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月見草(ツキミソウ)の病害虫と障害

月見草(ツキミソウ)の病気・害虫・障害|アカバナトビハムシの食害と過湿、倒伏を防ぐ

ヒルザキツキミソウの花

読むのに約 4 分

月見草の仲間は病気がほとんど出ません。気をつけるのはアカバナトビハムシなどハムシの食害と、水はけの悪さや日照不足から来る障害です。

症状から原因を見分ける

月見草の仲間は病気がほとんど見られない丈夫な植物です。葉が穴だらけになるときは虫を、株全体が弱るときは水と日当たりを先に疑うと、原因にたどり着きやすくなります。

葉の穴は、穴の大きさと虫の有無で見分けます。小さな穴がたくさんあいて、近づくと黒い小さな虫が跳ねるならハムシの仲間です。穴がなく葉がしおれたり黄色くなったりしているなら、虫ではなく根の傷みや水の加減を疑います。

症状考えられる原因手当て
葉に小さな穴が多数ハムシの食害成虫を皿で受けて捕殺
根元が黒く軟らかい過湿で根が傷んだ水はけを改良し水を控える
茎が細く伸びて倒れる日照不足、肥料過多日なたへ移し肥料をやめる
長雨のあと株が傷む雨に弱い種類の過湿雨よけの場所へ移す
花のあと株が枯れる寿命、一度咲くと枯れる性質採ったタネでまき直す

アカバナトビハムシを見分ける

月見草の仲間で注意したい害虫は、アカバナトビハムシなどハムシの仲間です。春から秋まで長く発生して葉を食べるので、一度退治して終わりではなく、見回りを続けることが大切です。姿を知っておくと、早いうちに気づけます。

成虫の名前にある「トビ」は、跳ねて逃げる性質から来ています。葉に小さな穴が増えていたら、株を揺らさないように静かに近づいて葉の表と裏を観察すると、黒っぽい小さな虫が見つかります。

項目特徴見つけ方
成虫つやのある黒っぽい甲虫、体長3ミリ強触れると跳ねて逃げる
幼虫茶色のうじのような虫葉の上で食べている
被害葉を食べて穴をあける小さな穴が増えていく
時期春から秋生育期を通して見回る

皿で受けて捕殺する

成虫は体が小さいうえに、触れるとすぐに跳ねて逃げます。手で直接つまもうとしてもなかなか捕まらないので、下に皿を構えて落とすのが確実です。株の数が少ない家庭の花壇なら、この方法で十分に抑えられます。

皿を葉の下に構える
白い皿や紙を、食害のある葉のすぐ下に構えます。白い面の上なら黒っぽい成虫がよく目立ち、落ちたかどうかがすぐにわかります。
葉を軽くたたく
葉を指で軽くたたくと、驚いた成虫が皿の上に落ちます。株の上の方から順にたたいていくと、取りこぼしが少なくなります。
落ちた虫を処分する
皿に落ちた虫は、跳ねて逃げる前に水を張った容器へ移して処分します。葉の上の幼虫も見つけ次第取り除きます。

過湿による根の傷みを防ぐ

病気はほとんど出ませんが、水はけの悪い土に植えると根が傷みます。乾いた草原や荒れ地に生える植物なので、湿った土が続く環境は苦手です。予防は植え付け前の土づくりと、水の与えすぎを避けることに尽きます。

鉢植えでは、受け皿にたまった水をそのままにしないことも大切です。鉢底が常に水に浸かっていると、土がいつまでも乾かず根が傷みます。水やりのあとは受け皿の水を捨て、鉢の中の余分な水が抜けるようにします。

植える前に盛り土
庭植えは土を盛って周りより高くし、雨水が株元にたまらないようにします。粘土質の土には赤玉土や軽石を混ぜて水はけを上げます。
庭植えは水を控える
根付いた庭植えの株には、基本的に水やりは要りません。晴天が続いて地面が乾ききったときだけ与えます。
傷んだ株は抜く
根元が黒く軟らかくなった株は、元に戻りにくい状態です。周りの株に広がらないうちに抜き取り、その場所の水はけを見直します。

雨に弱い種類の扱い

アコーリスやカエスピトーサのように、タンポポに似た姿で低く育つ種類は、長雨で株元が湿ると傷みやすくなります。原産地の乾いた荒れ地や高地に近い環境を用意すると、ほかの種類と同じように育てられます。

庭植えにしたい場合は、周りより一段高く盛り土をしたうえで、軒下など雨が直接当たりにくい場所を選びます。長雨の季節だけ透明な雨よけをかぶせる方法もありますが、風通しが悪くなると株元が蒸れるので、側面は開けておきます。

鉢で雨よけする
鉢植えにして、梅雨や秋の長雨の間は軒下など雨の当たらない日なたに移します。雨が上がったら元の場所に戻して日に当てます。
専用の土で植える
高山植物用の培養土で植えると、水はけがよく株元が乾きやすくなります。雨よけが難しい場所では、この方法で湿りを防ぎます。

病害虫でない障害

月見草の仲間の不調には、虫や病気ではなく育て方や性質から来るものも多くあります。原因がわかれば手当ては簡単なので、薬を使う前に次のような障害でないかを確かめます。

とくにヒルザキツキミソウは株がよく広がり、日本でも道端や空き地に野生化するほど丈夫です。庭では思わぬ場所まで広がることがあるので、植える場所を決めたら、はみ出した株を早めに抜いて範囲を保ちます。

症状原因対策
茎が倒れる背の高い種類の性質伸び始めに支柱を立てる
葉ばかり茂る肥料の与えすぎ肥料をやめる
花壇の外まで広がるヒルザキツキミソウの旺盛な広がりはみ出た株を抜く
数年で株が消える短命な多年草の寿命タネを採って世代をつなぐ

ハムシの被害が手で追いつかないほど多いときに薬剤を使う場合は、ラベルの対象植物と使い方を必ず確かめてから使います。

よくある質問

よくある失敗と戻し方は?

月見草の仲間は病気がほとんど見られない丈夫な植物です。葉が穴だらけになるときは虫を、株全体が弱るときは水と日当たりを先に疑うと、原因にたどり着きやすくなります。

月見草(ツキミソウ)の長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方は月見草(ツキミソウ)の育て方にまとめています。

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