容器の大きさと数を決める
アイスプラントは横に広がる作物で、大きくなると直径四十センチほどになります。小さな鉢に植えると、途中で根が回って生育が止まります。
一株には直径二十四センチ以上の鉢、幅六十センチのプランターなら二株が目安です。詰めて植えると株の内側が蒸れ、そこから傷み始めます。
容器は浅いものより深いものを選びます。根が下へ伸びる余地があると乾きにも強くなり、水やりの回数を減らせます。深さ二十センチが目安です。
| 容器 | 植える株数 | 向く場面 |
|---|---|---|
| 直径24センチの鉢 | 1株 | ベランダ。移動しやすい |
| 幅60センチのプランター | 2株 | 並べて収穫を長くしたい |
| 幅30センチの小型鉢 | 1株 | 室内の窓辺。小さく収まる |
株が広がってくると容器の縁から垂れ下がります。台の上に置くと風が通り、傷みにくくなります。
土は水はけを優先する
湿りに弱い作物なので、土は水はけのよいものを選びます。市販の野菜用の土だけでは水を持ちすぎるので、砂や軽石を混ぜて抜けをよくします。
多肉植物用の土を半分混ぜる方法も向いています。水を与えたときに、底からすっと抜けるかどうかで判断すると分かりやすくなります。
- 鉢底石を厚めに敷く
- 底に二センチから三センチ敷きます。ここが薄いと水が抜けきらず、底の根から傷んでいきます。
- 砂を二割混ぜる
- 野菜用の土に川砂か軽石の小粒を二割ほど混ぜます。手で握って崩れる程度の土になれば十分です。
- 水の抜けを試す
- 植える前に水を注ぎ、底から数秒で流れ出るか確かめます。たまるようなら砂を足して混ぜ直します。
置き場所は日なたで雨を避ける
日ざしが足りないと葉が薄く、粒のきらめきも弱くなります。一日四時間以上日が当たる場所が目安です。ただし雨に当て続けるのは避けます。
軒下やベランダの屋根の下が理想的です。鉢で育てていれば、雨の予報が出たときだけ動かすという使い方もでき、長雨の被害をまるごと避けられます。
夏をまたいで育てる場合は、七月から八月だけ明るい日陰へ移します。日ざしより高温多湿のほうが負担になるので、風の通る場所を優先します。
- 雨の前に移す
- 鉢を軒下へ入れるだけで、株元の腐りをほとんど防げます。二日以上の雨が予想されたら動かします。
- 台の上に置く
- 地面に直接置くと風が通らず、湿気も上がってきます。レンガや棚の上に載せると株元が乾きます。
| 場面 | 置き場所 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 春と秋 | 屋外の日なた | 長雨のときは軒下へ移す |
| 梅雨と真夏 | 風の通る明るい日陰 | 雨に当てず、水も控える |
| 真冬 | 軒下か室内の窓辺 | 霜に当てない |
室内で育てるときのこつ
室内でも育てられますが、日照が足りずに徒長(茎がひょろひょろ伸びること)しやすくなります。南向きの窓辺など、いちばん明るい場所を選びます。
室内は風が通らないので、蒸れやすくもあります。時々窓を開けるか、扇風機の弱い風を遠くから当てると、株元が傷みにくくなります。
- 南向きの窓辺に置く
- レースのカーテン越しではなく、直接光が入る位置に置きます。日照が足りないと粒が育ちません。
- 鉢を時々回す
- 光の来る側にだけ伸びるので、週に一度、鉢を半回転させて向きを変えると形が整います。
- 空気を動かす
- 換気のときに株の周りの空気を入れ替えます。締め切った部屋では株元から傷みやすくなります。
- 水は乾いてから
- 室内は屋外より土が乾きにくくなります。表面が乾いてさらに二日ほど待ってから与える程度で足ります。
冬の鉢の扱い
アイスプラントは霜に当たると葉が傷みます。零度を下回る夜が続く地域では、鉢を軒下や室内に取り込むと、冬のあいだも収穫を続けられます。
取り込んだ株は水を控えめにします。冬は生育がゆっくりになるので、いつもと同じ間隔で与えると土が乾かないまま湿り続け、根が傷んでしまいます。
- 霜の予報で取り込む
- 夜だけ室内へ入れ、翌朝また日なたへ出します。日中はできるだけ外の光に当てると、間のびを防げます。
- 水やりを半分に減らす
- 冬は十日に一度ほどで足ります。土が乾いてから、さらに数日待つくらいがちょうどよくなります。
- 枯れた下葉を取る
- 傷んだ葉を残すと湿りがこもります。手で引いて取れる分だけ、こまめに取り除きます。
室内でも一日中日が入らない場所では、冬を越しても春に伸びません。明るさだけは確保します。
鉢で育ちが止まるときは
植えてしばらくは育ったのに、途中で新しい葉が出なくなることがあります。鉢の中で根が回っているか、水のやりすぎで根が傷んでいるかのどちらかです。
鉢を持ち上げて底穴を見ると見当が付きます。白い根がびっしり出ていれば根が回った合図、茶色く崩れた根が見えれば水のやりすぎです。
- 底穴から根を見る
- 鉢を傾けて底を見ます。白い根が出ていれば一回り大きな鉢へ植え替え、根鉢は崩さずそのまま移します。
- 根が傷んでいたら水を止める
- 茶色く柔らかい根が見えたら、しばらく水を与えずに土を乾かします。それだけで戻ることがあります。
- 新しい枝を待つ
- 回復すると株元から新しい枝が出ます。それが伸びるまで肥料は与えず、静かに置いておきます。
アイスプラントのプランター栽培に使うもの
プランターで失敗する原因は、ほとんどが容器の小ささです。土の量が少ないほど乾きやすく、肥料も切れやすくなります。
- 深型プランター探す言葉「プランター 深型 深さ30cm」
- 規格の目安
- 深さ 30cm 以上、容量 20L 前後。根菜なら深さ 40cm 以上。
浅い容器は夏に一日で乾きます。深さがあるほど水も肥料も安定し、水やりの回数そのものが減ります。
- 野菜用培養土探す言葉「野菜 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、25L 前後の袋。「野菜用」と書かれたものは肥料の配合が合わせてあります。
- 数量の目安
- 深型プランター 1 個で 20〜25L。
花用の土は水はけを優先していて、野菜には肥料分が足りません。袋の表示で使い道を確かめます。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネットに入ったものは、土を替えるときにそのまま取り出せます。
底に水がたまると根が傷みます。ネット入りなら繰り返し使えるので、結局は安く済みます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液タイプ。
プランターは水やりのたびに肥料分が流れます。畑より早く切れるので、2 週間に 1 回を目安に足します。
- 毎年すべて新しい土に替えなくても、再生材を混ぜれば戻せます。
- 受け皿は屋外では使わないほうが無難です。水がたまり、根が傷む原因になります。
アイスプラントの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアイスプラントの育て方にまとめています。
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