症状から原因を見分ける
ハイビスカスの不調は、虫、病気、管理の三つに分かれます。葉の裏を見て虫がいるか、葉に斑点やかびがあるか、鉢の重さと置き場所はどうか、の順で確かめます。つぼみ落ちや葉の黄変の多くは虫でも病気でもなく、水と温度の変化によるものです。
| 症状 | 考えられる原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 葉がかすれて白っぽい、裏に細かい点 | ハダニ | 白い紙の上で葉を叩き、動く点を見る |
| 新芽やつぼみがべたつく | アブラムシ | 枝先とつぼみの周りを見る |
| 枝や葉裏に白い綿か茶色の殻 | カイガラムシ | 室内の冬に多い。爪で取れる |
| つぼみが黄色くなって落ちる | 水切れ、環境変化、高温 | 虫がいなければ管理を見直す |
ハダニは夏の乾燥で急増する
ハイビスカスでいちばん多い虫がハダニです。夏の乾燥した高温で葉裏に付き、葉の色がかすれて白っぽくなり、ひどいと葉全体が黄色くなって落ちます。とても小さく肉眼では点にしか見えないので、白い紙の上で葉を叩いて動く点があるかで確かめます。
- 葉裏に毎朝水をかける
- ハダニは水に弱いので、朝の水やりのときに霧吹きか勢いを弱めたホースで葉の裏を濡らします。これだけで発生がかなり減ります。
- 出たら葉裏を洗う
- 見つけたら、葉の裏をシャワーで強めに洗い流します。三日おきに三回ほど続けると、卵からかえった分も落とせます。
- 広がったら草花用の殺ダニ剤
- 株全体に広がっていたら、草花用のハダニ向けの薬剤を葉裏まで届くよう散布します。同じ薬を続けると効かなくなるので、種類を変えます。
室内の冬もハダニが出ます。暖房で乾燥する部屋では、週に一回葉裏に霧吹きをかけると予防になります。
アブラムシとカイガラムシ
春と秋の新芽にアブラムシが群がり、つぼみが開かなくなります。冬の室内では枝や葉裏にカイガラムシが付き、白い綿状か茶色の殻の姿で汁を吸います。どちらも見つけしだい取り除き、放置して広がる前に止めることが大切です。
- アブラムシは洗い流す
- 枝先に付いたアブラムシは指でつぶすか水で流します。つぼみの間に入り込むので、つぼみの周りを重点的に見ます。
- カイガラムシは歯ブラシでこする
- 殻のあるカイガラムシには薬が効きにくいので、古い歯ブラシでこすり落とします。取り込み前の10月に枝を一本ずつ確かめます。
- 多ければ草花用の殺虫剤
- 手で取りきれないほど多いときは、草花用の殺虫剤を使います。屋外の風のない朝か夕方に、葉裏と枝の付け根まで散布します。
つぼみが落ちる原因は管理にある
せっかく付いたつぼみが開かずに黄色くなって落ちるのは、ハイビスカスでよくある悩みです。原因は水切れ、置き場所の急な変化、35度を超える高温、肥料切れ、そして虫です。虫がいないなら管理の問題なので、思い当たる変化を一つずつ戻します。
つぼみ落ちは一度始まると数日続きますが、原因を直せば次に付くつぼみからは正常に開きます。落ちたつぼみを見て水や肥料を急に増やすと、かえって次のつぼみも落とします。
| 場面 | 原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 買ってきた直後 | 環境の変化 | 置き場所を決めて動かさず、根付くのを待つ |
| 真夏の午後 | 水切れか高温 | 朝夕の水やり、鉢を台に載せ西日を避ける |
| 植え替えの後 | 根の傷み | 一週間は日陰で養生し、肥料を控える |
| 長雨のあと | 根の酸素不足 | 軒下に移し、土が乾くまで待つ |
葉の黄変と落葉の見分け
葉が黄色くなる原因は、水のやりすぎ、水切れ、肥料切れ、寒さ、日照不足と幅広く、どれも手当てが違います。黄色くなる葉の位置と株の状態で判断します。下の古い葉から順に黄色くなるなら自然な新陳代謝か肥料切れ、全体が一度に黄色くなるなら根の傷みか寒さです。
- 黄色くなる位置を見る
- 下葉だけなら古い葉の入れ替わりか肥料切れで、追肥(育ちの途中で足す肥料)で戻ります。上の葉や全体なら根か温度の問題です。
- 鉢の重さを確かめる
- 鉢を持ち上げて重いのに葉が黄色いなら水のやりすぎです。土が乾くまで水を止め、風通しのよい場所に置きます。
- 秋の落葉は寒さの合図
- 11月に葉が黄色く落ち始めたら、最低気温が10度を切っています。急いで室内に取り込み、落ちた葉は片付けます。
病気は少ないが蒸れで出る
ハイビスカスは病気に比較的強い花ですが、梅雨や秋の長雨で株が蒸れると、しぼんだ花や葉に灰色かび病が出たり、葉に褐色の斑点が出たりします。予防は花がらを溜めないことと風通しで、出た部分を早く取り除けば広がりません。
- 花がらと落ち葉を溜めない
- しぼんだ花と落ちた葉を毎朝取り除きます。湿った花びらが葉に張り付いた場所からかびが始まります。
- 出た葉は取り除く
- 斑点やかびの出た葉は付け根から取り、株から離して捨てます。株元の土に落としたままにしません。
- 長雨は軒下へ
- 梅雨と秋の長雨のときは鉢を軒下に移し、雨に当て続けないようにします。地面に直置きせず台に載せると乾きが早くなります。
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