収穫の始めどきと摘む場所
植え付けから四週間ほど、株の直径が二十センチを超えたころが収穫の始めどきです。中心の芽は残し、外側に広がった枝から摘みます。
中心を摘んでしまうと、その後の伸びが止まります。株を長く使いたいなら、外へ広がった枝の先を十センチほど切る形で穫っていきます。
| 状態 | 穫れるかどうか | 摘む場所 |
|---|---|---|
| 直径が10センチほど | まだ待つ | 摘まずに育てる |
| 直径20センチ以上 | 収穫できる | 外側の枝の先10センチ |
| 花芽が立ってきた | 早めに穫り切る | 枝ごと切って使う |
一度に全部摘まず、株の三分の一までにとどめます。残した葉が次の枝を育てます。
朝のうちに摘む
アイスプラントの葉の粒は水を含んだ袋です。日中に日を浴びると水が減って張りが落ちるので、朝のうちに摘むといちばんみずみずしい状態で穫れます。
はさみを使うと切り口がきれいにそろい、そこから傷みにくくなります。手でちぎると茎が縦に裂けて、株のほうにも傷が残ってしまいます。
- 朝のうちに切る
- 日が高くなる前に、葉の粒が張っている時間に摘みます。夕方に摘むと張りが戻るまでに時間がかかります。
- はさみで切る
- 枝の付け根から少し離れた位置で切ります。株側に短い茎を残すと、そこから新しい枝が出ます。
- 使う分だけ摘む
- 日もちしない作物です。冷蔵しても数日なので、その日に食べる分だけ摘むほうがおいしく食べられます。
- 傷んだ葉は落とす
- 地面に接していた葉や黄色い葉は、収穫のついでに取ります。株元がすっきりすると風が通り、腐りにくくなります。
洗い方で食感が変わる
葉の表面の粒は薄い膜でできていて、こすると簡単につぶれます。つぶれると水が出て、しなびたようになるので、洗うときは触りすぎないようにします。
冷たい水に静かにくぐらせる程度で十分です。塩水を与えて育てた株は、食べる直前に軽く洗って、好みの塩気になるよう加減します。
- ためた水にくぐらせる
- ボウルに水をため、葉を沈めて軽く振ります。流水を直接当てると粒がつぶれ、持ち味が落ちてしまいます。
- こすらない
- 指でもんだり布でふいたりしません。粒が落ちると、この作物の持ち味がなくなります。
- 軽く水気を切る
- ざるに上げて自然に落とします。強く振ると粒が飛ぶので、静かに置いて水を切ります。
保存の仕方を用途で選ぶ
摘んだあとは急速にしおれます。洗ってから冷蔵庫に入れると日もちがさらに短くなるので、洗うのは食べる直前にして、そのまま袋へ入れて冷やします。
株ごと残しておけるのがこの作物の便利なところです。畑や鉢に置いたままなら鮮度が落ちないので、必要なときに必要な分だけ摘むのがいちばん理にかなっています。
- 袋の口を軽く閉じる
- 密閉すると蒸れて溶けます。口を折る程度にして、野菜室へ立てて入れると持ちがよくなります。
- 重ねて入れない
- 上から押されると粒がつぶれます。容器に浅く広げて入れ、上に他のものを置かないようにします。
| 用途 | 置き方 | もつ期間の目安 |
|---|---|---|
| その日に食べる | 涼しい場所に置くだけ | 当日 |
| 数日置く | 洗わずに袋へ入れ冷蔵 | 2〜3日 |
| 株ごと残す | 摘まずに畑や鉢に置く | 必要なときに摘む |
冷凍には向きません。解凍すると粒がつぶれて水になり、食感が完全に失われます。
食べ方と塩気の扱い
生のままサラダに使うのがいちばんです。加熱すると粒が消えて食感がなくなるので、火を通すなら最後にさっと合わせる程度にします。
塩水を与えて育てた株は、それだけで塩気があります。味付けを足す前に一枚食べて、塩加減を確かめてから調味料を決めると失敗しません。
- 一枚食べて確かめる
- 株や時期によって塩気が変わります。調味する前に一枚食べて味を見ると、塩をかけすぎることがなくなります。
- 油と合わせる
- 油を使ったドレッシングと相性がよく、粒の食感が引き立ちます。酸味は控えめのほうが合います。
- 加熱は最後に
- 炒め物に使うなら、火を止める直前に加えます。長く加熱すると水が出てしんなりします。
とう立ちして固くなったときは
春が進むと株の中心から花茎が立ち、葉が小さく固くなります。とう立ちが始まると味も落ちるので、その株はそこで終わりと考えます。
花茎を早めに折れば収穫が少し延びますが、根本的には止まりません。次のまき時に向けて新しい苗を用意しておくほうが確実です。
- 花茎を折る
- 立ち上がった茎を根元から折ります。二週間ほどは葉の収穫を続けられることがあります。
- 残りを穫り切る
- 固くなる前に葉を全部摘んで使い切ります。細かく刻めば、多少固くても気になりません。
- 次のまきを用意する
- 春に終わる株の代わりに、秋まきの準備をします。夏をまたぐより、まき直すほうが早く穫れます。
花が咲いたあと種が採れることもありますが、発芽率は安定しません。買った種を使うほうが確実です。
アイスプラントの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
アイスプラントの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアイスプラントの育て方にまとめています。
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