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ニラの月別の作業

ニラの月別の作業|三月の芽出しから十二月の株養成まで

ニラの栽培イメージ

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ニラは春に芽が出て秋まで刈り、冬は休みます。刈り取りと追肥を組にした一年の流れを月ごとにまとめます。

一年の流れを一覧で見る

ニラは多年草なので、一年目と二年目以降で作業が違います。下の表は株ができあがった二年目以降の流れで、月はあくまで目安です。株の姿を見て前後させて構いません。一年目なら刈り取りの行をすべて飛ばし、葉を伸ばし放題にして株を太らせることに徹してください。

作業目安と注意
3月芽出し・追肥枯れ葉を片づけ、芽が動く前に肥料をまく
4月一番刈り草丈二十五センチを超えたら。最も柔らかい
5月追肥・草取り刈ったら必ず追肥。株元の草を抜く
6月二番刈り梅雨入り前に刈ると乾きやすい
7月花茎摘み・水やり花茎が立ち始める。乾く年は水を与える
8月三番刈り・花茎摘み葉は硬め。花茎はつぼみのうちに切る
9月四番刈り(最後)これ以降は刈らず株に養分をためる
10月株分け・植え替え3年たった株はここで掘り上げて分ける
11月追肥・堆肥冬に向けて根を充実させる
12月枯れ葉の刈り取り地際で刈り、堆肥をかけて越冬させる
1〜2月休み地上部はないが根は生きている。何もしない

三月から五月の立ち上がり

三月に地面から細い芽が出てきます。この時期に前年の枯れ葉が残っていると新芽が伸びにくいので、先に片づけてください。芽が動く前に追肥(育ちの途中で足す肥料)を入れると、一番刈りの太さが変わります。

四月中旬から五月にかけて草丈が二十五センチを超えたら一番刈りです。一年でいちばん柔らかく幅の広い葉が穫れる時期なので、この一回は逃さないようにします。

枯れ葉を片づける
冬に刈り残した葉やごみを取り除きます。新芽が伸びやすくなり、病気の持ち越しも減らせます。
芽出し前に追肥
三月上旬、芽が動く前に化成肥料を株の周りにまきます。ここが一年でいちばん効く追肥になります。
25センチで刈る
草丈が二十五センチを超えたら地際三センチを残して刈ります。刈ったその日に追肥を入れます。

六月から八月の管理

六月は梅雨に入る前に二番刈りを済ませます。雨の中で刈ると切り口が濡れたままになり、傷みやすくなります。刈ったあとは追肥を忘れずに入れてください。

七月から八月は花茎が立ち始める時期です。硬い茎を見つけたら、つぼみが開く前に根元から切ります。放っておくと種を作り、株が目に見えて疲れます。

梅雨前に刈る
六月上旬の晴れた日に二番刈りをします。雨続きの中で刈ると切り口が傷みやすくなります。
花茎を探して切る
株の中を手で分け、硬い花茎を根元から切ります。柔らかいものは花ニラとして食べられます。
夏の乾きに備える
一週間雨がない日が続いたら朝に水を与えます。株元に敷き藁をすると乾きがゆるみます。

九月から十月の切り替え

九月の刈り取りがその年の最後です。涼しくなって再び柔らかい葉が穫れる時期でもあります。これ以降は刈らず、伸びた葉をそのままにして根に養分をためさせてください。

十月は株分けの適期です。植えて三年以上たち、株が混み合って葉が細くなっているなら、ここで掘り上げて分けて植え直します。春に分けるより秋のほうが根の張りがよくなります。

9月に最後の刈り取り
九月中に刈り終えます。十月以降に刈ると伸びきる前に寒くなり、翌春の芽出しが弱くなります。
刈った後は伸ばす
最後の刈り取り以降は手を出しません。倒れても構わないので、葉を残して根に養分を送らせます。
3年株を掘り上げる
植えて三年以上たった株は十月に掘り上げます。分けて植え直すと、翌年から太い葉が戻ります。

十一月から二月の株養成

十一月は根を太らせる時期です。追肥と堆肥を入れておくと、翌春の立ち上がりが変わります。十二月に葉が枯れたら地際で刈り取り、株の上に堆肥をかけて冬を越させます。

一月と二月は何もしません。地上部は何も見えませんが、根は生きています。掘り返したり踏み固めたりしないよう、場所が分かるように札を立てておくと安心です。

11月に追肥する
化成肥料を控えめにまき、株の間に完熟堆肥を薄く敷きます。根を太らせるための最後の一手です。
12月に刈り取る
枯れた葉を地際で刈り、畑の外に出します。残すと病気や虫が越冬する場所になります。
場所に札を立てる
地上部が消えるので、株の位置に札を立てます。うっかり耕したり踏んだりするのを防げます。

作業が遅れたときの立て直し

ニラは丈夫なので、多少作業が遅れても取り返せます。花茎を切り遅れて種ができても、その年の収量が落ちるだけで株が枯れることはありません。焦らず次の年に整えれば十分です。

場面起きること立て直し方
春の追肥を忘れた一番刈りが細い刈ったあとにすぐ追肥して二番刈りで戻す
花茎を切り遅れた株が疲れて葉が細る種ができても切り取り、追肥して休ませる
10月に刈ってしまった翌春の芽出しが弱い11月に追肥と堆肥を入れて根を守る
株分けを何年もしていない葉が細く中心が枯れる秋に掘り上げて分け直す

ニラの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

ニラの収穫までのコツは作物ページに

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