種は覆土せずにまく
アイスプラントの種はけしの実よりさらに小さく、指でつまむのが難しいほどです。光が当たらないと芽が出ないので、土をかぶせずに表面へ置きます。
そのぶん乾燥にとても弱くなります。まいた表面が一度でも乾ききると、動きかけた芽が死んでしまいます。発芽までは水の管理がすべてです。
- 細かい土を用意する
- 種まき用の土をふるいにかけ、表面を平らにならします。粒が粗いと種が隙間に落ちて出てきません。
- 土を先に湿らせる
- まく前に水を与えて、土全体を湿らせておきます。まいた後に水をかけると種が流れます。
- つまようじで置く
- 先を水でぬらしたつまようじに種を付け、土の表面へ一粒ずつ置きます。二センチ間隔にすると間引きが楽です。
- 覆土せず霧を吹く
- 土はかぶせません。霧吹きでそっと湿らせ、種を土の表面に密着させます。押し込む必要はありません。
発芽までは乾かさない
発芽に適した温度は十五度から二十度ほどで、五日から十日で芽が出ます。この間に一度でも表面が白く乾くと、そこから先は出てきません。
容器にラップをふんわりかけるか、底から水を吸わせる方法にすると乾きを防げます。芽が出たらすぐに覆いを外し、明るい場所へ移します。
- 底から水を吸わせる
- 浅い皿に水を張り、そこへ容器を置きます。土が上まで湿ったら皿から出し、水につけたままにはしません。
- 覆いをかける
- 透明なふたやラップをふんわりかけ、乾きを防ぎます。日なたに置くと蒸れるので明るい日陰に置きます。
- 芽が出たら覆いを外す
- 白い小さな芽が見えたらすぐ外します。かけたままにすると徒長(茎がひょろひょろ伸びること)します。
- 明るい場所へ移す
- 発芽後は日ざしが要ります。窓辺か屋外の日なたへ出し、風の当たりすぎない場所に置きます。
苗が小さいうちの育て方
芽が出てからしばらくは、驚くほどゆっくりしか育ちません。本葉が二枚になるまで三週間ほどかかることもありますが、それが普通の速さです。
この時期に肥料を与えると、かえって根が傷みます。日に当てて水を切らさないことだけを守り、本葉が四枚になってから植え付けを考えます。
| 時期 | 苗の姿 | やること |
|---|---|---|
| まいて1週間 | 小さな双葉 | 覆いを外し、明るい場所へ |
| まいて3週間 | 本葉が2枚 | 混んだところを間引く |
| まいて5〜6週間 | 本葉が4〜6枚 | 鉢や畑へ植え付ける |
間引きと植え付け
本葉が二枚になったら、混んでいるところを間引いて一本ずつにします。抜くときは隣の根を動かさないよう、はさみで地際を切るほうが安全です。
植え付けは本葉が四枚から六枚になったころです。株は横へ大きく広がるので、株間は三十センチほど取ります。詰めて植えると蒸れて枯れます。
- はさみで間引く
- 元気のない苗を選び、土の際で切ります。引き抜くと隣の細い根まで一緒に持ち上がってしまいます。
- 根鉢を崩さず植える
- 苗を容器から出すとき、根に付いた土を落とさないようにします。根が細く、傷むと立ち直りに時間がかかります。
- 株間を三十センチ取る
- 横に広がる作物です。狭いと株の内側が蒸れて傷むので、思い切って広く取り、隣と葉が触れないようにします。
- 植えた後は日陰で二日
- 植え付け直後は直射日光を避けます。二日ほど明るい日陰に置いてから、日なたへ戻します。
春まきと秋まきを選ぶ
アイスプラントは暑さと過湿にとても弱い作物です。日本では春まきと秋まきのどちらもできますが、収穫を長く楽しめるのは秋まきのほうです。
春まきは三月から四月にまいて五月から六月に穫ります。梅雨に入ると株が傷むので、そこで終わりと割り切ります。秋まきは九月から十月にまいて、冬から春先まで穫り続けられます。
| 作型 | まく時期 | 穫れる時期と注意 |
|---|---|---|
| 春まき | 3月〜4月 | 5月〜6月。梅雨で終わる |
| 秋まき | 9月〜10月 | 11月〜翌4月。霜よけが要る |
| 室内まき | 通年 | 明るい窓辺なら年中まける |
真夏のまき付けはうまくいきません。発芽しても高温多湿で溶けるように枯れるので、九月まで待ちます。
芽が出ないときの見直し
十日たっても芽が出ないときは、土をかぶせすぎたか、乾かしたか、温度が合っていないかのどれかです。種が小さいだけに、この三つ以外の原因はほとんどありません。
- 土をかぶせていないか確かめる
- うっすらでも土がのっていると出ません。次にまくときは表面に置くだけにして、霧吹きで湿らせます。
- 乾いた時間がなかったか思い返す
- 一日でも表面が白く乾いた日があれば、それが原因です。底から水を吸わせる方法に切り替えます。
- 温度を確かめる
- 十度を下回る、あるいは二十五度を超える場所では出にくくなります。室内の窓辺など、十五度から二十度の場所へ移します。
種は封を開けたら乾いた冷暗所に保管し、その年のうちにまき切ります。古い種は発芽率が大きく落ちます。
種まきの手順
アイスプラントは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
アイスプラントの種まきでよくある質問
アイスプラントの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
アイスプラントの種はどうやってまく?
本文の手順を確認が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
アイスプラントの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
アイスプラントの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
アイスプラントは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
アイスプラントの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
アイスプラントの種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
アイスプラントの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアイスプラントの育て方にまとめています。
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