春は動き出しに合わせて作業を始める
冬を室内で越した株は、4月下旬から5月に外へ出して切り戻し、植え替え、追肥と一気に作業が集中します。順番は、外に慣らす、切り戻す、植え替える、肥料を始める、の順で、最低気温が15度を超えたころを合図にします。早すぎると寒の戻りで新芽が傷みます。
表の日付は関東平野部の目安で、その年の気温で二週間ほど前後します。屋外に出す判断は暦より最低気温を優先し、天気予報で15度を下回る夜が予想されるなら室内に戻します。
| 月 | 主な作業 | 目安と注意 |
|---|---|---|
| 4月下旬 | 日中だけ屋外に出して慣らす | 夜は10度を切るなら室内へ |
| 5月中旬 | 屋外に出す、切り戻し | 最低気温15度以上が続いてから |
| 5月下旬〜6月 | 植え替え、追肥開始 | 一回り大きい鉢へ、固形肥料を月1回 |
| 6月 | 開花が始まる、液肥を週1回 | 梅雨の長雨は軒下に |
夏は水と暑さ対策が中心
7月から9月は開花の最盛期で、水やりが一日二回になります。在来系は真夏も咲き続けますが、ハワイアン系は35度を超えると花が止まります。7月中旬の軽い剪定で秋の花を用意し、鉢を台に載せて根の高温を防ぎ、ハダニの見回りを続けます。
夏の見回りでは、朝の水やりのときに葉裏のハダニ、つぼみの周りのアブラムシ、土の乾き方の三点を確かめます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は真夏に薄めておくと根の傷みを防げます。
| 月 | 主な作業 | 目安と注意 |
|---|---|---|
| 7月上旬 | 伸びすぎた枝の整理 | 秋の花のために中旬までに |
| 7月下旬〜8月 | 朝夕の水やり、葉水、ハダニ確認 | 固形肥料は控え、液肥は薄く |
| 8月 | 鉢を台に載せ西日を避ける | ハワイアン系の花止まりは正常 |
| 9月 | 追肥を戻す、秋の開花 | 台風は室内か壁際へ避難 |
秋は剪定と取り込みの準備
10月は秋の花を楽しみながら、冬に向けた準備を進めます。最低気温が10度を切る前に、室内に入る大きさまで剪定し、鉢の周りの虫を落として取り込みます。関東平野部なら11月上旬から中旬が取り込みの目安で、遅れると一晩の冷え込みで葉が落ちます。
取り込みの前に虫を落としておくと、冬の室内での手間が大きく減ります。剪定で葉数を減らし、葉裏をホースで洗い、鉢の底を確かめる三つを取り込みの一週間前に済ませます。
| 月 | 主な作業 | 目安と注意 |
|---|---|---|
| 10月上旬 | 秋の開花、液肥を続ける | 最低気温15度を切ったら肥料を減らす |
| 10月下旬 | 剪定、虫の駆除 | 半分から3分の1の高さに |
| 11月上旬〜中旬 | 室内に取り込む | 最低気温10度を切る前に |
| 11月下旬 | 肥料を止め、水を減らす | 日当たりのよい窓辺へ |
冬は室内で休ませる
12月から3月は室内の日当たりのよい窓辺で、水を控えめにして休ませます。葉が黄色くなって落ちるのは普通で、枝が生きていれば春に芽吹きます。暖房の風が当たる場所は乾燥で葉が落ちるうえハダニが出やすいので避け、月に一回は葉裏を確かめます。
冬に葉が落ちて枝だけになると枯れたように見えますが、枝の皮を少し削って緑色なら生きています。この時期に慌てて肥料を与えたり、暖かい部屋に移して水を増やしたりするのが、春の芽吹きを遅らせる原因になります。
| 月 | 主な作業 | 目安と注意 |
|---|---|---|
| 12月 | 窓辺で管理、水は週1回程度 | 夜は窓から離して冷気を避ける |
| 1月〜2月 | 同じ管理、葉裏のハダニ確認 | 葉が落ちても枝が緑なら大丈夫 |
| 3月 | 日照を増やし、水を少し増やす | 新芽が見えたら春の準備 |
| 4月 | 暖かい日は屋外で日に当てる | 夜は室内、肥料はまだ |
地域による前後の目安
この表は関東平野部を基準にしています。暖地では取り込みが12月にずれ込み、霜の降りない地域なら屋外で冬越しできる場合もあります。寒冷地では10月中に取り込み、5月下旬まで屋外に出せないので、屋外で咲く期間が短くなります。暦より最低気温を見て判断します。
| 地域 | 屋外に出す | 取り込む |
|---|---|---|
| 暖地 | 4月下旬〜5月上旬 | 11月下旬〜12月上旬 |
| 中間地(関東) | 5月中旬 | 11月上旬〜中旬 |
| 寒冷地 | 5月下旬〜6月上旬 | 10月中旬 |
作業が遅れたときの立て直し
切り戻しを忘れた、取り込みが遅れて葉が落ちた、夏の剪定が間に合わなかった、といった遅れは毎年起こります。ハイビスカスは芽吹きが強いので、幹が生きていればどの遅れも翌シーズンに取り返せます。慌てて冬に切ったり肥料を足したりせず、次の適期を待ちます。
- 春の切り戻しを忘れたら
- 6月中なら遅れても切り戻せます。7月以降は全体を切らず、伸びすぎた枝だけを整えて秋の花に回します。
- 取り込みが遅れて葉が落ちたら
- 枝の皮を削って緑なら生きています。室内の窓辺で水を控えめにして春を待ち、5月に切り戻せば芽吹きます。
- 夏の剪定が遅れたら
- 8月に切ると秋の花が間に合いません。その年は切らずに秋の剪定で整え、翌年の春の切り戻しから仕切り直します。
ハイビスカスの栽培に一年を通して使うもの
咲かせるための買い物は、野菜とは比率が違います。窒素を効かせすぎると葉ばかり茂って花が減るので、そこを外さないものを挙げます。
- 草花用の培養土探す言葉「草花 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、14〜25L の袋。水はけを重視した配合のもの。
- 数量の目安
- 直径 24cm(8 号)の鉢 1 個で約 8L、65cm プランター 1 個で 12〜15L。
野菜用の土は肥料分が多く、草花では葉ばかり伸びることがあります。袋の表示で用途を確かめます。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 草花 置き肥」
- 規格の目安
- 粒状で 2〜3 か月効くタイプ。リン酸の比率が高い「花用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- 8 号鉢 1 個に 10〜15g(大さじ 1 強)を 2〜3 か月ごと。
置いておくだけで少しずつ溶けるので、水やりのたびに考えなくて済みます。夏の高温期は効きが強く出るので量を控えます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸(P)の数字が高いものが花向きです。
つぼみが上がる時期だけ、週 1 回のペースで足します。効きが早いぶん、切れるのも早いのが液肥です。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。
咲き終わった花を残すと種を作りに養分が回り、次の花が減ります。摘み続けられるかどうかで花期の長さが変わります。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。肥料を与えているなら急ぎません。
- 「花用」「野菜用」で土を分けるのは、両方を育てるようになってからで十分です。
ハイビスカスの長く咲かせるコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はハイビスカスの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。