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フィカスの増やし方

フィカスの増やし方|挿し木と水挿し、取り木で仕立て直しながら増やす

フィカスの栽培イメージ

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フィカスは五月から七月に挿し木や取り木で増やせます。方法の選び方と手順、根が出ないときの直し方をまとめます。

増やし方を選ぶ

フィカスは挿し木、水挿し、取り木のどれでも増やせます。剪定で切った枝がそのまま使えるので、春の作業と一緒に行うのが効率のよいやり方です。ただし挿し木でできるのは細い幹の株で、親株のような太い幹にはなりません。

背が伸びすぎた株を低く作り直したいなら取り木を選びます。枝を付けたまま発根させてから切り離すので、太い幹の株をそのまま得られ、残った親株も低い姿に仕立て直せます。どれも気温が二十度を超えて安定する五月から七月に行います。

状態向く方法時期
剪定した枝が余っている挿し木5月〜7月、剪定と同時に
初めてで確実に増やしたい水挿し5月〜7月
背が高くなりすぎた取り木5月〜7月の前半
下葉が落ちて上だけ茂った取り木か低い位置での切り戻し4月〜6月
プミラなど這う種類つるを土に伏せる5月〜9月

作業のときは必ず手袋をします。切り口から出る白い樹液は皮膚に付くとかぶれることがあり、乾くと衣類から落ちにくくなります。

挿し木の手順

その年に伸びた、鉛筆ほどの太さで硬すぎない枝を十センチから十五センチに切ります。切り口から出る白い樹液を水で洗い、水に一時間ほど浸けてから挿します。樹液が固まると水を吸い上げられず、そのまま乾いて失敗します。

下半分の葉を落とし、上に残す葉が大きければ半分に切って蒸散を減らします。肥料の入っていない赤玉土小粒か挿し木用の土に、長さの三分の一まで挿します。明るい日陰で土を乾かさずに置くと、一か月ほどで発根します。

枝を十センチほどに切る
その年に伸びた鉛筆ほどの太さの枝を選び、葉を三枚ほど残して切ります。硬く木質化しすぎた枝は根が出にくくなります。
樹液を洗って水揚げする
切り口の白い樹液を水で洗い流し、水に一時間ほど浸けます。この一手間で発根率がはっきり変わります。
葉を減らして挿す
下半分の葉を落とし、大きい葉は半分に切ります。赤玉土小粒に長さの三分の一まで挿し、倒れないよう土を寄せます。
発根まで動かさない
明るい日陰で土を乾かさずに置きます。一か月ほどで発根し、新芽が動いたら観葉植物用の土へ移します。

水挿しの手順

同じように切った枝を、水を入れた容器に挿す方法です。根が出る様子が見えるので判断しやすく、初めての人でも失敗が少なくなります。この場合も樹液を洗ってから挿さないと、切り口が固まって水を吸えません。

水は二日か三日に一回替え、明るい日陰に置きます。二週間から四週間で白い根が出てきます。根が三センチから五センチに伸びたら土へ移します。長く水に置くと水に慣れた根になり、土へ移したときに傷むので伸びすぎる前に植えます。

葉が水に浸からないように挿す
葉を三枚ほど残した枝を、葉が水面に触れない深さで容器に挿します。浸かった葉は腐って水を濁らせます。
水を二〜三日で替える
濁る前に替えます。容器の内側がぬめってきたら洗います。水が濁ったまま置くと切り口から腐ります。
根が三〜五センチで植える
白い根がその長さになったら観葉植物用の土へ植えます。伸びすぎてから移すと根が傷んで止まります。
植えて二週間は乾かさない
土へ移したら明るい日陰に置き、土を乾かさず葉水をします。新芽が動いたら通常の管理へ戻します。

取り木の手順

残したい高さの位置で、幹を一周するように幅一センチほど樹皮をむきます。木部が見えるまで削らないと、上から皮が再生して発根しません。むいた部分を湿らせた水苔で包み、透明なフィルムで巻いて上下を留めます。

透明にするのは、外から発根を確かめるためです。水苔が乾くと発根が止まるので、茶色く縮んでいたら注射器などで水を足します。一か月から二か月で白い根が水苔の中に回ったら、その下で切り離して鉢に植えます。

皮を一周むく
残したい高さで幅一センチほど、木部が見えるまで樹皮をむきます。中途半端だと皮が再生して発根しません。
水苔を巻いて留める
湿らせた水苔で包み、透明なフィルムで巻いて上下をひもや針金で留めます。隙間から乾かないようにします。
乾かさずに待つ
フィルム越しに白ければ十分、茶色く縮んでいたら水を足します。一か月から二か月で根が見えてきます。
切り離して植える
白い根が水苔に回ったらその下で切り離し、水苔を付けたまま鉢へ植えます。二週間は明るい日陰に置きます。
親株も作り直す
上を取った親株は残った幹から芽を吹きます。低くなったところから枝を出させ、姿を作り直します。

根が出ないときの原因と直し方

挿し木で根が出ずに枝が腐るのは、時期が早いか遅い、樹液を洗わなかった、土が湿りすぎ、暗すぎるのどれかです。挿し穂の下が黒く柔らかくなったら、その部分を切り上げて樹液を洗い、挿し直します。硬い部分が残っていれば再挑戦できます。

取り木で根が出ないのは、皮のむき方が浅くて再生した場合と、水苔が乾いた場合がほとんどです。フィルムをはがして確かめ、皮が塞がっていればもう一度木部が見えるまでむき直します。どちらも気温が二十度を下回ると止まるので、時期を守ることがいちばんの対策です。

症状原因戻し方
挿し穂の下が黒く柔らかい腐り黒い部分を切り上げ、樹液を洗って挿し直す
挿し穂の葉が全部落ちた蒸散が多すぎる残った葉を半分に切り、明るい日陰へ移す
水挿しの水が濁る水替え不足か葉が浸かっている毎日替え、水に浸かる葉を取り除く
取り木の水苔に根が見えない皮が再生したか水苔が乾いたむき直して水苔を巻き替え、乾かさない
二か月たっても動かない気温が低いか暗い二十度以上の明るい日陰へ移して待つ

切り離した株にすぐ肥料を与えてはいけません。新しい根は肥料分を処理できず、傷んで止まります。新芽が二枚開いてから薄いものを始めます。

フィカスの挿し木・株分けに使うもの

鉢ものは剪定した枝がそのまま材料になります。水に挿すだけで根が出る種類も多く、道具はほとんど要りません。

  • 挿し木用土(鹿沼土・赤玉土小粒)探す言葉「挿し木 用土 鹿沼土 小粒」
    規格の目安
    鹿沼土か赤玉土の小粒、単用。肥料分のないもの。
    数量の目安
    3 号ポット 1 個で 0.2L。

    肥料分があると、根が出る前に切り口が傷みます。清潔で肥料のない土であることが条件です。

  • 水挿し用の容器探す言葉「ガラス 花瓶 小さい 水耕」
    規格の目安
    口の細いガラス容器。中が見えるもの。

    根の出方を目で確かめられます。水は 2〜3 日に一度替え、切り口が濁ったら洗います。

  • よく切れるはさみ・カッター探す言葉「園芸ばさみ 切れ味 ステンレス」
    規格の目安
    刃渡り 3〜5cm。使う前にアルコールで拭きます。

    切り口が潰れると水を吸えません。節の少し下を斜めに一度で切ります。

  • 3 号ポット探す言葉「ポリポット 3号 育苗」
    規格の目安
    直径 9cm(3 号)。

    根が出るまでは小さい容器のほうが乾き具合を見やすく、失敗しても被害が小さくて済みます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 水挿しで根が出る種類なら、用土も発根促進剤も要りません。
  • 多肉植物は切り口を数日乾かしてから挿します。水に挿すと腐ります。

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