収穫は目的で時期と部位を変える
ドクダミは葉・茎・花のすべてが使えますが、目的によって採る時期と部位が違います。乾燥させてお茶にするなら、成分が最も多い花の時期に地上部を丸ごと刈ります。生の葉を使う化粧水や虫刺されの手当てには、季節を問わず新しい葉を摘めます。
| 用途 | 採る時期 | 採る部位 |
|---|---|---|
| 乾燥してお茶にする | 5月中旬〜6月の開花期 | 地上部全体を地際から刈る |
| 生の葉で化粧水を作る | 5〜9月 | 傷のない若い葉を摘む |
| 花を飾る・花だけ乾かす | 5月下旬〜6月上旬 | 開ききる前の花を茎ごと切る |
| 翌年も株を残す | いつでも | 株の三分の一以上は残す |
生の葉には独特の匂いがあり、乾燥させるとほぼ消えます。食用や飲用は自己責任で少量から試し、体調に不安がある人は専門家に相談してください。
刈り取りは晴れが二日続いた午前中
刈り取るのは雨上がりを避け、晴天が二日以上続いた日の朝露が乾いたころです。濡れた葉を刈ると乾燥に時間がかかり、途中で黒ずんでカビが出ます。花が咲きそろい、下葉が黄色くなる前が適期の目安です。
刈る高さは地際から5〜10センチです。株元の芽を残せば二週間で再び葉が出て、8〜9月にもう一度収穫できます。地植えで広がりすぎている場合は、この機会に仕切りの外へ出た株を根ごと抜いておきます。
刈る量は株の三分の二までが目安です。全部刈ると夏の再生が遅れ、翌年の芽数も減ります。花の数が少ない年は株が弱っている合図なので、その年は半分だけ刈って残りを株の回復に回します。
- はさみで束にして刈る
- 茎を手でひとつかみ束ね、地際から5〜10センチのところをはさみで切ります。根を引き抜かないよう、株元を片手で押さえながら切ります。
- 黄ばんだ葉と虫食いを除く
- 刈った束から、黄色くなった下葉や虫食いの葉、土のついた茎を取り除きます。ここで手間をかけると、乾燥後の選別がいりません。
- 根元を揃えて束ねる
- 茎の根元を揃え、親指と人差し指で作る輪より少し細い束にして輪ゴムか麻ひもで縛ります。太い束は中心が乾かずカビます。
洗って水を切る
- ためた水で振り洗い
- バケツに水を張り、束ごと沈めて振り洗いします。流水で強く洗うと葉が傷んで黒ずむので、水を二〜三回替えて土と虫を落とします。
- 水気をしっかり切る
- 束を逆さにして振り、キッチンペーパーの上に広げて表面の水を取ります。濡れたまま干すと最初の一日で葉が蒸れます。
- 干す前に葉を広げる
- 重なっている葉を手でほぐし、風が通るようにしてから束ね直します。花は柔らかいので、束の外側に来るよう向きを整えます。
洗ったあと半日ほど日陰で広げておくと表面の水が飛び、吊るしてからの黒ずみがぐっと減ります。
陰干しで一〜二週間
干す場所は直射日光の当たらない、風通しのよい軒下や室内です。日なたで干すと早く乾きますが、葉が茶色く変色して香りが飛びます。逆さに吊るし、束と束の間を10センチ以上空けます。
梅雨の時期に重なるため、湿度の高い日は室内で扇風機の風を当てると失敗が減ります。触ってパリッと音がし、茎が指で折れるようになれば乾燥完了です。葉だけ乾いて茎が曲がるうちは、まだ水分が残っています。
| 状態 | 見た目と手触り | 次にすること |
|---|---|---|
| 干して2〜3日 | 葉がしんなりして緑が濃くなる | 束をほぐして向きを変える |
| 干して1週間 | 葉がカサカサ、茎はまだ曲がる | そのまま干し続ける |
| 干して10日〜2週間 | 茎がポキッと折れる | 細かく刻んで保存する |
| 途中で黒い斑点が出た | 束の中心が湿ってカビ | その部分を捨て、残りを広げて扇風機で乾かす |
刻んで保存する
- はさみで2〜3センチに刻む
- 乾いた束を茎ごと2〜3センチに刻みます。茎も成分を含むので捨てずに使います。手で揉むと細かくなりすぎて煮出したときに濁ります。
- 軽く炒って香りを出す
- お茶にするなら、フライパンで弱火で数分から炒りすると香ばしくなり、残った水分も飛びます。焦がさないよう絶えず動かします。
- 密閉して冷暗所へ
- 乾燥剤を入れた密閉容器か袋に入れ、湿気と光を避けて保存します。半年〜一年が目安です。湿気を吸ったら再度炒れば戻ります。
煮出すときは水1リットルに乾燥葉10グラム前後を入れ、沸騰後に弱火で5〜10分が一般的な目安です。濃さは好みで調整します。
収穫でよくある失敗と直し方
| 失敗 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 干している途中で黒くなった | 束が太い、湿度が高い、洗ったあとの水切り不足 | 束を細くし、室内で風を当てて干す |
| 乾いたら茶色く香りがない | 直射日光で干した | 次回は日陰で。今回は茶にせず入浴剤に |
| 翌年の株が弱った | 地際まで刈り、芽を残さなかった | 刈るときは株元を5センチ以上残す |
| 煮出すと苦くて飲みにくい | 煮出しすぎ、葉の量が多い | 煮出しを5分にし、麦茶と半々で混ぜる |
ドクダミの収穫と乾燥に使うもの
ハーブは穫るところより、乾かしてしまうところで香りが決まります。早く乾かすほど香りが残ります。
- 収穫用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ ハーブ 収穫」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、ステンレス製。細い茎を切るので小さいもので足ります。
手でちぎると茎が裂けて、そこから枯れ込みます。節のすぐ上で切ると、そこから新しい枝が出ます。
- 乾燥ネット(三段)探す言葉「ハーブ 乾燥ネット 三段」
- 規格の目安
- 直径 45cm 前後の三段。畳めるものが置き場所を取りません。
風の通る日陰に吊るします。直射日光に当てると、香りの成分が飛んで色も抜けます。
- 密閉できる保存瓶探す言葉「保存瓶 密閉 スパイス」
- 規格の目安
- 遮光性のある瓶か、暗い場所に置ける透明瓶。100〜200ml。
完全に乾いてから入れます。少しでも湿りが残っているとカビます。手で揉んで砕けるまでが目安です。
- ラベル探す言葉「ラベルシール 手書き 保存瓶」
- 規格の目安
- 瓶に貼れるシール。品種名と乾かした日を書きます。
乾いたハーブは見分けが付きません。日付があれば、香りが落ちる前に使い切れます。
- 風通しのよい日陰があるなら、乾燥ネットは無くても麻ひもで吊るせます。
- 食品乾燥機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ドクダミの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はドクダミの育て方にまとめています。
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