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ホップの病害虫と障害

ホップの病害虫と障害|べと病とハダニを風通しで防ぐ

ホップの栽培イメージ

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ホップは高温多湿の日本の夏でべと病とハダニが出やすい作物です。下葉の除去と風通しで予防し、症状から原因を見分けて早めに対処します。

症状から原因を見分ける

ホップの病害虫で毎年起きるのは、梅雨時から夏に出るべと病、乾燥した真夏に増えるハダニ、新芽に群がるアブラムシの三つです。これに夏の葉焼けと、風による倒伏や枝折れが加わります。葉の表と裏、株元を見て原因を切り分けます。

多くは風通しと水の管理で防げます。つるを三本から四本に絞り、下五十センチの葉を取り、脇枝を間引いておけば、病気も虫も大幅に減ります。薬に頼る前に、株の込み具合と水やりを確かめるのが先です。

症状考えられる原因対処
葉の表に黄色い斑点、裏に灰色のかびべと病病葉を取り、風を通す。広がるなら殺菌剤
葉がかすれて白っぽく、裏に小さな虫ハダニ葉の裏に水をかける。増えたら殺ダニ剤
新芽やつるの先に小さな虫が群がるアブラムシ指でつぶす。水で流す
葉の縁が茶色く焼ける葉焼け、水切れ日よけ。水を増やす
つるが途中で折れた風、重さ下の脇枝を主枝に切り替える

べと病は梅雨の前に予防する

べと病はホップでいちばん多い病気で、五月から梅雨にかけて、葉の表に黄色い角ばった斑点が出て、裏に灰色のかびが生えます。ひどくなると新芽の先が縮んで止まり、毬花も茶色く傷みます。湿度が高く風通しの悪い場所で広がります。

予防は風通しと泥はねの防止です。つるを絞り、下葉を取り、株元に敷きわらをします。出てしまったら病葉を早めに取り除き、株の周りの湿気を減らします。広がるようなら野菜用の殺菌剤を表示どおりに使いますが、毬花が付いてからは収穫までの日数を確かめます。

雨のあとに葉の裏を見る
雨が続いたあとに晴れたら、下の葉から順に裏を見ます。灰色のかびが付いていればべと病です。早ければ数枚の除去で止まります。
病葉を取って処分する
斑点のある葉を付け根で切り、袋に入れて処分します。畑に残すと胞子が飛びます。ハサミは使ったあとに洗います。
新芽が縮んだら先端を切る
つるの先端が縮んで止まったら、その部分を切り取ります。下の脇枝が新しい主枝になるので誘引し直します。
広がるなら殺菌剤を使う
株全体に広がるようなら野菜用の殺菌剤を表示どおりに使います。毬花が付いていれば収穫までの日数を確かめてからにします。

ハダニは乾いた真夏に葉の裏で増える

七月から八月の乾いた暑さが続くと、葉の裏に小さな赤や黄色のハダニが増えます。葉の表がかすれたように白っぽくなり、ひどくなると葉全体が茶色くなって落ち、細い糸が張られます。ベランダや軒下など雨の当たらない場所で特に増えます。

ハダニは水に弱いので、葉の裏に霧吹きやシャワーで水をかけるだけでかなり減ります。朝の水やりのついでに葉の裏を洗う習慣を付けます。増えてしまったら、野菜用の殺ダニ剤を使いますが、同じ薬を続けると効かなくなるので種類を替えます。

葉のかすれを見つける
葉の表が細かい点でかすれたように白っぽくなっていたら裏を見ます。白い紙の上で葉を振ると、赤や黄色の小さな点が動くので確かめられます。
葉の裏に水をかける
霧吹きやシャワーで葉の裏を洗います。数日続けると目に見えて減ります。夕方は避け、朝に行います。
ひどい葉は取り除く
茶色くなって糸が張った葉は付け根で切って処分します。株全体に広がっているなら殺ダニ剤を表示どおりに使います。

アブラムシと風の被害

四月から六月に、新芽とつるの先に緑や黒のアブラムシが群がります。数が少ないうちは指でつぶすか水で流します。肥料が多いと株が柔らかくなって付きやすいので、追肥(育ちの途中で足す肥料)が多くないかも確かめます。テントウムシがいれば食べてくれるので残します。

夏の台風や強風では、葉が茂ったつるが帆のように風を受けて支えごと倒れたり、つるが途中で折れたりします。台風の前に支えのひもを増やして固定し、鉢は風の当たらない場所へ移します。折れたつるは下の脇枝を主枝に切り替えれば、毬花は減りますが穫れます。

新芽の裏を毎朝見る
水やりのついでに新芽とつるの先を見ます。数匹なら指でつぶし、群がっていれば水で流します。
台風の前に固定する
台風の予報が出たら支えのひもを二本に増やし、つるを麻ひもで数か所ゆるく結びます。鉢は壁際か室内に移します。
折れたつるは脇枝に切り替える
折れた部分から下を残し、いちばん上の脇枝を主枝として誘引します。折れた先は切り取ります。

ホップは犬や猫が食べると有害です。落ちた毬花や乾燥中の毬花に近づけないようにします。

病害虫でつまずいたときの切り分け

葉が黄色い、白っぽい、茶色い、縮んだ。見た目が似ていても原因が違い、対処を間違えると悪化します。葉の表、葉の裏、株元、天候の順に確かめてから手を打ちます。

葉の表に黄色い角ばった斑点
べと病です。裏に灰色のかびがあれば確定なので、病葉を取り除いて風を通します。雨が続くなら殺菌剤を検討します。
葉がかすれて白っぽい
ハダニです。葉の裏を白い紙の上で確かめ、水をかけて洗い流します。乾いた日が続く場所では毎朝葉の裏を湿らせます。
葉の縁が茶色く焼ける
葉焼けか水切れです。鉢なら日よけを置いて水を増やします。焼けた葉は戻らないので切り、新しい葉を待ちます。
新芽の先が縮んで止まった
べと病かアブラムシです。虫がいなければべと病なので先端を切り、下の脇枝を主枝にします。虫がいれば水で流します。

ホップの収穫までのコツは作物ページに

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