照と根の環境を整える
日照不足と水はけの悪さも花を減らします。周囲の木が大きくなって日陰になっていたり、雨のあとに株元に水がたまったりするなら、環境を直さないと花は戻りません。周囲の木を整理して午前中の日を入れ、水はけが悪ければ株の周りに排水の溝を掘ります。
日照と水はけを直してから花が戻るまでには、二年から三年かかります。木が新しい根を伸ばし、その根で作った養分が枝先に届くのに時間がかかるためです。
- 午前中の日を確保する
- 周囲の木の枝を落葉期に整理して、午前中に少なくとも四時間は日が当たるようにします。西日より午前の光が花芽づくりに効きます。
- 水はけを確かめる
- 雨の翌日に株元を掘って、20センチの深さでまだ水がにじむなら水はけが悪すぎます。株の周りに溝を掘って水を逃がします。
- 根を踏み固めない
- 株元を通路にしていると土が締まって根が呼吸できません。マルチングで覆い、人が歩かない範囲を作ります。
数年咲かないときの立て直し
植えて五年以上たつのに一度も咲かない木は、原因を一つに決めて一年ずつ直します。すべてを同時に変えると何が効いたか分からず、次の年に再現できません。まず夏に切らないことを徹底し、次に肥料、次に日照と水はけ、と順に直すのが確実です。
- 一年目は切らない
- その年は夏から秋に一切枝を切らず、冬に枝先の花芽を数えます。花芽があれば剪定が原因だったと分かります。
- 二年目は肥料を直す
- 花芽がなければ肥料を減らし、リン酸中心に替えて一年待ちます。枝の伸びが落ち着けば効いています。
- 三年目は環境を直す
- それでも咲かなければ日照と水はけを直します。根の傷みが深い木は、周囲に溝を掘り、株元の土を腐葉土で入れ替えて回復を待ちます。
ハナミズキの花を咲かせ続けるのに使うもの
つぼみが上がってからやることは決まっています。摘む・支える・足す、の 3 つです。
- 液体肥料(リン酸多め)探す言葉「液体肥料 開花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。N-P-K の真ん中(P)の数字が高いもの。
つぼみを作る時期はリン酸が要ります。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり伸びて花が上がりません。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
種を作らせないことが、次の花を咲かせる条件です。花の下の節まで切り戻すのが基本です。
- 支柱(草花用)探す言葉「園芸支柱 草花 リング」
- 規格の目安
- 直径 8mm・長さ 90〜150cm の細い支柱か、株ごと囲むリング支柱。
花の重みで倒れると、そこから茎が折れます。咲いてから立てるのでは間に合わないので、つぼみのうちに。
- 誘引用の麻ひも探す言葉「麻ひも 園芸 誘引」
- 規格の目安
- 太さ 2mm 前後。目立たない色のもの。
きつく縛ると茎が食い込みます。8 の字にゆるく掛けて、茎が太る余地を残します。
- 開花促進剤は、肥料と日当たりが足りているなら急ぎません。
- リング支柱がなくても、細い支柱 3 本を株の周りに立てて麻ひもで囲めば同じことができます。
ハナミズキの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はハナミズキの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。