一年目と二年目の流れを表で見る
多くの月見草の仲間は、2〜3月にまいた年は株を育て、翌年から本格的に咲きます。関東の平地を基準にした目安で、花期は種類によって5月から9月の間で前後します。一年目と二年目を並べると、どの月に何をするかが見通せます。
| 時期 | 一年目(まいた年) | 二年目(咲く年) |
|---|---|---|
| 2〜3月 | 種まき | 霜よけを外す |
| 3〜4月 | 本葉1〜2枚で鉢上げ | 支柱立て、ハムシの見回り |
| 5〜8月 | 鉢増し、少量の肥料 | 開花、ハムシの捕殺 |
| 9〜10月 | 植え付け | 花の終わり、タネ採り |
| 11〜1月 | 霜よけ、冬越し | 枯れた株の片付け、タネの冷蔵 |
表の時期は目安です。ヒルザキツキミソウのように5月中旬から咲く種類もあれば、夏の終わりまで咲き続ける種類もあります。
2月から4月は種まきと鉢上げ
一年目の春は、タネをまいて苗を鉢に移すまでが仕事です。直根性の苗は大きくなるほど動かしにくくなるので、鉢上げの時期を逃さないことがいちばん大切です。
2月はまだ霜の降りる夜があります。まいた箱やポットは、日中は日なたで温め、夜は軒下や室内に取り込みます。芽が出てからも同じ扱いを続け、3月に入って霜の心配が減ったら、一日中日なたに置いて苗を締めていきます。
| 月 | 主な作業 | 注意すること |
|---|---|---|
| 2月 | 冷蔵したタネをまく | 寒い夜は室内か軒下へ |
| 3月 | まき残しをまく、間引き | 芽が出たらすぐ日なたへ |
| 4月 | 本葉1〜2枚で鉢上げ | 根の周りの土ごと移す |
夏は苗を太らせる
5月から8月は、鉢増しを重ねて株を大きくする時期です。暑さには強いので、夏も日なたに置いたまま育てられます。ハムシの仲間が葉を食べ始めるころなので、水やりのついでに葉の様子も見ておきます。
鉢増しは、鉢の底の穴から根がのぞいたときが目安です。月で決めるより根の様子で判断した方が、根詰まりも土の過湿も起こりにくくなります。肥料は控えめを守り、葉ばかり大きくなるようなら与えるのをやめます。
| 月 | 主な作業 | 注意すること |
|---|---|---|
| 5月 | 1回目の鉢増し | 根鉢を崩さない |
| 6月 | 草花用の肥料を少量 | 多すぎると枝葉ばかり茂る |
| 7月 | 2回目の鉢増し | 表土が乾いたらたっぷり水 |
| 8月 | 乾き具合の確認 | 鉢は乾きが早いので毎日見る |
秋は植え付けとタネ採り
一年目の秋は、鉢で育てた株を庭や大きな鉢に植え付けます。二年目の株は花を終えて実が熟すころなので、翌年にまくタネをここで採っておきます。
- 9〜10月に植え付け
- 鉢増しを終えて根が回った株を、盛り土をした日なたに植えます。根鉢は崩さず、植えたらたっぷり水を与えて土をなじませます。
- 熟した実からタネ採り
- 花が終わった実が茶色く乾いてきたら、割れる前に摘み取ります。紙袋に入れて数日乾かすと、タネが自然に落ちてきます。
- タネは冷蔵庫へ
- 採ったタネはよく乾かしてから封筒に入れ、密閉容器に収めて冷蔵庫で保管します。翌年の2〜3月までこのまま置いておきます。
冬は霜よけだけ
月見草の仲間は冬も葉を残す種類が多く、関東の平地なら霜よけ程度で屋外で冬を越せます。株はほとんど大きくならないので、肥料は与えず、水も控えめにして春を待ちます。
二年目の株でも、冬の間に植え替えや株分けをする必要はありません。寒さの厳しい日が続いても、葉が少し赤く色づくくらいなら心配はいりません。霜柱で株が浮いたときだけ、株元を押さえて土を寄せておきます。
| 月 | 主な作業 | 注意すること |
|---|---|---|
| 11月 | 株元に敷きわら | 霜が降りる前に済ませる |
| 12月 | 鉢を日当たりのよい軒下へ | 冷たい北風を避ける |
| 1月 | 霜柱で浮いた株を押さえる | 水やりは暖かい日の午前中 |
ヒルザキツキミソウの一年
ヒルザキツキミソウは株がよく広がる多年草で、一度植えれば毎年咲きます。タネからだけでなく株分けでもふやせるので、ほかの月見草とは一年の流れが少し違います。広がりすぎた株を整理する作業も加わります。
| 時期 | 主な作業 | 注意すること |
|---|---|---|
| 3月 | 株分け、植え付け | 芽が動き出す前に済ませる |
| 5月中旬〜初夏 | 開花 | 花は2〜3日しぼまない |
| 夏 | 広がりすぎた株の整理 | 花壇の外へ出た株を抜く |
| 10月 | 株分けもできる | 寒くなる前に根付かせる |
予定が遅れたときの立て直し
まき遅れや植え遅れがあっても、多年草の多い月見草の仲間なら一年ずれるだけで済みます。遅れた分を無理に取り戻そうとして大きくなった苗を動かすより、根を傷めない手順を守る方が結局は早く咲きます。
二年目に咲かせたい株は、一年目の秋までに十分な大きさに育てておくことが大切です。遅れた年は無理に庭へ植えず、鉢で冬を越させて翌春に植える方が、根を傷めずに花までたどり着けます。
- 3月中にまけなかった
- 4月にずれ込んだら、そのまままいてかまいません。夏までの育ちが小さくなる分、秋の植え付けは見送り、鉢のまま冬を越させて翌春に植えます。
- 鉢上げが遅れた
- 本葉が増えて根が長く伸びた苗は、土ごと深く掘り上げて移します。しおれても枯れていなければ、日陰で数日休ませると持ち直すことがあります。
- 苗を買って始める
- タネの準備が間に合わない年は、春に出回る苗を買って植えます。根がポットの中で巻いていない、小さく締まった苗を選びます。
よくある質問
いつ?
2〜3月: 種まき。3〜4月: 本葉1〜2枚で鉢上げ。5〜8月: 鉢増し、少量の肥料。9〜10月: 植え付け。
よくある失敗と戻し方は?
まき遅れや植え遅れがあっても、多年草の多い月見草の仲間なら一年ずれるだけで済みます。遅れた分を無理に取り戻そうとして大きくなった苗を動かすより、根を傷めない手順を守る方が結局は早く咲きます。
月見草(ツキミソウ)の栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
月見草(ツキミソウ)の長く咲かせるコツは作物ページに
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