まず症状から原因を切り分ける
ドクダミは独特の匂い成分のおかげで虫がつきにくく、病気もほとんど出ません。葉に異変が出たときは、病害虫より先に置き場所と水の問題を疑います。下の表で症状に近い行を探し、原因を確かめてから手を打ちます。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 下葉が黒く溶ける | 葉が茂りすぎて蒸れた | 混んだ茎を抜いて風を通す |
| 葉の縁が茶色く乾く | 直射日光と乾燥 | 半日陰へ移し、水やりを増やす |
| 葉に穴が開く | ナメクジやヨトウムシの食害 | 夜に懐中電灯で探して捕まえる |
| 新芽が縮れる | アブラムシがまれにつく | 水で洗い流す。多ければ野菜用の殺虫剤 |
| 隣の草花が弱る | 地下茎が広がって養分を奪う | 仕切りを入れ、越えた地下茎を抜く |
蒸れによる葉の腐れが最も多いトラブル
梅雨から夏にかけて、茂った株の内側で下葉が黒く溶けるように腐るのが、ドクダミで最も多い障害です。病気というより、葉が重なって湿気がこもり、古い葉から傷んでいく状態です。ひどくなると株元がぬめり、匂いも強くなります。
対処は風を通すことに尽きます。花が終わった6月下旬に全体を刈り込むのが最も確実で、刈らない場合も混み合った茎を根元から抜いて隙間を作ります。
- 黒い葉を取り除く
- 溶けた葉は手で摘み取り、株元に落ちた葉も拾います。放置するとナメクジの隠れ場所になり、健全な葉にも広がります。
- 茎を抜いて間隔を作る
- 葉が重なっている部分の茎を根元から引き抜き、葉と葉の間に光が入るようにします。三分の一ほど抜いても株は弱りません。
- 水やりを朝に変える
- 夕方の水やりは夜間に湿気がこもります。夏は朝に与え、葉に水をかけず株元に注ぎます。
ナメクジとヨトウムシは夜に探す
ドクダミを食べる虫は少ないものの、湿った日陰という環境そのものがナメクジを呼びます。葉に不規則な穴が開き、銀色に光る筋が残っていればナメクジ、葉の縁から大きくかじられていればヨトウムシです。どちらも昼間は株元や鉢の裏に隠れています。
- 鉢の裏と受け皿を確かめる
- 昼間に鉢を持ち上げ、底や受け皿の裏を見ます。ナメクジがいれば割り箸で取り、塩水に入れて処分します。
- 夜に懐中電灯で見回る
- 雨上がりの夜に葉の上を照らすと、食べている最中の虫が見つかります。数が多ければナメクジ用の誘引剤を株元に置きます。
- 株元を乾きやすくする
- 鉢を台の上に置き、地植えは株元の落ち葉を片付けます。隠れ場所が減るだけで被害は目に見えて減ります。
日焼けと乾燥は置き場所で直す
日なたの乾いた場所に植えると、葉が小さく固くなり、縁から茶色く焼けます。薬剤では直らず、置き場所か水やりを変えるしかありません。鉢植えなら午後の日ざしが当たらない場所へ動かし、地植えなら株元に腐葉土を敷いて乾きを抑えます。
- 焼けた葉は残して構わない
- 縁が焼けただけの葉は光合成を続けているので、全体の半分以上が枯れていなければ残します。見た目が気になるなら新葉が出てから摘みます。
- 腐葉土で株元を覆う
- 地植えは株元に腐葉土を2〜3センチ敷くと土の乾きが抑えられ、翌年から葉が柔らかくなります。
- 鉢は午後に日陰へ動かす
- 鉢植えなら、午前だけ日が当たり午後は建物の影になる場所が理想です。動かせないときは、すだれや遮光ネットで午後の日ざしを遮ります。
増えすぎたときの抑え方
ドクダミで本当に困るのは病害虫ではなく、地下茎が広がって庭の他の草花を押しのけることです。一度広がると根絶は難しく、抜いても残った地下茎の切れ端から再生します。抑える基本は、春に仕切りの外側を掘って越えた地下茎を抜くことと、花が咲く前に地上部を刈って弱らせることです。
除草剤を使う方法もありますが、隣接する草花や薬用として使う株に影響するため、家庭菜園では手作業での管理を勧めます。特にお茶や化粧水に使う株の近くでは使わないようにします。
広がりの勢いは春の芽の数で判断します。仕切りの外に芽が五つ以上出ていたら、地下茎がすでに深く回っている合図です。その年は抜くだけでなく、仕切りの深さも掘って確かめます。
- 春に地下茎を追って抜く
- 芽が出た場所から地下茎をたどり、スコップで20センチほど掘ってつながった部分ごと抜きます。切れ端を残すと再生するので、ていねいに取ります。
- 年に二〜三回刈る
- 抜ききれない場所は、5月・7月・9月に地際で刈り続けると、地下茎の養分が減って数年で勢いが弱まります。
- 掘り上げた地下茎の処分
- 抜いた地下茎を堆肥の山に入れるとそこで再生します。袋に入れて乾かしてから燃えるごみに出します。
斑入り品種は緑一色の品種より勢いが弱く、広がりにくい傾向があります。地植えで観賞するなら斑入りを選ぶのも一つの方法です。
ドクダミの収穫までのコツは作物ページに
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