日当たり: 日なた〜半日陰水やり: 乾いたらたっぷり耐寒性: 強い(冬は地上部が枯れる)
栽培カレンダー
関東地方の目安です。地域と品種で前後します。実際の日付は記録に残しましょう。
9月のニラは「収穫」の時期です。 9月の畑仕事を見る
ニラを詳しく知る
項目ごとに 1 ページで掘り下げています。いま知りたいところから読んでください。
記録しておきたいタイミング
植え付け・株分けの日
3〜4年で株が込み合い葉が細くなります。植え付け日を残すと、更新の時期が分かります。
刈り取り日と追肥
刈るたびに追肥がセットです。日付を並べると、年に何回採れたかと、葉の太さの変化が見えます。
花茎が伸びた日
夏に花茎が上がると葉が固くなります。早めに摘む日を残すと、翌年の対策が立ちます。
収穫までのコツ
ニラを育てるうえで、うまくいくかどうかを分ける勘所です。暦や病害虫の前に、ここだけ押さえておくと結果が変わります。
1年目は刈らずに育てる
植えた年に収穫すると株が太りません。初年度は葉を伸ばしたままにして根を充実させ、翌春から刈り取りを始めます。
刈り取りは地際3cmを残す
深く切ると再生が遅れ、高い位置で切ると古い葉が残ります。地際から2〜3cmで揃えると、20日ほどで次が伸び揃います。
収穫は年3〜4回にとどめる
刈るたびに株の蓄えが減っていきます。年3回程度で止め、秋以降は伸ばしたままにして越冬の力を残しておきます。
冬は枯れ葉を刈って堆肥を置く
霜で枯れた葉を残すと蒸れて傷みの元になります。地際で刈り取り堆肥を敷いておくと、春の芽出しが早く揃います。
一部の株は花ニラとして残す
咲く直前の柔らかい花茎は炒め物になります。刈る株と伸ばす株を分けておけば、葉と花茎の両方を無駄なく味わえます。
ニラの栽培をはじめるのに用意するもの
これから育てるなら、まず次の 4 つがあれば始められます。作業ごとに要るものは、各解説のページにまとめています。
- 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
- 規格の目安
- 牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋。
- 数量の目安
- 1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。
最初にやることは土づくりです。植え付けの 2〜3 週間前に入れて、土になじませます。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
- 規格の目安
- 粒状。1kg 袋なら一年ぶんの追肥に足ります。
- 数量の目安
- 元肥は 1 ㎡あたり 100g、追肥は 1 回 30〜50g。
元肥にも追肥にも同じものが使えます。まず 1 袋あれば十分です。
- 移植ごて探す言葉「移植ごて ステンレス」
- 規格の目安
- 幅 6〜8cm のステンレス製。柄と刃が一体のものは曲がりません。
種まきから植え付けまで、いちばん手に取る道具です。
- 防虫ネット探す言葉「防虫ネット 目合い1mm」
- 規格の目安
- 目合い 1mm、幅 180cm。トンネル支柱と合わせて使います。
薬を使わずに虫を防ぐなら、まずこれです。1mm で止まるのは蛾や蝶。アブラムシやアザミウマまで狙うなら 0.6mm 以下が要りますが、そのぶん風が通らなくなります。
- 道具のセット買いは要りません。使う場面が来てから 1 つずつ足すほうが無駄になりません。
- 苗から始めるなら、種まき用の資材は要りません。
ニラの病害虫(23)
症状・予防・対処が分かっているものを、重要度の高い順に並べています。「一般的な内容」と付いているものは、この作物にかぎった記述がまだ無く、病害虫そのものの説明を出しています。
ネギコガ
よくある害虫一般的な内容
症状 葉の表面に白いかすり状の食痕と小さな穴が並び、葉を裂くと内部に幼虫がいる。被害葉は折れやすくなり枯れ上がる。
予防 定植時から防虫ネットで覆い、成虫の産卵を防ぐ。収穫後の残株やネギ類の放置株を片付けて発生源を断つ。
対処 被害葉は切り取って処分し、幼虫を持ち越さない。多発時は葉内へ浸透する薬剤を若齢期に散布する。
葉に白い食痕が出る
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネギコガ
さび病
病気一般的な内容
症状 葉の表裏に小さな橙黄色〜赤褐色の隆起した斑点ができ、破れて粉状の胞子を飛散する。多発すると葉が黄化して早期に枯れ上がる。
予防 密植を避けて風通しを確保し、窒素過多にしない。被害葉は残さず処分し、越冬源となる残株やロゼット葉を片付ける。
対処 初期の被害葉は摘み取って処分する。発生初期に登録のある殺菌剤を散布し、まん延前に抑えるのが有効である。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Aecidium minoense、Aecidium quintum、Arthuriomyces peckianus ほか90
白絹病
病気一般的な内容
症状 地際の茎が水浸状に腐り、白い絹糸のような菌糸が株元と周囲の土表に広がる。やがて菜種粒大の褐色の菌核ができ、株は急速に萎凋枯死する。
予防 排水を良くし、未熟な有機物を地際に置かない。被害株は菌核ごと除去し、高温期の深いマルチや敷きわらの過湿に注意する。
対処 発病株と周囲の土をまとめて除去して処分する。多発ほ場では太陽熱消毒や輪作を行い、必要なら登録のある薬剤を株元処理する。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Sclerotium rolfsii
軟腐病
病気一般的な内容
症状 地際や結球部が水浸状に軟化し、やがてドロドロに崩れる。腐敗部から独特の不快臭がする。
予防 高畝にして排水と通風を確保し、株間を詰めすぎない。収穫や間引きで作った傷を長雨の前に作らないようにする。
対処 発病株は速やかに抜き取り、圃場外へ持ち出して処分する。周囲へ広がるため残渣をすき込まず、銅剤の予防散布に切り替える。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Choanephoroidea cucurbitae、Dickeya solani、Dickeya sp. ほか11
ネコブセンチュウ
害虫一般的な内容
症状 日中に株が萎れ、施肥や潅水をしても回復しない。抜き取ると根に大小の こぶ が数珠状に付き、細根が乏しい。
予防 同じ科の連作を避け、対抗植物のマリーゴールドや緑肥を輪作に入れる。抵抗性台木の接ぎ木苗を使うのも有効だ。
対処 被害株は根ごと抜き取り圃場外へ持ち出す。夏季は透明マルチによる太陽熱消毒で土壌中の密度を下げる。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): ネコブセンチュウ属、アレナリアネコブセンチュウ、キタネコブセンチュウ ほか5
べと病
病気一般的な内容
症状 葉表に淡黄色〜黄褐色の角形病斑ができ、葉裏の同じ位置に灰紫色のかびを生じる。病斑が融合して葉が枯れ上がり、株全体が早期に衰える。
予防 密植を避け、株元の泥はねをマルチで防ぐ。夕方の灌水を控えて葉を長時間濡らさず、連作は避ける。
対処 発病葉は早期に除去し圃場外へ処分する。多湿が続く時期は予防的に登録のある殺菌剤を散布し、葉裏にかかるようにする。
病原・原因(この病名で報告のあるもの): Bremia centaureae、Bremia lactucae、Bremia taraxaci ほか30
記録されている病名(17)
農研機構の日本植物病名データベースに、この作物で報告のある病名です。症状の記述はこれからです。
よくあるトラブル
葉が細くなってきた
株の込み合いか肥料切れです。刈り取り後に追肥し、3〜4年ごとに株分けして植え直します。
葉先が枯れる・さび色の斑点
さび病です。梅雨や秋の多湿で出ます。発病葉を地際で刈り取り、風通しを良くして再生させます。
夏に葉が固くなる
花茎が上がる時期です。つぼみは早めに摘み取り、株の力を葉に回します。花茎は食用にもなります。
品種一覧(21)
Gadenin の作物マスタに登録されているニラの品種です。アプリで Plant を登録するときに候補として出てきます。
あ2
か1
さ1
は3
や1
その他13
この作物でよく出る用語
本文に出てくる言葉の意味は、園芸用語集で短く説明しています。
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