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ユーカリの苗選びと植え付け

ユーカリの苗選びと植え付け|品種で決まる大きさと、根を崩さない植え方

ユーカリの栽培イメージ

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品種で最終樹高が大きく違います。移植を嫌う根を崩さず、水はけのよい場所に春に植えます。

まず品種で大きさと耐寒性を決める

ユーカリは五百種以上あり、園芸店に並ぶものだけでも樹高三メートルで収まる品種から二十メートルを超える品種まであります。庭の広さと冬の寒さに合う品種を最初に選ばないと、数年後に持て余します。関東平野部なら耐寒性が氷点下五度程度あれば露地で越冬できます。

苗のラベルには品種名のほかに学名が書かれていることが多いので、迷ったら学名で調べます。切り花や花材に使いたいなら葉の形で選び、庭木として一本立てにするなら樹高で選びます。

品種葉の特徴と用途大きさと耐寒性の目安
グニー小さな丸い銀葉。花材の定番放任で5〜10メートル。氷点下10度前後まで
ポポラス丸いハート形の葉。花材向き放任で10メートル超。氷点下5度前後まで
銀丸葉大きめの丸い銀白色の葉5メートル前後。氷点下5度前後まで
レモンユーカリ細長い葉、レモンの香り寒さに弱く鉢植え向き。氷点下になると傷む
シルバードロップ小さな丸葉が密に付く3〜5メートルで扱いやすい。氷点下8度前後まで

耐寒性は幼木ほど低くなります。植えて一〜二年目の冬は品種の表示より厳しめに見て防寒します。

苗の選び方

ユーカリの苗は成長が速い分、店頭で根詰まりしていることが多くあります。鉢底から太い根が出ているもの、幹の割に鉢が小さいものは避けます。細めでも幹がまっすぐで、下のほうから葉が付いている苗のほうが、植えた後に安定します。

鉢底を見て根詰まりを避ける
鉢底の穴から根がはみ出していたら根詰まりです。ユーカリは根をほどいて植え直すと弱るので、根詰まりしていない若い苗を選びます。
幹の太さと高さの釣り合い
高さ五十センチで幹の直径が五ミリ以下なら、支柱なしで立てない苗です。低くても幹がしっかりして、株元がぐらつかないものを選びます。
葉の色を確かめる
銀葉の品種は葉の表面に白い粉があり、指で触っても落ちない状態が健康です。下葉が黄色く落ちている苗は、水切れか根の傷みが進んでいます。

植える時期と場所

植え付けは四月から五月、または九月から十月上旬です。寒さで根が止まる前に活着させたいので、秋植えは早めに済ませます。場所は一日中日が当たり、水はけのよいところを選びます。乾燥地の木なので、湿った低い場所では根腐れを起こします。

時期向き不向き注意
4月〜5月最適梅雨前に根を張らせる
6月〜8月鉢苗ならぎりぎり可植えた直後の水切れに注意
9月〜10月上旬適期寒冷地は避け春に回す
11月〜3月避ける根が動かず冬に枯れやすい

根を崩さず高植えにする

ユーカリは根を触られるのを極端に嫌い、一度植えたら移植はほぼできません。植える場所は将来の大きさを考えて一度で決めます。植え穴は根鉢の二倍の幅に掘り、水はけを良くするため周囲より五センチほど高く盛って植えます。

土に川砂や軽石を混ぜる
掘り上げた土に川砂か軽石を二割ほど混ぜ、粘土質なら三割まで増やします。腐葉土は一割程度で十分で、肥料は入れません。
根鉢をそのまま据える
鉢から抜いたら根をほぐさず、根鉢の上面が地面より高くなるように据えます。深植えは根元が蒸れて枯れる最大の原因です。
水を入れて土をなじませる
土を半分戻したところで水をたっぷり注ぎ、残りの土を戻します。株元に水鉢は作らず、逆に周囲より高い盛り土の形にして水が溜まらないようにします。

支柱は必ず立てる

ユーカリは地上部の成長が根より速く、細い幹に大きな葉を付けるので、風で倒れやすい木です。植えた年は必ず支柱を立てます。倒れかけた木を起こしても根が切れて回復しないため、倒れる前の対策がすべてです。

二本の支柱で挟む
幹から二十センチ離した両側に支柱を打ち、横木を渡して幹を八の字に結びます。一本だけだと風の向きが変わったときに支えきれません。
結び目を年に一度緩める
幹の太りが速いので、ひもが食い込んでいないか春と秋に確かめ、きつければ結び直します。二〜三年で根が張ったら外します。
強風が予想される日の前に
台風前は結び目を確かめ、幹の高さの半分より上の枝を軽く透かして風の抵抗を減らします。植えた年は特に念入りに確かめます。

植え付け後に元気がないときの見分け方

植えてから葉が垂れる、葉先が茶色くなるといった変化は、原因によって手当てが正反対になります。水の与え過ぎで根が傷んでいるのに乾燥と勘違いして水を増やすと枯れます。土の湿り具合を指で確かめてから判断します。

症状考えられる原因手当て
葉が垂れ、土が乾いている水切れ株元にたっぷり与え、翌日も様子を見る
葉が垂れ、土が湿っている根腐れの始まり水を止め、周囲の土を掘って排水を良くする
下葉から黄色く落ちる根鉢を崩した、深植え支柱で固定し水を控えて回復を待つ
幹が傾いてきた根が張る前に風で揺れたすぐ支柱を追加し、傾きは無理に直さない

植えた年の夏に一度も水切れさせなければ、二年目からは雨任せで育ちます。

ユーカリの植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

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