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アジサイの系統と選び方

アジサイの系統|ガクアジサイやアナベルの違いと剪定の差

アジサイの栽培イメージ

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系統がわかると剪定の時期が決まります。買う前に見分ける基準をまとめます。

まず4つの系統に分ける

園芸店に並ぶアジサイは、大きく分けて日本原産の系統と、それを西洋で改良した系統、そして北米原産の別種に分かれます。系統が違うと花のつく枝が違い、剪定の時期が正反対になります。

見た目が似ていても、前年の枝に咲く系統と当年に伸びた枝に咲く系統では管理が別物です。花色を変えられるかどうかも系統で決まるため、最初に系統を確かめておくと後の判断がすべて楽になります。

系統花の形花のつく枝
ガクアジサイ中心に小花、周りに大きな花前年の枝
ホンアジサイ全体が丸い手まり状前年の枝
ヤマアジサイ小ぶりで平たい前年の枝
アナベルなど北米系丸く大きく白当年の新しい枝

名札に品種名しかない場合は、購入時に前年枝咲きか新枝咲きかを店で確認しておくと、初回の剪定で迷いません。

ガクアジサイとホンアジサイ

ガクアジサイは日本の海岸に自生する原種で、中心の小さな花が本当の花、周囲の大きな花は虫を呼ぶための装飾です。ホンアジサイはその装飾花だけを増やした園芸品種です。

庭では大きさで選ぶ
どちらも大きくなり、放任すると背丈を超えます。狭い場所ではガクアジサイのほうが枝が暴れにくく、姿がまとまりやすい傾向があります。
西洋アジサイの位置づけ
ホンアジサイが西洋で改良されて戻ってきたものが西洋アジサイです。花色が濃く花持ちがよい反面、日本の夏の直射には弱い品種があります。
母の日の鉢は室内育ち
贈答鉢は温室で早く咲かせてあります。すぐ屋外の直射に出すと葉が焼けるので、1週間ほど明るい日陰に置いて慣らします。

贈答鉢は開花中に根が回っています。花後の剪定と同時に一回り大きな鉢へ植え替えると、翌年の花つきが安定します。

ヤマアジサイは小型で早咲き

山の沢沿いに生える系統で、株は高さ1メートルほど、枝は細く葉も薄めです。開花は5月中旬から6月中旬と早く、ホンアジサイより1か月ほど先に咲きます。

鉢向きの大きさ
大きくなりすぎないので、6号から8号の鉢で長く楽しめます。ベランダで育てるならこの系統が最も扱いやすい選択です。
乾燥に特に弱い
葉が薄く、沢沿いの湿った環境に育つ性質です。夏の乾いた風が当たる場所では葉が縮れるので、明るい日陰に置きます。
品種の幅が広い
白、藍、紅と色の幅が広く、咲き進んで赤く染まる品種もあります。色変わりを楽しむなら酸度調整より品種選びが早道です。

ヤマアジサイも前年の枝に咲きます。早く咲く分だけ剪定の期限も早く、6月中に済ませておくと安心です。

アナベルとノリウツギは新枝咲き

北米原産の系統とノリウツギの仲間は、春に伸びた枝の先に花をつけます。冬に地際近くまで切っても同じ年に咲くため、剪定の失敗がほとんど起こりません。

冬に強く切る
落葉した12月から3月に、地際から30センチほどの高さで切りそろえます。切ったほうが枝が太く育ち、花も大きくまとまります。
倒れやすさに注意
花が大きく雨を含むと枝が倒れます。切る位置を低くして枝を太らせるか、開花前に支柱を回して支えます。
開花が遅い
新しい枝が伸びてから咲くので、開花は7月前後と遅めです。前年枝咲きの系統と組み合わせると、庭で花の時期が長く続きます。
色は変えられない
白から緑へ変化する系統で、酸度による青と赤の調整は効きません。色を操作したい場合は前年枝咲きの系統を選びます。

新枝咲きの系統は寒冷地でも花芽が凍る心配がありません。冬に枝先が枯れる地域ではこの系統が確実に咲きます。

見分けがつかないときの判断

系統が不明な株は、剪定を1年見送って観察するのが最も安全です。どの枝から花が出たかを開花中に確かめておけば、翌年からは迷わずに時期を決められます。

観察した事実判断翌年の剪定
昨年の茶色い枝の先に咲いた前年枝咲き花後すぐ7月まで
春に伸びた緑の枝の先に咲いた新枝咲き落葉期に強く切る
6月より前に咲いたヤマアジサイの可能性花後すぐ6月中

開花中に写真を撮り、どの枝から花が出ているかを記録しておくと、翌年の剪定の判断材料としてそのまま使えます。

置き場所から系統を選ぶ

系統選びは好みだけでなく、置ける場所の広さと日照で決めると失敗が減ります。特に鉢とベランダでは大型になる系統を避けます。

ベランダや小さな鉢
ヤマアジサイか、鉢向きに育成された小型品種を選びます。大型の西洋アジサイは水切れが早く、真夏の管理が重くなります。
日陰がちな北側の庭
ガクアジサイやヤマアジサイが向きます。明るい日陰でも花が上がり、直射が少ないぶん花色も長く保てます。
日当たりのよい広い庭
アナベルやノリウツギの仲間が育てやすく、剪定も冬にまとめられます。夏の乾燥だけは株元を敷き草で覆って防ぎます。
寒風の強い寒冷地
前年枝咲きは枝先の花芽が凍って咲かない年が出ます。確実に咲かせたいなら新枝咲きの系統を選ぶか、冬の防寒を前提にします。

どの系統も西日は苦手です。午後の直射だけを遮る位置に置ければ、系統を問わず葉の傷みが大きく減ります。

アジサイの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアジサイの育て方にまとめています。

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