まき時は2月から3月
関東の平地では2月から3月がまき時です。前の年の秋に採って冷蔵庫で保管しておいたタネを使います。発芽率はよい部類なので、たくさんまく必要はありません。まいた年は株を育てる期間になり、多くの種類は翌年の花期から本格的に咲き始めます。
市販のタネを使う場合も同じ時期にまけば大丈夫です。まくのが遅れるほど夏までに株が育ちきらず、翌年の花数に響きます。遅くとも3月のうちにはまき終えるつもりで準備しておきます。
- タネを室温に戻す
- 冷蔵庫で保管していたタネは、まく日の朝に出しておきます。冷えたまま封を開けると袋の中が結露し、細かいタネが湿って固まりやすくなります。
- 土を先に湿らせる
- 種まき用の土を育苗箱か小さなポットに入れ、先に水をかけて全体を湿らせます。乾いた土にまいてから水をかけると、細かいタネが流れて偏ります。
- ごく薄く土をかける
- タネが重ならないようにばらまき、隠れる程度に薄く土をかけます。厚くかけすぎると芽が地表まで届かず、発芽がそろいません。
月見草の仲間はタネから育てるのが基本
園芸で月見草と呼ぶのは、マツヨイグサ属の仲間をまとめた呼び名です。夜に咲くツキミソウやマツヨイグサ、昼に咲くユウゲショウやヒナマツヨイグサなど性質はさまざまですが、多くは太い根がまっすぐ下へ伸びる直根性で、株を割ってふやすことができません。そのためタネから苗を作るのが基本になります。
| 種類 | 咲く時間 | ふやし方 |
|---|---|---|
| ツキミソウ | 夜 | タネ |
| マツヨイグサ、オオマツヨイグサ | 夜 | タネ |
| アコーリス | 夜 | タネ |
| ユウゲショウ | 昼 | タネ |
| ヒナマツヨイグサ、マクロカルパ | 昼 | タネ |
| ヒルザキツキミソウ | 昼 | タネ、株分け |
ヒルザキツキミソウは株がよく広がる多年草なので、苗を一株手に入れれば株分けでもふやせます。
発芽から本葉1〜2枚まで
芽が出たらすぐに日当たりのよい場所へ移します。月見草の仲間は日なたを好み、日陰にはほとんど耐えられません。苗のうちに光が足りないと、茎が細く長く伸びた弱い苗になります。まだ寒い時期は日中だけ日なたに出し、冷え込む夜は軒下や室内に取り込みます。
- 混んだ芽を間引く
- 双葉が重なり合うところは、はさみで根元を切って間引きます。指で引き抜くと隣の苗の根まで動かしてしまい、直根性の苗には負担になります。
- 表土が乾いたら水
- 水やりは土の表面が乾いてからにします。常に湿った状態が続くと根が伸びにくく、苗が軟弱になります。乾いたら底から流れるくらい与えます。
- 本葉が出るのを待つ
- 本葉が1〜2枚になった時点が鉢上げの合図です。これより大きくなると直根が長く伸びて、掘り上げるときに切れやすくなります。
根を切らずに鉢上げする
月見草の仲間は移植を好みません。まっすぐ下へ伸びる根が途中で切れると、そこから先の育ちが大きく遅れます。鉢上げは本葉1〜2枚の小さなうちに済ませ、根の周りの土ごと移すのが鉄則です。
- ポットを用意する
- 直径9センチほどのポットに草花用の培養土を入れておきます。極端に乾きやすい土や水はけの悪い土でなければ、ふつうの培養土でよく育ちます。
- 土ごと掘り上げる
- 苗の周りに割りばしやスプーンを深く差し込み、根の下の土ごと持ち上げます。茎ではなく葉を軽くつまんで扱うと、苗を傷めずに済みます。
- 植えたら水を与える
- ポットの中央に深めの穴をあけて根をまっすぐ下ろし、土を寄せて軽く押さえます。底から流れるまで水を与え、数日は明るい日陰で休ませます。
鉢増しを重ねて植え付けまで
鉢上げした苗は、根が回るたびに一回り大きな鉢へ移し、2〜3回の鉢増しを経てから庭や大きな鉢に植え付けます。一度に大きな鉢へ移すと土が乾きにくく、根が傷みやすくなります。鉢増しのときも根鉢は崩さず、そのまま一回り大きな鉢に収めます。
| 段階 | 目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 鉢上げ | 本葉1〜2枚 | 根の周りの土ごと移す |
| 1回目の鉢増し | 底の穴から根が見えたら | 根鉢を崩さない |
| 2〜3回目の鉢増し | 再び根が回ったら | 一回り大きい鉢へ |
| 植え付け | 鉢増しを終えた後 | 日なたで水はけのよい場所へ |
育苗中は春から夏にかけて草花用の肥料を少量与えます。多すぎると枝葉ばかり茂るので、控えめを心がけます。
芽が出ない、苗が育たないときの原因
月見草の仲間は発芽がよく、苗の育ちも素直です。うまくいかないときは、たいてい光か水か植え替えのどこかに原因があります。症状から原因の見当をつけ、一つずつ直していきます。
| 症状 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 芽が出ない | 土のかけすぎ、タネが古い | ごく薄くかけ、前年に採ったタネを使う |
| 茎が細く長い | 日照不足 | 芽が出たらすぐ日なたへ |
| 鉢上げ後にしおれる | 根が切れた | 次は本葉1〜2枚のうちに土ごと移す |
| 苗が軟らかく倒れる | 水の与えすぎ | 表土が乾いてから与える |
種まきの手順
月見草(ツキミソウ)は、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
月見草(ツキミソウ)の種まきでよくある質問
月見草(ツキミソウ)の種はいつまく?
関東の平地では2月から3月がまき時です。
月見草(ツキミソウ)の種はどうやってまく?
タネが重ならないようにばらまき、隠れる程度に薄く土をかけます。
月見草(ツキミソウ)の種まき後の水やりは?
乾いた土にまいてから水をかけると、細かいタネが流れて偏ります。
月見草(ツキミソウ)の種まきに使うもの
草花の種は野菜より小さいものが多く、覆土の厚さで発芽が決まります。光を好む種はほとんど土をかけません。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ないもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L。
粗い土だと、細かい種が粒の隙間に落ちて深く埋まってしまいます。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいもの。
好光性の種は土をかけないので、ジョウロだと流れます。発芽まではすべて霧で与えます。
- セルトレイ・浅鉢探す言葉「セルトレイ 育苗 128穴」
- 規格の目安
- 128 穴のセルトレイか、深さ 5cm 前後の浅い育苗箱。
種が小さいほど深い容器は要りません。浅いほうが土が乾きすぎず、温度も上がりやすくなります。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式、長さ 10cm 前後。
草花は発芽まで 2 週間以上かかるものもあります。まいた日を書いておかないと、待つか諦めるかを判断できません。
- 種が大きい草花なら、ポットに直接まけばセルトレイは要りません。
- 温室やヒーターマットは、暖かい時期にまくなら要りません。
月見草(ツキミソウ)の長く咲かせるコツは作物ページに
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