育て方は置き場所でほぼ決まる
ドクダミは水と日陰を好む植物です。湿り気があって直射日光の当たらない場所なら、水やり以外の手入れはほとんどいりません。逆に日なたの乾いた場所では葉が固く縮み、葉の縁が茶色く焼けます。まず自分の置き場所を表で確かめ、水やりの回数を調整します。
| 置き場所 | 土の乾き方 | 水やりの目安 |
|---|---|---|
| 建物の北側や木陰の地植え | ほとんど乾かない | 夏の晴天が続くときだけ |
| 半日陰のベランダの鉢 | 夏は一日で乾く | 表面が乾いたら毎日、冬は週一回 |
| 日なたの鉢 | 半日で乾く | 朝夕二回。できれば置き場所を変える |
| 室内の明るい窓辺 | 二〜三日で乾く | 表面が乾いたら鉢底から流れるまで |
水やりは乾かさないことが基本
湿った土を好むので、鉢植えでは表面が乾いたら迷わず与えます。多くの草花と違って、鉢土が少し湿ったままでも根腐れはまず起きません。むしろ乾かしすぎると葉が固くなり、お茶にしたときの香りも弱くなります。
夏の午後に葉がしおれて垂れるのは水切れの合図です。夕方に与えれば翌朝には戻りますが、繰り返すと葉が小さくなるので、朝のうちにたっぷり与えておきます。
- 表面を触って確かめる
- 指で土の表面を触って湿り気が感じられなければ与えます。夏の鉢植えなら朝一回、猛暑日は夕方にも様子を見て、垂れていれば追加します。
- 受け皿の水は捨てる
- 湿り気を好むといっても、受け皿に水を溜めたままでは鉢底が蒸れて根が黒ずみます。流れた水は30分以内に捨てます。
- 冬は回数を減らす
- 地上部が枯れて休眠する12〜2月は、鉢土が完全に乾いてから与えます。週に一回程度で十分で、地下茎が生きていれば春に芽が出ます。
肥料は春に少しで足りる
ドクダミは肥料が少なくてもよく育ちます。地植えなら肥料なしで問題なく、鉢植えでも春の芽出しのころに緩効性の化成肥料をひとつまみ置くだけで、ひと夏葉を出し続けます。
与えすぎると葉ばかり大きく育ち、地下茎が鉢の中で暴れて根詰まりを早めます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は葉色が黄ばんできたときに限り、液体肥料を規定の倍に薄めて月一回与えます。
- 芽出しに置き肥
- 3月下旬から4月上旬、芽が動き出したら鉢の縁に緩効性肥料を置きます。7号鉢で小さじ一杯が目安です。
- 葉色を見て判断
- 新しい葉が濃い緑で葉脈がはっきりしていれば足りています。全体に黄緑がかり、葉が小さくなってきたら薄い液体肥料を足します。
- 夏以降は与えない
- 7月以降の追肥は不要です。秋に与えると地下茎の充実が遅れ、冬の休眠に入りにくくなります。
花が終わったら刈り込む
5〜6月に白い花びらのような苞をつけて咲いたあと、梅雨明けごろから葉が茂りすぎて蒸れやすくなります。花が終わったら地際から5センチほど残して全体を刈ると、8月に柔らかい新しい葉が出そろいます。
刈った葉は洗って干せばそのままお茶の材料になります。花のころの葉が最も薬効成分が多いとされるので、収穫を兼ねて刈り取るのが効率的です。
刈るかどうか迷ったら株元をのぞいて確かめます。下葉が黄ばんで重なり、株元が暗く湿っていれば刈りどきです。まだ葉がまばらで風が抜けているなら、七月まで待っても構いません。
- 刈る高さを決める
- 鉢植えは地際から5センチ、地植えは10センチほど残します。株元の芽を残せば二週間で新芽が立ち上がります。
- 刈ったあとに水をやる
- 刈り込みの直後は土が乾きやすくなります。翌日から数日は朝夕に表面を確かめ、乾いていれば与えます。
葉が固い・小さいときの原因の切り分け
| 症状 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 葉が小さく固い | 日なたで乾燥している | 半日陰へ移し、水やりを増やす |
| 葉の縁が茶色く焼ける | 夏の直射日光 | 午後の日ざしを避ける場所へ移す |
| 葉が黄緑で小さい | 鉢の中で根詰まり | 春に株分けし、古い地下茎を整理する |
| 葉が茂るのに香りが弱い | 肥料の与えすぎ、水の与えすぎ | 肥料を止め、水は表面が乾いてから |
斑入りの品種は緑の品種より日ざしに弱く、日なたでは斑の部分が焼けます。明るい日陰で育てます。
鉢いっぱいになったら株分け
鉢植えは一年で地下茎が鉢の中を一周し、二年目には土が見えないほど詰まります。葉が小さくなり、水がしみ込みにくくなったら株分けの合図です。3〜4月か9〜10月に鉢から抜き、地下茎を切り分けて植え直します。
- 鉢から抜いて土を落とす
- 鉢を横にして株を抜き、古い土を手で落とします。地下茎が絡み合っているので、ほぐれない部分ははさみで切ります。
- 太い地下茎を選ぶ
- 白く太い地下茎を節二つ以上つけて10センチほどに切り分けます。黒ずんだ古い部分は捨て、新しい土で元の鉢に2〜3本だけ植えます。
株分け直後の一〜二週間は明るい日陰に置き、土の表面が乾いたら水を与えます。新しい葉が立ち上がってきたら元の場所へ戻します。
ドクダミの育てている間に使うもの
ハーブは肥料を与えすぎると、葉は茂っても香りが薄くなります。他の植物より控えめが基本です。
- ハーブ用の培養土探す言葉「ハーブ 培養土 水はけ」
- 規格の目安
- 水はけ重視の配合。「ハーブ・野菜用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個で約 8L、65cm プランターで 12〜15L。
地中海原産のものが多く、乾き気味を好みます。水もちのよい土だと根が傷みます。
- 液体肥料(薄めて使う)探す言葉「液体肥料 ハーブ」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液を、さらに薄めて使います。
与えすぎると香りが薄くなります。月 1 回、規定の半分の濃さから試すのが安全です。
- 摘芯用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 摘芯 細かい」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
先端を摘むと、その下の節から枝が 2 本出ます。これを繰り返すと収穫量が増えます。
- 肥料は控えめでよいので、種類を買いそろえる必要はありません。
- 花が咲く前に摘めば、香りの落ちる時期を遅らせられます。道具は要りません。
ドクダミの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はドクダミの育て方にまとめています。
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