株の姿で水と肥料を判断する
グアバは季節で水の吸い方がまったく違います。五月から九月は一日で鉢が乾くほど吸い、十一月から三月はほとんど吸いません。夏の感覚で冬に水を与えると根腐れし、冬の感覚で夏に控えると葉が落ちます。葉の色と土の湿りを見て、いま何が足りないかを判断します。
| 株の姿 | 判断 | 対処 |
|---|---|---|
| 夏に葉が昼にしおれ夕方戻る | 乾き始め | 朝の水を増やす。夕方に鉢を持ち上げて確かめる |
| 葉が黄色くなり落ちる、土が湿っている | 過湿・根腐れ | 水を止め、表面が乾くまで待つ |
| 新芽が小さく葉が薄い黄緑 | 肥料不足 | 五月から九月に月一回の追肥を足す |
| 枝ばかり伸びて花が少ない | 窒素過多 | 肥料を半分にし、リン酸の多いものに替える |
| 冬に下葉が少しずつ落ちる | 低温での正常な落葉 | 水を控えめにし、暖かい場所へ |
水やりは季節で切り替える
五月から九月は土の表面が乾いたら鉢底から流れるまで与え、真夏の十号鉢なら朝夕二回になります。十月に入ったら回数を減らし、十一月から三月の室内では土の表面が乾いて二日から三日たってから与えます。室内は乾きにくいので、冬の水の与えすぎが一番多い失敗です。
- 夏は朝に鉢底から流れるまで
- 朝の涼しいうちに与えます。夕方に鉢を持ち上げ、明らかに軽ければもう一度与えます。実がふくらむ八月から九月は特に乾かしません。
- 秋は表面が乾いてから
- 十月は表面が乾いてから与える普通の水やりに戻します。夜の気温が十五度を切ると吸う量が急に減るので、回数も減らします。
- 冬は乾いて数日待ってから
- 室内では土の表面が乾いてから二日から三日待って、午前中に与えます。受け皿の水は必ず捨てます。
- 冬の葉水で乾燥と虫を防ぐ
- 暖房の部屋では葉が乾いてハダニがつきます。週に二回ほど霧吹きで葉の表裏を湿らせると、乾燥と虫の両方を抑えられます。
鉢を持ち上げた重さで乾きを判断するのが確実です。たっぷり与えた直後の重さを手で覚えておきます。
肥料は生育期に月一回
肥料は暖かい時期だけ与えます。五月から九月の間、月に一回、緩効性の粒状肥料を十号鉢で大さじ一杯、株元から離してまきます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は花が咲く六月と実がふくらむ八月が特に効きます。十月以降は根が休むので与えず、室内でも冬の肥料は要りません。
| 時期 | 肥料 | 量の目安(十号鉢) |
|---|---|---|
| 5月 | 緩効性の粒状肥料 | 大さじ一杯。芽出しの肥料 |
| 6月 | リン酸の多い果樹用肥料 | 大さじ一杯。開花と結実を助ける |
| 7〜8月 | 同じ肥料 | 月一回大さじ一杯。実の肥大用 |
| 9月 | 同じ肥料 | 大さじ一杯まで。十月以降は与えない |
| 10〜4月 | 与えない | 根が休む。室内でも不要 |
液体肥料を使うなら、五月から九月に二週間に一回、規定の倍に薄めて水やり代わりに与えます。
置き場所と日当たり
五月から十月は屋外の日なたに置きます。日照が足りないと枝が間延びして花がつかず、実の甘みも乗りません。ただし春に室内から出した直後は葉が焼けるので、一週間は半日陰でならします。真夏の西日は鉢内の温度を上げるので、鉢を二重にするか、鉢の側面に日が当たらないよう置きます。
- 五月に半日陰から日なたへ
- 最低気温が十五度を超えたら屋外へ出します。最初の一週間は明るい日陰、次の一週間は午前中だけ日なた、その後は終日日なたに置きます。
- 真夏は鉢の側面を守る
- 鉢の側面に西日が当たると根が傷みます。ほかの鉢で日陰を作るか、一回り大きい鉢に入れて隙間に土を詰めます。
- 台風の前は壁際に寄せる
- 葉が多く風を受けやすいので、強風の予報が出たら壁際に寄せて鉢を倒しておくか、ひもで固定します。
冬の室内では窓越しの光でも十分です。葉が黄色く落ちるようなら光より温度を疑い、夜の置き場所を見直します。
葉が落ちる・花が咲かないときの原因と直し方
グアバの相談で多いのは、冬に葉が落ちる、花が咲かない、花は咲くが実にならないの三つです。冬の落葉は五度以下の寒さか水のやりすぎで、暖かくなれば芽が出ます。花が咲かないのは日照不足か窒素過多、実にならないのは若い株か開花期の水切れです。順に確かめて翌年の管理を直します。
| 原因 | 見分け方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 冬の寒さ | 十二月以降に下葉から落ちる | 最低五度以上の場所へ。水は控えめに |
| 冬の水の与えすぎ | 土が常に湿り、葉が黄色くなって落ちる | 表面が乾いて数日待ってから与える |
| 日照不足 | 枝が細く長く伸び、葉の間隔が広い | 屋外の日なたに置く。室内でも窓際へ |
| 窒素過多 | 葉が大きく濃い緑で花がない | 肥料を半分にし、リン酸の多いものに |
| 株が若い | 植えて二年以内 | 三年目まで待つ。実生苗は五年かかることも |
花は咲くのに実が落ちるときは、開花中の水切れか、真夏の高温が原因のことが多いです。花の時期だけは乾かさないようにします。
グアバの育てている間に使うもの
木の管理は、施肥と草の始末と、幹を守ることです。年に数回しかやらないぶん、道具は長く使えるものを選びます。
数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。
- 有機質肥料探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
- 規格の目安
- 油かすと骨粉の配合。5〜10kg 袋。
- 数量の目安
- 成木 1 本に、寒肥で 1〜2kg。実を穫ったあとのお礼肥に 300〜500g。
樹冠の外側の地面に、浅く溝を掘って埋めます。細い根は幹の近くではなく、枝先の真下に伸びています。量は樹種と樹齢で変わります。
出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」
- バーク堆肥(マルチング用)探す言葉「バーク堆肥 マルチング 40L」
- 規格の目安
- 40L 前後の袋。株元に厚さ 5cm ほど敷きます。
- 数量の目安
- 株元 1 ㎡ で 50L 前後。
夏の乾きと冬の凍結の両方を和らげます。年々分解して土に混ざるので、土壌改良も兼ねます。
- 幹に巻く防虫テープ探す言葉「カミキリムシ 幹 ネット 防虫」
- 規格の目安
- 幹に巻く網か、専用のテープ。地際から 50cm ほどを覆います。
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)は幹に卵を産みます。入られてからでは手の打ちようが減るので、産ませないのが基本です。
- 草刈り鎌・三角ホー探す言葉「草刈り鎌 園芸」
- 規格の目安
- 刃渡り 15cm 前後の鎌か、刃幅 10〜15cm の三角ホー。
株元の草は、幹に虫を呼び込みます。株元 50cm だけでも空けておくと、幹の様子を確かめられます。
- 若木のうちは寒肥だけで足ります。実を穫るようになってからお礼肥を足します。
- 除草剤は幹の近くでは使わないほうが無難です。根が吸います。
グアバの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はグアバの育て方にまとめています。
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