GadeninEnglishアプリを入れる
ネギの病害虫対策

ネギの病害虫|さび病とネギアザミウマ・ネギコガの警戒時期

ネギの栽培イメージ

読むのに約 5

いつ何を警戒し、どう畝を設計すれば出にくいかを、時期ごとの見張りどころとして整理します。

時期ごとの警戒表

ネギの被害は、涼しく濡れる時期の病気と、暑く乾く時期の虫にきれいに分かれる。春と秋はさび病、夏はアザミウマ、春秋はネギコガという並びを頭に入れておくと、見回る対象を絞れる。

見回りは週に一度でよいが、見る場所を決めておく。株元のぬめり、葉の内側、葉の表面の筋と斑の三点である。どれも離れて畝を眺めても見えず、しゃがんで一株ずつ触らないと気づけない。

時期主に警戒するもの最初に出る兆候
4月〜6月さび病・ネギコガ葉に橙色の小斑点、白い筋
6月〜9月ネギアザミウマ葉のかすり状の白い斑、葉先の枯れ込み
7月〜9月軟腐病・べと病株元のぬめりと悪臭、葉の淡黄色の斑
10月〜12月さび病・ネギコガ橙色の粉が指につく、葉の食い跡

さび病は温度と濡れで読む

さび病は5℃から25℃で感染し、10℃から20℃がもっとも発生しやすい。だから真夏より春と秋に多く、5月から6月と10月から12月が山になる。長雨や夜露で葉が濡れ続ける状態が引き金である。

窒素過多をやめる
肥料が効きすぎた株は葉が軟らかく、感染が広がりやすい。追肥(育てている途中で足す肥料)は回数を守り、一度の量を増やして間隔をあける組み立てにしない。
葉を濡らさない
かん水は株元へ、朝のうちに行う。夕方に葉を濡らすと夜露と重なって濡れ続け、感染に必要な時間を満たしてしまう。
風の通り道を作る
株間を詰めず、畝の周りの草を低く保つ。葉が乾く時間が長いほど感染は成立しにくく、同じ天気でも発生の差が出る。
出た葉を持ち出す
橙色の斑が出た葉は畑の外へ出す。胞子は風で飛ぶので、その場に捨てたり畝間に置いたりすると翌週には隣の株に回る。

秋のさび病は収穫を直撃する。10月に橙色の斑を見たら、その年は追肥を打ち切り、太らせるより早めに掘るほうが被害が小さい。

ネギアザミウマは高温乾燥で急増する

ネギアザミウマは4月ごろから現れ、6月から10月に目立つ。20℃から25℃の高温乾燥で一気に増え、葉の表面をかすって吸うため、白いかすり傷が縦に並ぶ。放置すると葉全体が白くなり、葉先から枯れる。

葉の内側を見る
被害は葉の合わせ目や新葉の内側から始まる。外から見て気づいたときには増えているので、週に一度は葉を開いて中をのぞく。
乾かしすぎない
畑が乾ききると密度が上がる。夏はわらや刈草で株元を覆って地温と乾燥を抑えると、増え方がはっきり穏やかになる。
周りの雑草を刈る
畝間や畑の縁の雑草が発生源になる。梅雨明け前に刈っておくと、乾燥期に一斉に移ってくる流れを断てる。

被害を受けた葉は元の緑に戻らない。白くなった葉を数えるのではなく、新しく出た葉に筋があるかどうかで増減を判断する。

ネギコガは葉の中に潜る

ネギコガは5月から11月に年5回から10回発生し、春と秋に山が来る。幼虫が葉の内部に潜って食べるため、葉の表面に2ミリから5ミリの白い筋が残り、進むと表皮だけになって穴があく。

白い筋を数える
筋が数本のうちは葉を切り取れば止まる。筋が全体に散り、荒い網目の繭が葉の表面に見えたら、株ごと勢いを落とすので早めに手を打つ。
苗のうちに持ち込まない
苗床の段階で被害葉を見つけたら、その葉を切って処分してから定植する。畑に持ち込むと世代を重ねて秋まで続く。

葉の中にいる時期は外からの処置が届きにくい。白い筋が出る前、成虫が飛ぶ春と秋の初めに株を見回る習慣のほうが効く。

多湿の病気は水はけで決まる

軟腐病や白絹病は、高温期に株元が濡れ続ける畑で出る。株元がぬめって悪臭を放ち、そこから上が倒れる。発病株は治せないので、抜いて持ち出し、跡に土を足して周りへ広げない。

畝を高くする
雨の多い地域では畝を高くし、畝間に水が抜ける道を作る。ネギは湿害に弱く、水がたまる畑では根が先に傷んでから病気が入る。
土寄せで葉を埋めない
高温期に葉の分かれ目まで埋めると、そこから細菌が入る。夏の土寄せ(株元へ土を寄せること)は高さを控えめにし、涼しくなってから積み増す。
株に傷をつけない
葉を折ったり根を切ったりした傷から菌が入る。草取りや土寄せを乱暴にした翌週に発病することが多いので、夏はとくに丁寧に扱う。

出にくい畑をつくる

株間を守る
株間を詰めると風が通らず、病気も虫も広がる。根深ネギで5センチから8センチ、葉ネギで10センチから15センチを崩さない。
同じ場所で続けない
ネギは連作に比較的強いが、続けると土がやせて生育が落ち、病気も残る。ユリ科以外の作物を挟んで2年から3年で回す。
残りかすを片づける
収穫後の葉くずや抜いた株を畝に残さない。さび病の胞子もネギコガの蛹も、そこで越えて翌年の最初の発生源になる。

虫と病気の個別の対処は専用のページに譲る。ここで決まるのは、そもそも出にくい畝の形と、見回る日を作型のどこに置くかである。

うまくいかないときの切り分け

ネギの不調は、病気か虫か肥料かで手当てが正反対になる。葉に出ている症状と、株元を掘ったときのにおいを見れば、たいていはどれかに絞り込める。

抜くか残すか
軟腐病は治らない。においがする株は周りへ広げる前に抜き、その場所には土を寄せずに乾かしておく。
肥料を疑う
葉が柔らかく色の濃い株は虫が付きやすい。追肥を一回飛ばし、締まった葉に戻してから様子を見る。
同じ畝を続けない
毎年同じ場所で傷むなら連作が効いている。二年から三年は別の畝に移し、たまねぎ類も外して考える。
葉の症状疑うことやること
オレンジ色の粉が付くさび病傷んだ葉を外し肥料を切らさない
白いかすり傷が縦に走るネギアザミウマ葉に水をかけ乾いた株元を直す
薄い皮が透けて食われるネギコガ被害葉を切り取って持ち出す
株元が溶けて悪臭がする軟腐病株ごと抜いて処分し土寄せを止める

薬を使うかどうかは被害の割合で決める。株の一割ほどなら手で取り除き、半分を超えたら防除に切り替える。

ネギの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はネギの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

次に読む

ネギについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる