症状から原因を見分ける
フェイジョアは葉が厚く病気に強い木で、農薬をほとんど使わずに育てられます。困るのはカイガラムシ、冬の寒風による葉の傷み、夏の乾燥による落果、実に入る虫の四つです。葉、枝、実、株元を順に見て原因を絞ります。
| 症状 | 考えられる原因 | 手当て |
|---|---|---|
| 枝や葉裏に白や茶色の貝殻のような粒 | カイガラムシ | 歯ブラシでこすり落とす。冬に果樹用のマシン油 |
| 葉が黒くすすけている | カイガラムシやアブラムシの排せつ物によるすす病 | 元の虫を退治する |
| 冬に葉が茶色く縮れて落ちる | 寒風害 | 風上に寒冷紗。春に新芽が出れば回復 |
| 夏に実が次々落ちる | 乾燥か付きすぎ | 水やりと摘果 |
| 実の中に小さな幼虫 | ハエやガの幼虫 | 落果を毎日拾って処分 |
| 葉に灰色の斑点が広がる | かびの病気 | 病葉を取り、風通しを改善 |
カイガラムシ
最も多い害虫です。枝や葉の裏に白や茶色の小さな貝殻のようなものが張り付き、養分を吸います。放置すると排せつ物で葉が黒くすすけ、光合成が落ちて実が小さくなります。成虫は殻に覆われて薬が効きにくいので、こすり落とすか、冬の休眠期に果樹用のマシン油乳剤を使います。
見つけるコツは、葉のつやです。健康な葉は表面が乾いていますが、カイガラムシが上にいる葉はべたついて光ります。べたつく葉を見つけたら、その真上の枝を確かめます。
- 枝と葉裏を確かめる
- 葉が黒くすすけていたら、その上の枝と葉裏を見ます。白や茶色の粒が付いていて、爪で押すと動かないならカイガラムシです。
- 歯ブラシでこすり落とす
- 数が少ないうちは、古い歯ブラシで枝をこすって落とします。落とした虫は戻れないので、株元に落ちても構いません。
- 冬にマシン油乳剤
- 多い年は12月から2月に、果樹用のマシン油乳剤を規定倍率で枝全体にかけます。常緑なので葉にもかかりますが、冬なら問題ありません。
5月から6月に幼虫が殻を持たずに歩き回ります。この時期なら野菜用の殺虫剤も効きますが、開花中は避けます。
寒風害と凍害
マイナス10度前後まで耐えますが、乾いた北風に長く当たると葉の水分が奪われて茶色くなり、若い枝の先が枯れます。株が枯れることはまれで、春に新芽が出れば回復します。植えて二年までの若い株と鉢植えは、風上側に寒冷紗を張るだけで防げます。
| 見た目 | 判断 | 手当て |
|---|---|---|
| 葉の縁が茶色く巻く | 寒風による乾燥 | 風上に寒冷紗、春まで様子見 |
| 枝先が黒く枯れる | 凍害 | 3月に緑の部分まで切り戻す |
| 葉が全て落ちた | 強い凍害 | 枝を曲げてしなれば生きている。春まで待つ |
| 春に新芽が出ない枝 | 枯死 | 付け根で切り、株元から出る芽で更新 |
実の落下
7月に小さい実がぱらぱら落ちるのは自然な間引きです。8月以降に親指より大きい実が落ちるときは、乾燥か付きすぎか、実に虫が入ったかです。落ちた実を割って中を見れば、虫かどうかはすぐ分かります。空なら水を疑います。
- 落ちた実を割る
- 中に幼虫や食べた跡があれば虫、きれいなら乾燥か付きすぎです。虫なら落果を毎日拾って処分します。
- 株元の乾きを見る
- 株元の土を5センチ掘って乾いていたら水不足です。バケツ二〜三杯をゆっくり与え、敷きわらで乾きを抑えます。
- 付きすぎなら減らす
- 一か所に四個以上付いていれば、小さいものを取って二〜三個にします。残った実に養分が回り落ちにくくなります。
実に入る虫
秋に熟した実に、ハエやガの幼虫が入ることがあります。地面に落ちた実を放置すると、中で育った幼虫が土に潜って翌年増えます。落果を毎日拾い、傷んだ実は袋に入れて処分するのが最も効く対策です。ネットを敷いて実を地面に触れさせないと、被害が減ります。
- 落果を毎日拾う
- 10月下旬から11月は毎日木の下を見て、落ちた実をその日のうちに拾います。一日置くだけで虫が卵を産み付けることがあります。
- 傷んだ実は処分
- 柔らかく変色した実や穴のある実は、追熟せずに袋に入れて燃えるごみに出します。堆肥に入れると幼虫が生き残ります。
- ネットで地面から浮かせる
- 木の下に防鳥ネットを30センチ浮かせて張ると、実が土に触れず虫が入りにくくなります。
被害を減らす予防と立て直し
予防は風通しと株元の清潔さです。内側の枝を抜いて光と風を入れ、落ち葉と落果を残さなければ、大きな被害はまず出ません。被害が出た年も、原因を除けば翌年には戻ります。木自体は丈夫なので、あわてず一つずつ確かめます。
| 場面 | 予防 | 出てしまったときの戻し方 |
|---|---|---|
| カイガラムシが毎年出る | 内側の枝を抜き風を通す | 冬にマシン油乳剤を二回 |
| 冬に葉が傷む | 北側に寒冷紗 | 3月に枯れ枝を切り戻す |
| 実に虫が入る | 落果を残さない | 翌年はネットを敷いて毎日拾う |
| すす病で葉が黒い | 元の虫を早く見つける | 虫を落とし、雨で流れるのを待つ |
フェイジョアの収穫までのコツは作物ページに
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