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フィカスの水やり

フィカスの水やり|鉢の乾き方で決める間隔と、根腐れと水切れの見分け

フィカスの栽培イメージ

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フィカスは乾かし気味が基本で、枯らす原因の多くは冬の与えすぎです。季節ごとの間隔と、傷んだ株の戻し方をまとめます。

日数ではなく鉢の乾きで決める

同じフィカスでも、素焼き鉢と樹脂鉢、窓辺と部屋の奥では土の乾く速さが倍近く違います。何日に一回と決めて与えると、どちらかで必ず失敗します。土の表面が乾いて白っぽくなり、指を第一関節まで挿しても湿り気を感じないところまで待ってから与えます。

判断に迷うときは鉢を持ち上げて重さを比べます。与えた直後の重さを覚えておけば、明らかに軽くなったときが与えどきです。フィカスは幹や太い根に水を蓄えるので、少し乾かしすぎても葉が垂れる程度で戻せますが、湿ったままの状態には耐えられません。

状態見分け方対応
乾いている表面が白く、指を挿しても湿り気がない鉢底から流れるまでたっぷり与える
まだ湿っている表面が黒っぽく、指に土が付く与えない、二日おいて確かめ直す
乾きすぎ葉が垂れ、鉢が明らかに軽いすぐ与える、半日で葉に張りが戻る
水を弾く注いだ水が表面を流れて染み込まない鉢ごとバケツに十分沈めて底から吸わせる

買ってきた株はピートモスの多い用土のことがあり、表面だけ乾いて中は湿っています。最初のひと月は鉢の重さで判断します。

与え方と葉水

与えるときは株元の土に静かに注ぎ、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。少量を毎日足すやり方は表層だけを湿らせ、根が鉢の上に集まって暑さにも乾燥にも弱い株になります。受け皿にたまった水は十分ほどしたら必ず捨てます。

空気が乾くとハダニが付きやすくなるので、霧吹きで葉の表と裏を湿らせる葉水を習慣にします。ウンベラータやベンガレンシスの大きな葉はほこりがたまりやすいので、月に一度は濡らした布で拭くと光をよく受け、虫も見つけやすくなります。

株元に静かに注ぐ
幹の付け根へ数回に分けて注ぎます。一気にかけると土がはねて、鉢の一部だけしか湿りません。
鉢底から流れるまで与える
鉢の容量の二割ほどが流れ出る量を目安にします。古い水を押し出し、新しい空気を土へ引き込むのが本当の目的です。
受け皿の水を捨てる
化粧鉢に入れたままの株は中に水がたまって気付きません。水やりのたびに持ち上げて確かめます。
冬は常温の水で
冷たい水道水を冬に注ぐと、暖まっていた根が急に冷えて傷みます。前の晩に汲み置いた水を暖かい日の午前に与えます。

季節で変わる回数の目安

気温が下がると根の吸う力が鈍り、同じ量を与えても土が乾かなくなります。春と同じ回数を冬に続けることが、フィカスを枯らす最も多い原因です。冬は表面が乾いてさらに三日から五日おいてから与えるくらいでちょうどよくなります。

下の目安は室内の中鉢の場合です。暖房で二十度を超える部屋は冬でも早く乾くので、表の間隔をそのまま当てはめず、必ず鉢の重さで補正します。夏に屋外へ出した株は、この倍の頻度になることもあります。

時期回数の目安注意
3月〜5月五〜七日に一回新芽が動き出したら間隔を詰めていく
6月〜9月二〜四日に一回乾きが速い、屋外の株はさらに早い
10月〜11月七〜十日に一回気温が下がったら間隔を空け始める
12月〜2月十日〜三週間に一回乾いてさらに三〜五日おく、常温の水で

肥料は生育期だけ切らさずに

肥料を与えるのは五月から九月に限ります。観葉植物用の液体肥料を表示どおりの倍率で二週に一回、または緩効性の置き肥を五月と七月に鉢の縁へ置きます。株元に密着させると濃度が局所的に上がり、幹に近い太い根を傷めます。

追肥(育ちの途中で足す肥料)を濃く与えても早くは育たず、枝が伸びるだけで幹は太りません。土の表面に白い結晶が浮く、葉の縁が茶色くなるのは肥料が多すぎる合図です。止めて水だけを鉢底から流れるまで与え、余分を流します。

五月から九月だけ与える
新しい葉が動き出してから始め、伸びが止まる十月には止めます。冬に残った肥料分は根を傷めるだけです。
乾いた土に液肥を与えない
先に水をやって湿らせてから肥料水を与えます。乾ききった土に濃い液を注ぐと、根が焼けて葉を落とします。
植え替え後は一か月あける
根を切った直後は肥料を処理できません。新しい葉が二枚ほど開いてから薄いものを始めます。

肥料で葉色が濃くなることはありません。葉の色と厚みを決めるのは光の量なので、色が薄いならまず置き場所を見直します。

水の失敗の見分けと立て直し

葉が垂れてしおれるのは、乾かしすぎと根腐れの両方で起きます。対処が正反対になるので、必ず土を触ってから動きます。土が軽く乾いていれば水切れ、湿ったままで葉が垂れるなら根腐れです。土に鼻を近づけて酸っぱいにおいがすれば、腐りが始まっています。

根腐れなら鉢から抜いて黒く柔らかい根を切り、残った根で支えられるよう葉も三割ほど減らして、一回り小さい鉢に乾いた新しい土で植え直します。二週間は明るい日陰に置き、水を控えます。幹の付け根まで柔らかいなら、上の硬い部分を切って挿し木にすれば株を残せます。

症状原因戻し方
葉が垂れて土が乾いている水切れ鉢底から流れるまで与え、弾くなら腰水で吸わせる
葉が垂れて土が湿っている根腐れ抜いて黒い根を切り、小さい鉢に植え直す
土が一週間たっても乾かない鉢が大きすぎるか過湿水を止め、風の通る明るい場所へ移す
葉が茶色く縮れて先端から落ちる慢性的な水切れ間隔を詰め、幹のしわが戻るか見る
土から酸っぱいにおいがする根の腐敗が進んでいるその日のうちに植え替える
幹を押すとぶよぶよする幹まで腐りが進んだ硬い部分まで切り上げて挿し木に切り替える

立て直した直後に肥料を与えてはいけません。傷んだ根は肥料分を処理できず、残った根まで枯らします。再開は新芽が動いてからです。

フィカスの水やりに使うもの

「何日おき」で決めると必ず外します。乾いたかどうかを見る道具と、鉢底から抜けるようにする道具に分けます。

数量は直径 24cm(8 号)の鉢 1 個を単位にしています。号数は直径 cm を 3 で割った数です。

  • 土壌水分計探す言葉「土壌水分計 観葉植物」
    規格の目安
    土に挿して読む針式。電池の要らないものが手軽です。

    表面の乾きと、鉢の中の乾きは一致しません。挿して確かめる習慣が付くと、やりすぎがなくなります。

  • 注ぎ口の細いジョウロ探す言葉「ジョウロ 室内 注ぎ口 細い」
    規格の目安
    容量 1〜2L。注ぎ口が細く長いもの。

    葉の間から株元へ差し込んで注げます。葉に水を溜めると、そこから腐る植物があります。

  • 受け皿探す言葉「鉢 受け皿 室内」
    規格の目安
    鉢底より一回り大きいもの。

    鉢底から抜けた水を受けるためのものです。**溜まった水はそのつど捨てます。** 溜めたままにするのが根腐れの典型です。

  • 霧吹き(葉水用)探す言葉「園芸 霧吹き 葉水」
    規格の目安
    300〜500ml。霧の細かいもの。

    水やりの代わりにはなりませんが、葉裏に当てるとハダニが付きにくくなります。乾燥する冬の室内で効きます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 自動給水器は、留守が続くときだけで十分です。日常は自分で見るほうが確実です。
  • 多肉植物には霧吹きは要りません。かえって蒸れの原因になります。

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