症状から見分ける
シュンギクの不調は葉に出ます。葉の表か裏か、線か斑点か、色が変わるのか枯れるのかを先に確かめると、虫なのか病気なのか、湿りが原因か乾きが原因かの見当が付きます。
見回りは週に一度、葉の裏まで返して見るのが目安です。ふだんの姿を覚えておくと、色や張りが少し変わったころに気づけます。気づいたときに数枚取り除くだけで収まることも多く、早さがそのまま被害の大きさを決めます。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 葉に白い曲がった線が走る | ハモグリバエの幼虫 | 線の先端を指でつぶすか、その葉を取って処分する |
| 新芽に小さな虫が群れる | アブラムシ | 水で流し、株の風通しをよくする |
| 葉の表が黄色くなり裏に白いかび | べと病 | 覆いを開けて換気し、傷んだ葉を取り除く |
| 葉や茎に灰色のかびが付く | 灰色かび病 | 枯れた葉を残さず取り、湿りをためない |
| 株元が細くなって倒れる | 苗立枯病 | 抜いて処分し、水やりを控えて過湿を直す |
絵描き虫の見つけ方と止め方
ハモグリバエの幼虫は葉の中に潜り、白く曲がりくねった線を残します。この線が絵を描いたように見えるので絵描き虫と呼ばれます。葉の中にいるため薬が届きにくく、手で取るのがいちばん確実です。
線の先端に幼虫がいます。指で葉ごとつまんでつぶすか、被害の広がった葉を根元から取って畑の外で処分すると、次の世代が減って被害が広がりません。
- 線の先を探す
- 白い線をたどって太くなっている先端を見つけます。そこに小さな幼虫がいるので、葉ごと指でつまんでつぶします。
- 被害葉を取り除く
- 線が何本も走った葉は取り除きます。畑に落とさず持ち帰って処分すると次の発生が減ります。
- 防虫ネットで入れない
- まいた直後から目の細かいネットをトンネルでかけると、親の飛来を防げます。すそに隙間を作らないことが肝心です。
被害の出た葉も、線の部分を取り除けば食べられます。数枚なら気にせず、広がったときだけ手を打てば十分です。
アブラムシは肥料の効かせすぎで増える
アブラムシは秋の暖かい時期と春に増えます。新芽や葉裏に群れて汁を吸い、そのままウイルス病を運ぶこともあります。肥料を効かせすぎて葉が柔らかくなると付きやすくなるので、量を控えるだけでも減ります。
- 指か水で落とす
- 数が少ないうちは指でつぶすか、勢いのある水を葉裏に掛けて流します。朝に行うと葉が日中に乾きます。
- ネットで入れない
- 種まきの直後から目の細かい防虫ネットをかけておくと、そもそも飛び込んできません。
- 肥料を控えめにする
- 葉が大きく色が濃すぎるときは肥料が効きすぎています。次の追加を一回飛ばして様子を見ます。
湿りから出る病気を防ぐ
べと病と灰色かび病はどちらも湿った環境で出ます。冬にトンネルを閉め切ったままにしたり、株が込み合って風が通らなかったりすると一気に広がるので、換気と株間の確保が最大の予防になります。
枯れた下葉を株元に残さないことも効きます。かびは枯れた組織から広がるので、収穫のたびに黄色くなった葉を取り除いて畑の外へ出す習慣を付けます。
| 場面 | やっておくこと | 効く相手 |
|---|---|---|
| 種まき時 | 株間15〜20センチを確保する | べと病、灰色かび病 |
| 畝立て時 | 高さ10センチの平畝で水はけを作る | 苗立枯病、根の傷み |
| 冬の晴れた日 | トンネルの裾を開けて換気する | 灰色かび病 |
| 収穫のたび | 黄色い下葉を取り除いて持ち出す | かび全般 |
連作と土から来る不調
シュンギクはキク科で、同じ場所で続けて作ると生育が落ちて病気も出やすくなります。一年から二年空けるのが基本で、プランターなら毎回新しい培養土に替えるのがいちばん簡単な対策です。
| 場面 | 起きやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 同じ畝で2年続けた | 生育が揃わず立枯れが出る | 1〜2年空け、その間は別の科の作物を作る |
| 去年の土を使い回した | 発芽率が落ち、育ちが遅い | 新しい培養土に替えるか、堆肥を入れて休ませる |
| 酸性の強い土 | 根が張らず葉が黄色い | 種まきの2週間前に苦土石灰を入れて耕す |
薬を使うときの決め方
シュンギクは葉を食べる作物なので、薬に頼る前にできることを済ませます。防虫ネット、換気、傷んだ葉の処分の三つで大半は収まり、それでも広がったときに野菜用の薬を使います。
使うときは葉物に登録のあるものを選び、収穫前の日数を必ず守ります。摘み取りで頻繁に穫る作物なので、収穫の直後にまいて次の摘み取りまで日を空けると使いやすくなります。
- 先に環境を直す
- 換気と株間の確保、傷んだ葉の処分を先に済ませます。これだけで収まることが多くあります。
- 収穫前日数を確かめる
- 薬を選ぶときに、その野菜で収穫の何日前まで使えるかを必ず確かめてから散布します。
- 摘んだ直後にまく
- 収穫の直後に使えば、次の摘み取りまでに日数が空きます。摘む前日にまくのは避けます。
少しの被害なら、傷んだ葉を落とすだけで十分です。全部をきれいにしようとせず、食べる分が穫れていればよしとします。
シュンギクの収穫までのコツは作物ページに
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