症状から原因を見分ける
グアバは病気に強い木で、困るのは虫と環境です。冬の室内で増えるカイガラムシとハダニ、夏の屋外でつくアブラムシとコガネムシ、そして寒さや水の失敗による落葉と実の落下です。葉、枝、実のどこに何が出ているかを表で見分け、虫なら取り除き、環境なら置き場所と水で直します。
| 症状 | 考えられる原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 枝や葉裏に白や茶色の小さな貝殻状のもの | カイガラムシ | 歯ブラシでこすり落とす |
| 葉がかすれて白っぽく、裏に赤い点 | ハダニ | 葉裏に水を勢いよくかける |
| 新芽の先に小さな虫が群がる | アブラムシ | 指でつぶすか水で流す |
| 葉に穴があき、夜に虫がいる | コガネムシの成虫 | 夜に見回って捕る |
| 葉がべたつき黒いすすがつく | カイガラムシやアブラムシの排せつ物 | 虫を取り、葉を水でふく |
| 冬に下葉から黄色くなって落ちる | 寒さか水の与えすぎ | 五度以上の場所へ。水を控える |
| 夏に小さな実が一斉に落ちる | 水切れか高温で根が傷んだ | 朝夕の水。鉢の側面を日から守る |
カイガラムシは冬の室内で増える
カイガラムシは枝や葉裏に張りついて汁を吸う虫で、白い綿のようなものや茶色の貝殻のようなものに見えます。風通しの悪い室内で冬の間に増え、春に気づくと枝が白くなっています。排せつ物に黒いすす病がついて葉が汚れ、光合成が落ちて実が減ります。成虫は薬が効きにくいので、こすり落とすのが基本です。
- 歯ブラシでこすり落とす
- 使い古しの歯ブラシで枝や葉裏の虫をこすり落とします。落とした虫は新聞紙などで受けて捨てます。枝が傷まないよう力は入れすぎません。
- 取り込む前に葉裏を確かめる
- 十一月に室内へ入れる前に、葉の裏と枝の付け根を一枝ずつ見ます。少しでもいれば落としてから運びます。室内に持ち込まないのが一番の予防です。
- 幼虫が出る五月から七月に薬
- 毎年出る株は、幼虫が歩き回る五月から七月に果樹用の殺虫剤を葉裏まで届くようにかけます。成虫になってからでは効きません。
- すす病の葉は水でふく
- 黒くなった葉は、湿らせた布で表面をふきます。虫を取り除けば新しいすすはつかず、古い汚れは雨で徐々に落ちます。
ハダニは乾燥した室内と真夏に出る
ハダニは目に見えないほど小さく、葉の裏で汁を吸います。葉の表面がかすれたように白っぽくなり、ひどいと葉裏にくもの巣状の糸が張ります。暖房で乾いた冬の室内と、雨の少ない真夏に増えます。水に弱いので、葉裏に水をかけることが対処と予防の両方になります。
- 葉裏に水を勢いよくかける
- 屋外ならホースで、室内なら浴室に運んでシャワーで葉裏に水をかけます。三日おきに三回繰り返すと、卵からかえった分も流せます。
- 冬は週二回の葉水
- 室内では霧吹きで葉の表裏を週に二回湿らせます。暖房の風が直接当たる場所を避けるだけでも発生が減ります。
- 広がったら殺ダニ剤
- 葉全体がかすれて糸が張っていたら、果樹用の殺ダニ剤を葉裏まで届くようにかけます。同じ薬を続けると効かなくなるので、二回目は別の系統にします。
ハダニの被害を受けた葉は元に戻りません。新しい葉が出れば古い葉は取って構いません。
実を食べる虫と鳥
熟した実は香りが強く、鳥やハエの仲間に狙われます。実に小さな穴があいて中が傷んでいるのはミバエ類の幼虫のことがあり、落ちた実を放置すると翌年増えます。鳥は色づいた実をつつくので、色づき始めたら袋をかけるか早めに収穫します。
| 状態 | 対処 | 予防 |
|---|---|---|
| 実に小さな穴、中が茶色く傷む | 傷んだ実と落ちた実を集めて処分 | 色づき始めたら果実袋をかける |
| 熟した実がつつかれている | つつかれた実は早めに摘む | 防鳥ネットか袋がけ |
| 実の表面に黒い斑点 | 斑点の実を取り除く | 風通しをよくし、雨の当たらない場所へ |
| 実がしぼんで落ちる | 落ちた実を片づける | 八月の水切れを防ぐ |
袋がけは実が三センチほどになったころに、市販の果実袋か白い紙袋をかけます。かける前に実の表面に虫がいないか確かめます。
病気ではないトラブルの見分けと手当て
病気と間違えやすいのが、冬の寒さや水の与えすぎによる落葉、真夏の高温による実の落下、急な直射日光による葉焼けです。どれも菌や虫が原因ではないので薬は効きません。葉が落ちる時期と土の湿り、置き場所を見れば、たいてい原因が分かります。
- 落葉は時期と土で切り分ける
- 冬に下葉から落ちるなら寒さか水の多さです。土が湿っていれば水を止め、乾いていれば置き場所の温度を疑って暖かい窓際へ移します。
- 実の落下は水と鉢の温度を見る
- 八月に小さな実が一斉に落ちたら、直前に乾かしたか、鉢の側面に西日が当たっていないかを確かめます。鉢を二重にして朝夕の水に戻します。
- 葉焼けは日にならす
- 春に外へ出した直後に葉の縁が茶色くなったら日焼けです。半日陰に戻し、一週間ずつ日を強くしていきます。焼けた葉は戻らないので新葉を待ちます。
- 一週間後に広がりを比べる
- 症状を見つけたら写真に残し、一週間後に広がっているか比べます。広がっていなければ環境が原因で、薬は要りません。
グアバの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はグアバの育て方にまとめています。
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