日なたが何よりの条件
月見草の仲間は、原産地では日当たりのよい草原や荒れ地に生える植物です。日陰には耐えられず、半日陰でも茎が間延びして花が減ります。庭植えでも鉢植えでも、一日中よく日が当たる場所を選ぶことが何より大切です。
暑さには強いので、真夏の強い日差しを避ける必要はありません。むしろ夏の間にしっかり日に当てると株が締まり、倒れにくくなります。花壇では背の高い草花の陰に入らないよう、背丈の低い種類を手前に、高い種類を奥に配置します。
| 育て方 | 置き場所 | 向く種類 |
|---|---|---|
| 庭植え | 日当たりと水はけのよい花壇 | ヒルザキツキミソウ、マツヨイグサなど |
| 鉢植え | 日当たりのよいベランダや軒先 | ユウゲショウ、ヒナマツヨイグサなど小型種 |
| 雨よけの鉢 | 雨の当たらない日なた | アコーリス、カエスピトーサ |
オオマツヨイグサは草丈が1メートルを超え、1.5メートルほどになることもあるので、鉢より庭植えに向きます。
庭植えは土を盛って水はけをよくする
原産地では乾きやすい土地に生えるものが多く、水がたまる土では根が傷みます。庭に植えるときは土を盛り上げて周りより高くし、雨のあとも水が引きやすくしておきます。粘土質の土なら、そのまま植えずに改良してから植えます。
- 土を盛り上げる
- 植える場所をよく耕し、周りより高くなるように土を盛り上げます。雨のあとに水たまりができやすい場所ほど、盛る高さを増やします。
- 粘土質は改良する
- 粘土質の土には赤玉土や軽石を混ぜて水はけを上げます。改良が難しい場所なら、鉢植え用の培養土を運び込んで土を入れ替えます。
- 根鉢を崩さず植える
- 移植を好まないので、苗は根鉢を崩さずにそのまま植えます。植えたあとは一度たっぷり水を与え、根と周りの土をなじませます。
鉢植えの土と鉢の選び方
鉢植えの土は、ふつうの草花用培養土で十分に育ちます。極端に乾きやすい土や水はけの悪い土でなければ、土質はあまり選びません。ただし移植を嫌うので、植え替えを何度も繰り返さずに済むよう、最初からある程度大きな鉢に植えておきます。
- 大きめの鉢を選ぶ
- 植え替えの回数を減らすため、苗の大きさより余裕のある鉢を選びます。直根がまっすぐ下へ伸びられるよう、浅い鉢より深さのある鉢が向きます。
- 小型種は小鉢でもよい
- ユウゲショウやヒナマツヨイグサは草丈が低く、小鉢でも咲きます。ヒナマツヨイグサは小鉢で育てると数センチの丈で花をつけることもあります。
- 高山性の種類は専用土
- アコーリスやカエスピトーサは株元の湿りに弱い種類です。高山植物用の培養土で植えるか、雨の当たらない場所に置いて乾き気味に保ちます。
水やりは鉢と庭で分ける
鉢植えは土の量が限られるので、表土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。庭植えは根付いてしまえば基本的に水やりは要りません。晴天が続いて地面が乾ききっているときだけ与えます。
水を与える時間は朝が基本です。夕方に与えると株元が湿ったまま夜を迎え、根が傷む原因になります。真夏の鉢植えは昼前に乾ききることもあるので、朝の水やりのあとも気になるときは夕方に土を触って確かめ、乾いていれば与えます。
| 時期 | 庭植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 植え付け直後 | たっぷり与えて根をなじませる | たっぷり与える |
| 春から秋 | 晴天が続いて乾いたときだけ | 表土が乾いたらたっぷり |
| 真夏 | 乾きが続けば朝か夕方に | 乾きが早いので毎日確かめる |
| 冬 | ほぼ不要 | 乾いてから暖かい日の午前中に |
肥料は控えめ、庭植えは不要
月見草の仲間は、やせた土地でも育つ丈夫な植物です。肥料が多すぎると枝葉ばかり茂り、茎が軟らかくなって倒れやすくなります。庭植えでは肥料は必要ありません。鉢植えでも、育苗中の春から夏に草花用の肥料を少し与える程度にとどめます。
- 庭植えは与えない
- 庭に植えた株には、元肥も追肥も基本的に与えません。水はけのよい日なたに植えてあれば、それだけで毎年花をつけます。
- 鉢は春から夏に少量
- 鉢植えの苗には、春から夏にかけて草花用の緩効性肥料を少量置きます。袋の規定量より少なめにして、葉色を見ながら加減します。
- 茂りすぎたら止める
- 葉ばかり大きく茂ってつぼみが見えないときは、肥料が多すぎる合図です。追加の肥料をやめ、日当たりが足りているかも確かめます。
冬越しは霜よけ程度
寒さへの強さは中くらいで、暑さには強い性質です。冬も葉を残す種類が多く、関東の平地なら屋外で冬を越せます。ただし強い霜に当たると葉が傷むので、霜よけをしておくと春の立ち上がりがよくなります。
- 鉢は軒下へ移す
- 鉢植えは霜の降りない軒下など、日当たりのよい場所に移します。夜に強く冷え込む日だけ、玄関先などに寄せておくと安心です。
- 庭植えは株元を覆う
- 庭植えの株は、霜が降りる前に株元を敷きわらや腐葉土で覆います。霜柱で株が持ち上がるのを防ぎ、根が乾くのも和らげます。
- 冬は水を減らす
- 寒い間は土が乾きにくいので、鉢の水やりは回数を減らします。与えるときは暖かい日の午前中にして、夜に冷たく湿ったままにしないようにします。
よくある質問
いつ?
植え付け直後: たっぷり与えて根をなじませる。春から秋: 晴天が続いて乾いたときだけ。真夏: 乾きが続けば朝か夕方に。冬: ほぼ不要。
月見草(ツキミソウ)の育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
月見草(ツキミソウ)の長く咲かせるコツは作物ページに
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