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モミジの月別の作業

モミジの月別の作業|十二月の剪定から秋の紅葉まで一年の流れ

モミジの栽培イメージ

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十二月の剪定と二月の寒肥、夏の葉焼け対策、秋の紅葉と、季節ごとの作業を月別にまとめます。芽が動き出す前に済ませる作業が多い木です。

一年の作業を月で見る

モミジの作業は落葉直後の十二月と、芽が動く前の二月に集中します。春から夏は水と日よけ、秋は紅葉を眺める季節です。関東平野部の露地を基準にしているので、寒冷地は春の作業を二〜三週間遅らせ、暖地は早めます。

作業目安
1月植え付け・移植可、枯れ枝の除去凍結する日は避ける
2月寒肥、植え付け・植え替えの最終期芽が赤くふくらむ前
3月芽吹き、何もしない切ると樹液が出る
4月新葉の展開、アブラムシの見回り遅霜で新葉が傷んだら様子見
5月弱い株に追肥、実の房を落とす新枝が20センチ伸びたころ
6月葉すかし、新枝の先を摘む、挿し木内側が暗いと感じたら
7月遮光、株元を覆う、水やり梅雨明けまでに準備
8月水やり、朝夕の葉水枝は切らない、肥料もやらない

秋から冬の作業

九月から水と肥料を絞って枝を固め、十月下旬〜十二月上旬に紅葉します。落葉したらすぐに剪定の適期で、十二月中に混んだ枝を抜きます。落ち葉は病気の胞子を持ち越さないよう片付けますが、健全な葉なら株元に敷いて腐葉土代わりにできます。

十二月の剪定は、葉が落ちて枝ぶりが見える利点があります。紅葉の時期に枝の混み具合を写真に撮っておくと、落葉後にどの枝を抜くか迷いません。

作業目安
9月肥料を止める、水を控えめに枝の伸びが止まったら
10月鉢を日なたへ、紅葉の始まり最低気温が10度を下回ったら
11月紅葉の見ごろ、落葉後に剪定開始葉が半分以上落ちたら
12月剪定、植え付け・移植芽が動く前に済ませる

春の芽吹きに見ておくこと

三〜四月の芽吹きは株の状態がよく分かる時期です。芽が株全体からそろって出れば根が健全で、枝の先だけ芽が出ないなら冬に枯れ込んだ証拠です。四月の遅霜で新葉が黒く縮れることがありますが、二番芽が出るので切らずに待ちます。新葉にアブラムシが付くと葉が縮れて広がらないので、見つけたら水で流します。

芽の出方を見る
枝先まで芽が出ていれば順調です。先端だけ芽が出ない枝は、五月まで待ってから枯れた部分を確かめ、十二月に切り戻します。
遅霜の後は待つ
新葉が黒く縮れても、二〜三週間で二番芽が出ます。焦って切ると樹液が出て枯れ込むので、十二月まで触りません。
新葉のアブラムシを流す
四月に新芽が縮れていたら葉裏を見て、緑の小さな虫がいれば水の勢いで流します。数が多ければ庭木用の殺虫剤をかけます。

梅雨から夏に気を付けること

梅雨は挿し木と葉すかしの時期で、六月中に済ませます。梅雨明け後は西日と乾燥で葉焼けが始まるので、遮光と株元の覆い、朝夕の葉水を梅雨明けまでに準備します。ハダニは乾燥した時期に葉裏に付いて葉をかすれさせるので、葉水がそのまま予防になります。八月は枝も肥料も触らず、水だけで乗り切ります。

六月に挿し木をする
今年伸びた枝の先を一〇センチほど切り、下葉を落として赤玉土に挿します。日陰で乾かさないように管理すると一か月半で発根します。
梅雨明けまでに遮光を準備する
西日が当たる場所は寒冷紗を張り、株元に腐葉土を五センチ敷きます。葉が焼けてからでは遅いので、七月上旬までに済ませます。

作業が遅れたときの立て直し

剪定を二月中旬まで忘れて芽が赤くふくらんでいたら、その年は切らずに翌年の十二月に回します。芽が動いてから切ると樹液が出て枯れ込みます。寒肥を忘れたなら三月中に緩効性肥料をひとつまみで代用できますが、四月以降なら五月の追肥(育ちの途中で足す肥料)まで待ちます。遮光が遅れて葉が焼けたら、焼けた葉は残して水を切らさず、翌年の準備を早めます。作業をずらすより一年見送るほうが木のためになる場面が多い木です。

場面対処見送る判断
剪定が2月中旬以降にずれた枯れ枝だけ落として翌年12月へ芽が赤くふくらんでいたら切らない
寒肥を忘れた3月中に緩効性肥料をひとつまみ4月以降なら5月まで待つ
植え付けが3月中旬以降になった根鉢を崩さずに植えて日陰で養生ポットのまま12月まで待つほうが安全
遮光が遅れて葉が焼けた焼けた葉は残し、水と葉水を続ける葉は摘まない

地域による時期のずれ

モミジは寒さに強く、寒冷地でも庭植えできます。寒冷地では剪定を落葉直後の十一月に済ませ、植え付けは雪解け後の三月下旬〜四月上旬にします。紅葉は十月中旬から始まります。暖地では紅葉が十二月にずれ込み、色も鈍くなりがちなので、夏の遮光を九月まで続けて葉を守ることが色を出す鍵です。剪定は十二月中に済ませ、一月には芽が動き始める年もあるので早めに動きます。

地域剪定の適期紅葉のころ
寒冷地11月(落葉直後)10月中旬〜11月上旬
関東平野部11月下旬〜12月11月中旬〜12月上旬
暖地12月上旬〜中旬11月下旬〜12月下旬

モミジの栽培に一年を通して使うもの

木の作業は冬と夏に固まります。冬に剪定と寒肥、生育期に袋かけと防鳥。この 4 つを季節の前にそろえておきます。

数量は植えて数年たった木 1 本を単位にしています。

  • 剪定ばさみ探す言葉「剪定ばさみ 果樹」
    規格の目安
    刃渡り 5〜6cm、直径 2cm 程度まで切れるもの。バイパス式(刃が交差するもの)。

    アンビル式は枝を潰します。生きた枝を切るならバイパス式で、切り口が滑らかなほど早くふさがります。

  • 剪定のこぎり探す言葉「剪定のこぎり 折込 24cm」
    規格の目安
    刃渡り 24cm 前後の折込式。生木用の刃(目の粗いもの)を選びます。

    直径 2cm を超える枝は、はさみで切ろうとすると枝も刃も傷めます。工作用ののこぎりは生木で目が詰まります。

  • 有機質肥料(寒肥用)探す言葉「油かす 骨粉 有機質肥料」
    規格の目安
    油かすと骨粉の配合肥料。5〜10kg 袋。
    数量の目安
    成木 1 本に 1〜2kg。樹冠(枝の広がり)の外周に沿って埋めます。

    冬に入れて、春に効き始めるのを狙う肥料です。ゆっくり分解するので、休眠期のうちに入れておきます。樹種と樹齢で必要な量は変わるので、詰めたいときは施肥基準を見てください。

    出典: 農林水産省「施肥基準 — 果樹」

  • 防鳥ネット探す言葉「防鳥ネット 目合い25mm」
    規格の目安
    目合い 20〜25mm。小鳥まで防ぐなら 15mm。
    数量の目安
    高さ 2m の木 1 本を覆うのに 4m × 4m 程度。

    色づく直前にかけます。目合いが大きすぎると小鳥が入り、細かすぎると風で煽られて枝を傷めます。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 高枝切りばさみは、木が背を越してからで十分です。低く仕立てるならずっと不要です。
  • チェーンソーは家庭の果樹には要りません。剪定のこぎりで足ります。

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