香りと色で食べごろを判断する
グアバの実は開花から三か月から四か月で熟します。収穫の目安は、緑だった皮が黄色く変わり、実のそばで甘い香りがはっきり分かることです。触って少しやわらかければ完熟で、硬いうちに摘んでも室内で追熟できます。ストロベリーグアバは赤や黄色に色づき、触ると軸から自然に外れるころが食べごろです。
| 実の見た目 | 熟度 | 扱い |
|---|---|---|
| 緑で硬く、香りがない | 未熟 | そのまま待つ |
| 黄緑で香りが出始めた | 色づき始め | 摘んで室内で二日から五日追熟できる |
| 黄色で香りが強く、少しやわらかい | 収穫適期 | 摘んでその日から二日以内に食べる |
| 黄色で指の跡がつくほどやわらかい | 熟しすぎ | ジュースやジャム用に |
| ストロベリーグアバが赤く、触ると外れる | 収穫適期 | 摘んでその日に食べる |
香りは熟度の一番確かな目安です。色が黄色くても香りがなければ、あと数日待ちます。
収穫のしかた
実は軸をはさみで切って収穫します。手でもぎ取ると枝が裂けたり、隣の実が落ちたりします。熟した実はやわらかく傷がつきやすいので、指で強くつかまず、手のひらで受けるように持ちます。収穫は朝の涼しいうちに行うと、日持ちがよくなります。
- 軸をはさみで切る
- 実の軸を一センチほど残して清潔なはさみで切ります。軸を残すと切り口から傷みにくくなります。
- 手のひらで受ける
- 実を指でつかまず、下から手のひらで受けて切ります。指の跡がついた部分から数日で傷みが始まります。
- 一枝の実は数回に分けて
- 同じ枝でも熟す時期がずれます。色と香りを確かめて、熟した実から順に週に一度か二度摘みます。
- 浅い容器に一段で入れる
- 摘んだ実は浅い箱やざるに一段で並べます。重ねると下の実がつぶれ、傷んだ実が隣に移ります。
一株から採れる量は、八号鉢の三年目で五個から十個、十号鉢の成木で十個から三十個ほどが目安です。
追熟と保存
硬いうちに摘んだ実は、常温で二日から五日置くと黄色くなって香りが出ます。完熟した実は日持ちが短く、常温では二日、冷蔵庫でも四日から五日が目安です。長く置きたいときは、皮をむいて種を取り、冷凍するかジャムにします。冷蔵庫に入れると香りが弱まるので、食べる前に常温に戻します。
追熟は台所のような暖かい場所で、実同士が触れないように並べます。りんごと同じ袋に入れると早く熟しますが、見落とすと一日で過熟になるので、毎日香りを確かめます。
| 保存方法 | 持つ期間の目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 常温で追熟 | 二〜五日 | 新聞紙に包み、直射日光を避ける |
| 冷蔵庫の野菜室 | 四〜五日 | 完熟してから入れる。香りが弱まる |
| 冷凍(皮と種を取って) | 二〜三か月 | スムージーやソースに使う |
| ジャム・ジュース | 冷蔵で二〜三週間 | 種をこして使う |
食べ方と加工
普通のグアバは皮ごと食べられますが、中心に硬い種がたくさん入っています。縦に切って種の部分をスプーンで除き、果肉を食べるか、果肉ごとミキサーにかけてこすとジュースになります。ストロベリーグアバは小さいので皮ごとかじり、種は出します。若い葉を乾かしてお茶にする使い方もあります。
- 種はスプーンで除く
- 実を縦半分に切り、中心の種が集まった部分をスプーンでくり抜きます。種は硬く歯を傷めることがあるので、かまずに出します。
- ジュースは種ごとこす
- 果肉と種をまとめてミキサーにかけ、目の細かいざるでこします。水と砂糖を好みで足すと飲みやすくなります。
- ジャムは種をこしてから煮る
- こした果肉に重さの四割ほどの砂糖を加え、弱火で十五分ほど煮ます。ペクチンが多いので固まりやすく、煮すぎると硬くなります。
- 葉はお茶にする
- 若い葉を摘んで洗い、日陰で数日干してから手でもみます。急須で煮出すと渋みのあるお茶になります。
実が少ない・落ちる・傷むときの原因と直し方
実が少ないのは日照不足か窒素過多、実が途中で落ちるのは八月の水切れか鉢の高温、摘んだ実がすぐ傷むのは指で強くつかんだか熟しすぎてから摘んだのが原因のことがほとんどです。翌年の作業を直すために、どの段階で失敗したかを切り分けます。
| 失敗の姿 | 主な原因 | 翌年の直し方 |
|---|---|---|
| 花は咲くが実がつかない | 開花中の水切れ、雨続き | 開花中は乾かさず、雨なら筆で受粉 |
| 小さな実が八月に落ちる | 水切れ、鉢の高温 | 朝夕の水。鉢の側面を日から守る |
| 実が小さいまま熟す | 実のつけすぎ、肥料不足 | 一枝三個ほどに減らし、八月に追肥 |
| 摘んだ実がすぐ傷む | 指の跡、熟しすぎ | 手のひらで受け、香りが出た時点で摘む |
| 冬までに熟さない | 開花が遅い、日照不足 | 六月上旬までの摘心で早い枝に花をつける |
植えて一年目から二年目は実が少なくて当然です。三年目以降も少ないときに、上の表で原因を探します。
グアバの収穫に使うもの
木の実は、落として拾うと傷みます。高さのあるところから、傷めずに下ろすための道具です。
- 収穫ばさみ(先丸)探す言葉「収穫ばさみ 果樹 先丸」
- 規格の目安
- 刃先が丸く、刃渡り 5cm 前後。
引っぱって穫ると、枝が裂けて翌年の芽まで落ちます。軸を残して切るのが基本です。
- 高枝切りばさみ(採果器付き)探す言葉「高枝切りばさみ 採果」
- 規格の目安
- 伸ばして 2〜3m。切った実を受ける籠の付いたもの。
脚立で無理な姿勢を取るより安全です。籠付きなら、切った実がそのまま落ちません。
- 収穫かご・コンテナ探す言葉「収穫かご 果樹 コンテナ」
- 規格の目安
- 20L 前後。浅めのものは実を重ねずに済みます。
深い容器に積むと、下の実が自分の重さで傷みます。柔らかい果実ほど浅い容器で。
- 保存用の緩衝材探す言葉「果物 緩衝材 ネット」
- 規格の目安
- 果実用のネットキャップか、新聞紙。
一つずつ包むと、傷んだ実から隣へ移りません。長く置く実ほど効きます。
- 手の届く高さに仕立てているなら、高枝切りばさみは要りません。低く保つほうが管理も楽です。
- 専用の収穫かごでなくても、浅い箱に新聞紙を敷けば足ります。
グアバの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はグアバの育て方にまとめています。
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