GadeninEnglishアプリを入れる
イチジクの水やりと肥料

イチジクの水やりと肥料|実を割らず甘くする水と肥料の与え方

イチジクの栽培イメージ

読むのに約 4

イチジクは水を多く必要とする一方で、熟す直前の雨で実が割れます。時期ごとに水と肥料の量を変えます。

時期で水の量を切り替える

イチジクの葉は大きく、真夏は一日に鉢の水をほとんど使い切ります。一方で実が色づいてから水が多いと、実が割れて味も薄くなります。生育期は切らさず、熟期は控えめにするという二段構えで管理します。

地植えは根が深く広がるので、真夏以外は雨だけで足ります。ただし植えて一年目の株は根が浅く、鉢植えと同じ感覚で確かめます。株元から30センチ離れた場所の土を指で掘り、3センチ下まで乾いていたら与える目安です。

時期鉢植えの目安地植えの目安
3月〜5月表土が乾いたらたっぷり自然の雨に任せる
6月〜8月朝夕の二回、鉢底から流れるまで一週間雨がなければバケツ一杯
9月〜10月の熟期朝一回、表土が乾き始めてから雨が続くなら株元をシートで覆う
11月〜2月五日から一週間に一回不要

葉が昼にしおれても夕方に戻るなら水は足りています。朝の時点でしおれていたら明らかに不足です。

鉢植えの水やりのコツ

鉢植えで一度でも強い水切れを起こすと、下の葉が黄色く落ち、小さな実も落ちます。夏の水切れを防ぐには、量よりも根鉢の中まで水が通る与え方が大切です。

与える前に必ず土を触って確かめます。表面が白っぽく乾き、指を第一関節まで入れて湿りを感じなければ与えるころです。まだ湿っているのに毎日与え続けると、根が酸欠になって葉が黄色くなり、水切れと見分けがつきにくくなります。

鉢底から流れるまで与える
表面だけ濡らすと根鉢の中心が乾いたままになります。底穴から水が流れ出るまで注ぎ、二分待ってもう一度注ぎます。
夏は朝のうちに済ませる
日中の水やりは鉢の中で湯になり根を傷めます。朝7時ごろまでに与え、夕方に土が乾いていればもう一回与えます。
表土を覆って乾きを遅らせる
バークチップやわらで表土を3センチほど覆います。蒸発が減り、真夏でも夕方の追加水やりを減らせます。
留守中は腰水か点滴
二日以上留守にするなら、大きな受け皿に3センチほど水をため、日陰に移します。ペットボトルの点滴器も使えます。

受け皿の水は帰宅したらすぐ捨てます。ため続けると根が酸欠になり、葉が黄変します。

肥料は年三回が基本

イチジクは肥料を好みますが、窒素が多すぎると枝ばかり伸びて実が付きません。冬の元肥(春の成長に備えて事前に入れる肥料)を主体にし、追肥は実の肥大期と収穫後に控えめに与えます。

与える量に迷ったら、枝の伸びで判断します。前年に伸びた枝が50センチ以上あるなら肥料は足りているので元肥を減らし、30センチに届かないなら六月の追肥(育ちの途中で足す肥料)を少し増やします。

時期肥料の種類地植えの量の目安
12月〜2月堆肥と油かすなどの有機質堆肥バケツ二杯、油かす二握り
6月化成肥料か緩効性肥料一握り程度を株元から離してまく
9月上旬化成肥料一握り、色づき始める前に
10月〜11月収穫後の礼肥として少量半握り

鉢植えは上記の四分の一から五分の一を目安にし、緩効性の粒肥料を表土に置くと管理が楽です。

土の酸度と石灰

イチジクは酸性の土を嫌い、弱酸性から中性でよく育ちます。日本の雨は土を酸性に傾けるので、毎年冬に苦土石灰を株元にまいて調整します。ブルーベリーの隣に植えると土作りが真逆になるので、離して植えます。

冬に苦土石灰をまく
地植えは一株あたり二握り、鉢植えは小さじ二杯を目安に、株元から少し離して表土にまき、軽く混ぜます。
肥料と二週間ずらす
石灰と化成肥料を同時に入れると肥料の成分が逃げます。石灰を先に入れ、二週間あけてから肥料を与えます。
葉の色で判断する
新しい葉の葉脈だけ緑で間が黄色いなら酸性に傾いたサインです。石灰を追加し、鉢なら翌冬に土を入れ替えます。

土壌酸度計があるならペーハー6から7を目安にします。数値がなくても年一回の石灰で大きく外れることはありません。

実が割れる・落ちるときの原因

水と肥料の失敗は、葉より先に実に出ます。割れる、落ちる、小さいまま止まるといった症状を見て原因を切り分け、その年は残った実を守ることに切り替え、翌年に向けて管理を直します。

症状考えられる原因直し方
熟す直前に実が割れる乾いた後の急な大雨熟期は株元を覆い、鉢は雨の当たらない場所へ
小さな実がぽろぽろ落ちる夏の水切れか肥料切れ朝夕の水やりと六月の追肥を守る
実が小さく甘くない実の付けすぎか窒素過多摘心で数を絞り、追肥の窒素を減らす
枝ばかり伸びて実が付かない肥料の与えすぎか若木元肥を半分に減らし、三年目まで待つ

植えて一、二年目は根を張る時期で、実が少ないのは正常です。三年目から本格的に実るので、若木のうちは焦らないでください。

イチジクの育てている間に使うもの

木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。

    樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
    規格の目安
    40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
    数量の目安
    株元 1 ㎡ で 50L 前後。

    夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。

  • 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
    規格の目安
    幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。

    テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。

  • 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
    規格の目安
    刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。

    株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
  • 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。

イチジクの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はイチジクの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

イチジクについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる