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アイスプラントの水やりと塩水

アイスプラントの水やりと塩水|与えすぎず、乾いてから与える

アイスプラントの栽培イメージ

読むのに約 5

アイスプラントは乾き気味を好みます。塩水を使うなら薄く、容器栽培に限るのが安全な進め方です。

水は土が乾いてから

アイスプラントは葉に水をためる作物で、乾燥にはかなり強く、逆に湿りに弱い性質です。土が湿ったままだと根が腐り、株元から倒れます。

土の表面が乾いて白くなり、指を入れて二センチほど乾いていたら与える、という決め方にすると与えすぎを防げます。多肉植物に近い感覚です。

葉の表面にある粒は水をためる袋です。ここが張っているうちは水が足りている目安になり、しぼんで見えたら与えどきだと判断できます。

状態水やり理由
土の表面が湿っている与えない根が傷む原因になる
表面が乾いて指で2センチ乾くたっぷり与える根まで水を行き渡らせる
葉がしんなり垂れるすぐ与える水が切れている合図
株元が黒く柔らかい水を止めるすでに腐りが始まっている

株元に水をためない

葉が密に重なる作物なので、上から水をかけると株の中心に水がたまります。そこから蒸れて腐りが広がるので、水は株元の土へ静かに注ぎます。

特に秋から冬にかけては、夜のうちに乾かないまま気温が下がります。水やりは晴れた日の午前中に済ませ、夕方から夜には与えないようにします。

土に直接注ぐ
じょうろの先を株元の土に近づけ、葉にかけずに注ぎます。葉に水をかける必要のない作物だと覚えておきます。
午前中に与える
日が高くなる前に与え、日中に表面を乾かします。夕方の水やりは蒸れと腐りの元になります。
受け皿の水を捨てる
底から出た水をためたままにすると根が傷みます。与えたあと三十分ほどで受け皿を確かめ、残っていれば捨てます。

塩水は薄く、容器栽培で

アイスプラントの塩気は、根が土の中の塩分を吸い上げて葉にためることで生まれます。薄い塩水を与えると、その味がはっきりしてきます。

ただし塩は土に残り、他の作物が育たなくなります。塩水を使うのは鉢やプランターに限り、その土は畑に戻さないようにします。露地の畑では与えません。

ごく薄い塩水を作る
水一リットルに塩を小さじ半分ほど溶かします。海水に近い濃さにすると株が枯れるので、必ず薄くします。
収穫の二週間前から
苗のうちは真水で育て、収穫が近づいてから週に一度、真水の代わりに与えます。生育は少し遅くなります。
使った土は再利用しない
塩の残った土は他の作物に使えません。次の年は新しい土に入れ替え、古い土は畑に戻さず処分します。
葉が縮んだらやめる
葉が小さく縮む、色が濃くなりすぎるといった変化が出たら濃すぎます。真水だけに戻して様子を見ます。

塩水を与えなくても、粒のきらめきと独特の食感は楽しめます。無理に使わなくても構いません。

肥料は控えめでよい

肥料が多いと葉が大きく柔らかくなり、独特のしゃきしゃきした食感が弱まります。また株が茂りすぎて内側が蒸れ、株元から傷む原因にもなります。

追肥(育ちの途中で足す肥料)は、収穫を始めてから月に一度、薄めた液体肥料を与える程度で十分です。粒状の肥料を株元に置くと効きすぎることがあります。

葉の色を見て決めます。濃い緑で厚みがあれば足りているので与えません。全体に色が薄く、新しい葉が小さいときだけ薄い液体肥料を足します。

薄めて与える
表示された倍率よりさらに薄めて使います。濃いと根が傷み、葉が水っぽくなって食感が落ちます。
株元の土に与える
葉にかからないよう土へ注ぎます。かかったときは、そのままにせず霧吹きの水で流しておきます。
時期与えるもの量の目安
植え付けまで与えない土に含まれる分で足りる
収穫開始後薄めた液体肥料月に1回
真夏と真冬与えない株が動かない時期のため

摘心して枝数を増やす

株がある程度大きくなったら、先端を摘むと枝分かれが増え、収穫できる葉の数が増えます。摘心(先端を摘んで枝分かれを促すこと)は一度で十分です。

摘んだ先端はそのまま食べられます。柔らかくて味もよい部分なので、最初の収穫として使うつもりで摘むと、切ることへのためらいがなくなります。

背丈が十五センチで摘む
中心の茎が伸びて十五センチほどになったら、先端から三センチほどを指で摘み取ります。
わき芽が伸びるのを待つ
摘んで一週間ほどで、葉の付け根から新しい枝が出ます。それが伸びたら収穫を始められます。
摘みすぎない
何度も先端を摘むと株が消耗します。摘心は一度にとどめ、あとは外側の葉を収穫していきます。

株元から溶けるように枯れるときは

アイスプラントでいちばん多い失敗が、株元が黒く柔らかくなって崩れることです。原因はほぼ水のやりすぎと蒸れで、病気というより育て方の問題です。

一度崩れ始めた株は戻りません。周りの株に広がる前に抜き取り、水やりの間隔と株の間隔の両方を見直すのが立て直しの手順です。

傷んだ株を抜く
株元がぶよぶよする株は抜き取ります。残しておくと隣の株の株元まで湿りが移ります。
混んだ葉を減らす
地面に接している下の葉を取り、株元に風が通るようにします。これだけで広がりが止まります。
水やりの間隔をあける
次に与えるまでの日数を一日から二日延ばします。しおれるまで待つくらいでちょうどよい作物です。

梅雨と真夏は屋根のある場所へ移します。雨に当て続けるのが、この作物にとっていちばんの負担になります。

アイスプラントの育てている間に使うもの

植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
    規格の目安
    粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
    数量の目安
    追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。

    株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
    規格の目安
    1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。

    粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。

  • 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
    規格の目安
    刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。

    雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。

  • 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
    規格の目安
    稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
    数量の目安
    畝 1 本で 1 束の半分ほど。

    夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
  • 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。

アイスプラントの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はアイスプラントの育て方にまとめています。

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