GadeninEnglishアプリを入れる
アジサイの花色を変える

アジサイの花色を変える|青とピンクを決める土の酸度と資材

アジサイの栽培イメージ

読むのに約 4

色は品種と土の酸度、そして根が吸えるアルミニウムの量で決まります。

色を決めているのはアルミニウム

花の色は、花びらに見える装飾花の色素が、根から吸い上げたアルミニウムと結びつくかどうかで変わります。結びつけば青、結びつかなければ赤やピンクになります。

土のアルミニウムは酸性のときだけ溶け出して根に入ります。中性から弱アルカリでは土に固定されて吸えません。つまり酸度の調整は、アルミニウムの蛇口を開け閉めする作業です。

土の酸度アルミニウム出る花色
ペーハー5.5以下溶けて吸われる
ペーハー5.5から6.5中間紫や中間色
ペーハー6.5以上固定され吸えない赤やピンク

同じ株でも枝ごとに色が違うことがあります。根の張った場所で酸度が違うためで、株の異常ではありません。

青くする

目標はペーハー5.0から5.5です。酸度を下げるだけでは足りず、土にアルミニウムそのものが不足していると青が出ません。酸度を下げる資材とアルミニウムを補う資材を組み合わせます。

用土を酸性で組む
鹿沼土を主体にし、ピートモスを混ぜます。ピートモスは酸度未調整と書かれたものを選びます。調整済みは中和されていて効きません。
アルミニウムを補う
硫酸アルミニウムを含む青色用の資材を、芽が動き始める3月から4月と、蕾が見え始める5月の2回に分けて水に溶いて与えます。
石灰を入れない
周囲の花壇にまいた石灰が流れ込むだけで色が戻ります。コンクリートの基礎ぎわも同じ理由で赤に寄るので、鉢を離して置きます。
効き始めは翌年から
色は蕾が育つ前の吸収で決まります。開花中に与えても間に合いません。今年薄かったら秋と早春に仕込み直します。

濃い青を狙って資材を一度に多く与えると根が傷みます。規定量を守り、回数を分けて効かせるほうが確実です。

赤やピンクにする

目標はペーハー6.0から6.5です。アルミニウムを吸わせないことが目的なので、酸度を上げる資材を使い、酸性の用土は避けます。青くするより時間がかかります。

石灰で酸度を上げる
苦土石灰や有機石灰を、落葉期の12月から2月に株元へまいて軽く混ぜます。効き方が穏やかで根を傷めにくい時期です。
用土から鹿沼土を外す
赤玉土を主体にし、腐葉土を合わせます。鹿沼土やピートモスが多いと石灰をまいても酸性に押し戻されます。
雨に流されない工夫
地植えでは雨で石灰が抜け、少しずつ酸性に戻ります。秋と早春の年2回、酸度を測って足す前提で管理します。
赤系の品種を選ぶ
もともと青が強い品種を赤にするのは困難です。赤や紅と名のつく品種を選ぶと、同じ手間で色がはっきり出ます。

石灰は一度に多くまくと根を傷め、葉が黄色くなります。少量を年2回に分け、雨の前にまくと土になじみます。

白い品種は色が変わらない

白花はアルミニウムと結びつく色素そのものを持ちません。土をいくら酸性にしても青くならず、石灰を入れても赤くなりません。これは失敗ではなく品種の性質です。

白から緑への変化は別
咲き進むと白が緑がかることがあります。これは老化による変化で、酸度とは無関係です。切り花にすると味わいとして扱われます。
アナベルも対象外
アナベルは白から緑へ変わる系統で、酸度調整の対象になりません。色を操作したい場合は別の系統を選びます。
覆輪や縁取りの品種
白地に色の縁が入る品種では、縁の色だけが酸度に反応します。全体が変わるわけではないので変化は控えめです。

白い品種の花色を変えようとして資材を投入し続けると、土の酸度だけが偏って生育が落ちます。早めに切り上げてください。

鉢と地植えでは難易度が違う

鉢は土の量が限られるので、狙った色を出しやすい環境です。地植えは周囲の土や雨、地下水の影響を受け続けるため、色を固定するには継続的な管理が要ります。

条件色の出しやすさ管理の要点
鉢植え狙った色を出しやすい用土を組み替えれば1年で変わる
地植えで単独中程度年2回の酸度測定と資材の補給
塀や基礎のきわ赤に寄りやすい根域を仕切るか鉢植えに変える

色を確実に変えたい株は、地植えから大鉢へ移すほうが早道です。植え替えは落葉期に行えば負担が小さくて済みます。

肥料の選び方で色が濁る

リン酸が多い肥料は土のアルミニウムと結びつき、根が吸えなくします。青を狙っているのにリン酸主体の花用肥料を与えると、色がぼやけた紫に寄ります。

狙う色肥料の傾向避けるもの
窒素とカリ主体でリン酸控えめリン酸が多い花用肥料
赤やピンクリン酸をやや多めに硫酸アルミニウムを含む資材
標準的な配合で可過剰な窒素

色を優先して肥料を偏らせすぎると株が弱ります。色の調整は数年かけて寄せるつもりで、生育を最優先にしてください。

思った色にならないときの切り分け

色が思いどおりに出ないときは、酸度・アルミニウム・品種のどれが効いていないかを順に見ていきます。咲きそろった株全体ではなく、咲きはじめの一輪を見て判断すると、土の効き方が読みやすくなります。

手を入れるのは一度に一つだけにしてください。資材を重ねて足すと、どれが効いたのか分からないまま土の性質だけが偏り、翌年の色がさらに読めなくなります。

症状考えられる原因手当て
青くしたのに紫で止まる土の酸度が下がりきっていない酸度計で測り、五・五を目安に下げ直す
青が薄く水色にしかならないアルミニウムが足りていない硫酸アルミニウムを規定量で追加する
赤にしたいのに青が混じる古い土のアルミニウムが残っている用土を入れ替え、石灰で酸度を上げる
色が濁って茶色を帯びる窒素が多く花が老けている肥料を止め、咲き終わりの花を早く切る

土の酸度は雨と水やりで少しずつ戻ります。一度合わせた土でも、翌年は資材を足す前に測り直すと外しません。

アジサイの長く咲かせるコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアジサイの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

次に読む

アジサイについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる