枝の見分け方が剪定の入り口
グアバの花は、その年の春に伸びた新しい枝の葉の付け根につきます。前年の古い枝には花がつかないので、古い枝を切って新しい枝を出させるほど実が増えます。切る前に、どの枝が新しくどの枝が古いかを見分けます。新枝は四角い断面で緑がかり、古枝は丸く茶色で樹皮がはがれます。
| 枝の姿 | 何年目か | 扱い方 |
|---|---|---|
| 緑がかって断面が四角い | その年の新枝 | 花と実がつく。残す |
| 茶色で樹皮がなめらか | 前年の枝 | 先を切り詰めて新枝を出させる |
| 樹皮がはがれてまだら模様 | 二年以上の古枝 | 混んでいれば付け根から切る |
| 幹の途中から真上に伸びる太い枝 | 徒長枝(勢いよく伸びすぎた枝) | 花がつきにくい。付け根で切るか、先を止めて使う |
樹皮がまだらにはがれるのはグアバの正常な姿で、病気ではありません。古い枝の目印として使います。
主な剪定は三月から四月
剪定の適期は、室内から出す前の三月から四月です。新芽が動く直前に切ると、切り口の下から複数の新枝が伸びて花がつきます。冬に切ると切り口が乾いて枯れ込みやすく、夏に切ると花芽ごと落とすことになります。目標は高さ一・五メートル以内で、主枝を三本から四本に絞った開いた形です。
- 前年の枝を三分の一に切り詰める
- 前年に伸びた枝は、先端から三分の一ほどを切ります。切り口のすぐ下の葉の付け根から二本から三本の新枝が出て、そこに花がつきます。
- 内向きと交差した枝を外す
- 株の内側に向かう枝、ほかの枝と交差する枝は付け根から切ります。株の中心に光が入ると内側の枝にも花がつきます。
- 高さを鉢の三倍までに抑える
- 冬に運べる高さを超えた主枝は、外向きの枝の上で切り戻します。十号鉢なら高さ一・五メートルが目安です。
- 太い切り口には癒合剤を塗る
- 直径一センチを超える切り口には癒合剤を塗ります。グアバは切り口から枯れ込むことは少ないですが、太い枝は乾燥から守ります。
切った枝は挿し木に使えます。鉛筆ほどの太さの部分を十五センチに切り、下葉を落として湿らせた土に挿します。
夏の摘心で枝数を増やす
春に伸びた新枝は放っておくと一メートル近くになり、先端にしか花がつきません。六月に新枝が三十センチほど伸びたら摘心(枝の先を摘んで伸びを止める作業)をすると、付け根近くからわき枝が出て、翌年の花がつく枝が増えます。七月中に終え、八月以降は切りません。
- 三十センチで先を摘む
- 新枝が三十センチほどになったら、先端の柔らかい部分を三センチほど手で摘みます。硬くなっていればはさみで葉の上で切ります。
- 実のついた枝は摘まない
- 花が咲いて実がついている枝は、先を摘むと実が落ちることがあります。実のない枝だけを対象にします。
- 徒長枝は先を止めて使う
- 幹から真上に伸びる太い枝は、五十センチで先を止めると横枝が出て使える枝になります。要らなければ付け根から切ります。
摘心した枝から出るわき枝は、その年に花がつくこともあります。六月上旬までに摘めば秋の実が増えます。
鉢植えの仕立て方
鉢では、主枝を三本から四本にした開心形が実を採りやすい形です。一本の幹を立てて横枝を出す形は場所を取らない代わりに、上のほうにしか実がつきません。運ぶ場所の広さと、実を採りたい量で仕立てを決めます。どの形でも、枝先が鉢の縁から五十センチ以上はみ出さないように保ちます。
| 仕立ての種類 | 骨組みの作り方 | 向き不向き |
|---|---|---|
| 開心形 | 地際三十センチで主枝三〜四本を斜め上に | 実が多い。幅を取る |
| 一本仕立て | 幹を一本立てて横枝を五十センチごとに | 狭い場所向き。実は上に集中 |
| 株立ち | 地際から枝を四〜六本出す | ストロベリーグアバ向き。低く保てる |
| あんどん仕立て | 支柱に枝を巻きつける | 室内で場所を取らない。実は少ない |
支柱に結ぶひもは八の字にゆるく掛けます。枝が太ってひもが食い込むと、その先が枯れます。
切りすぎた・大きくなりすぎたときの立て直し
グアバは強い剪定に耐える木で、幹だけにしても春に芽が出ます。切りすぎてその年の花がなくなっても、翌年に戻ります。問題は逆で、何年も切らずに二メートルを超えると、冬に室内へ入らず、実も上のほうにしか採れません。大きくなりすぎた株は、二年に分けて低くします。
- 大きくなった株は二年かけて下げる
- 一年目の三月に主枝の半分を目標の高さまで切り、二年目に残りを切ります。一度に全部切ると、その年の実がなく株も弱ります。
- 切りすぎた年は肥料と水で枝を作る
- 強く切った年は、五月から月一回の肥料と水を切らさず、枝を伸ばすことに専念します。六月の摘心で枝数を増やせば翌年は元に戻ります。
- 幹だけになったら芽を選ぶ
- 幹だけに切り戻すと、幹のあちこちから芽が出ます。外向きの勢いのよい芽を三本から四本残し、ほかはかき取って新しい主枝にします。
グアバの剪定に使うもの
剪定でいちばん多い失敗は、切れない道具で無理に切ることです。切り口が潰れると、そこから枯れ込みます。
- 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ バイパス 果樹」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜6cm、直径 2cm まで。バイパス式。手の大きさに合ったものを。
生きた枝を切るならバイパス式です。アンビル式は枝を潰すので、切り口がふさがるまでに時間がかかります。
- 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm 生木」
- 規格の目安
- 刃渡り 24cm 前後、生木用の粗い刃。折込式は持ち運べます。
直径 2cm を超えたらのこぎりに切り替えます。太い枝は下側に受け口を入れてから切ると、樹皮が裂けません。
- 癒合剤探す言葉「癒合剤 トップジン 剪定」
- 規格の目安
- ペースト状で刷毛の付いたもの。
直径 3cm を超える切り口に塗ります。乾燥と雨から切り口を守るためで、小さい切り口には要りません。
- 消毒用アルコール探す言葉「消毒用アルコール スプレー」
- 規格の目安
- 濃度 70〜80%。スプレー式。
木を変えるたびに刃を拭きます。切り口から入る病気は、道具が運ぶことが少なくありません。
- 直径 3cm 以下の切り口には癒合剤は要りません。塗りすぎると内側が乾かないこともあります。
- 電動の剪定ばさみは、木が何本もあるようになってからで十分です。
グアバの収穫までのコツは作物ページに
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