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ジューンベリーの病害虫と鳥害

ジューンベリーの病害虫と鳥害|カミキリムシ・うどんこ病・鳥から実を守る

ジューンベリーの栽培イメージ

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病害虫が少ない樹ですが、幹に入るカミキリムシと熟した実を狙う鳥は毎年の課題です。症状からの見分け方と対策をまとめます。

症状から原因を探す

ジューンベリーは病害虫の少ない樹で、庭木の中でも手のかからない部類です。それでも幹の根元の木くず、葉の白い粉、葉の斑点、消える実の四つは毎年起こり得ます。株元と葉の裏、実の残り具合を見て、どれに当たるかを判断します。

症状考えられる原因最初にすること
幹の根元に木くずと穴カミキリムシの幼虫穴を探して針金で刺す
葉に白い粉が広がるうどんこ病被害葉を摘み風通しを良くする
葉に茶色や黒の斑点、早く落葉斑点性の病気落ち葉を集めて処分
熟した実が朝に消えているヒヨドリなどの鳥ネットをかける
新芽が縮れ葉裏に小さな虫アブラムシ水で流すか殺虫剤
葉が食べられ糸でつづられるハマキムシ巻いた葉ごと取る

カミキリムシは根元の木くずで気付く

最も注意したい害虫がカミキリムシです。成虫が六月から八月に幹の根元付近の樹皮に産卵し、幼虫が幹の中を食べ進みます。株元におがくずのような木くずが落ちていたら、幼虫が中にいる合図です。放置すると幹が空洞になり、風で折れたり枯れたりします。

六月から九月は株元を見る
水やりのついでに株元を見て、木くずと小さな穴がないか確かめます。早く見つけるほど被害が浅くて済みます。
穴に針金を刺す
木くずの出ている穴に細い針金を差し込んで幼虫を刺します。穴が曲がっていて届かなければ、カミキリムシ用の殺虫剤を穴に注入します。
成虫を見つけたら捕まえる
六月から八月、幹や葉に止まっている成虫を見つけたら手で捕まえます。産卵前に減らすのが最も効果的です。
根元を覆い過ぎない
株元の覆いが厚いと産卵場所を隠します。幹の周りだけは覆いを避け、樹皮が見える状態にしておくと見つけやすくなります。

うどんこ病は風通しで防ぐ

五月から六月と秋に、葉の表面に白い粉をまいたような斑点が広がるのがうどんこ病です。乾燥した日が続き、枝が混んで風通しが悪いと出やすくなります。実に直接の害は少ないですが、葉が弱ると翌年の花芽が減るので、広がる前に止めます。

被害葉を摘み取る
白くなった葉を早めに摘んで袋に入れて捨てます。数枚のうちに取れば広がりません。摘んだ葉を株元に落とすと菌が残ります。
冬の剪定で枝を減らす
毎年出るなら枝が混み過ぎています。冬に内側の枝を抜いて風が通るようにすると、翌年から減ります。
広がるなら殺菌剤を
株全体に広がったら、果樹に使えるうどんこ病向けの殺菌剤を葉の表裏に散布します。収穫前は使用可能な日数を確かめます。

鳥は色づき始めたらネットで止める

ジューンベリーの実はヒヨドリやムクドリの大好物で、赤くなった翌朝には食べられていることが珍しくありません。鳥よけの決め手は防鳥ネットで、実が赤くなり始めた五月中旬にかけます。樹全体を覆うのが難しい大きさなら、低い枝だけ覆って高い枝は鳥に譲る考え方もあります。

ネットは目の細かいものを
目合い二センチ以下の防鳥ネットを使います。粗いネットは鳥が首を入れて食べるうえ、絡まって鳥を傷付けます。
樹全体をすっぽり覆う
支柱を三〜四本立てて骨組みを作り、上からネットをかけて裾を地面に留めます。枝に直接かけると隙間から入られます。
収穫が終わったらすぐ外す
六月下旬に採り終えたら外します。かけたままにすると枝が伸びて絡まり、外すときに枝を折ります。
光る物や音は効きにくい
きらきら光るテープや目玉風船は数日で慣れられます。ネット以外の方法に頼らないほうが確実です。

葉の斑点と早い落葉

梅雨から夏に葉に茶色や黒の斑点が出て、八月ごろに早く落葉することがあります。斑点性の病気で、雨で広がります。樹が枯れることはありませんが、早く葉を落とすと翌年の花芽が減ります。落ち葉に菌が残るので、集めて処分するのが最も効く対策です。

見た目原因対処
茶色の斑点が広がり穴が開く斑点性の病気被害葉と落ち葉を処分し、冬に枝を抜く
葉全体が黄色く八月に落ちる夏の水切れ水やりを見直し、株元を覆う
葉の縁だけ茶色く枯れる西日と乾燥午後の日陰か、株元の覆い
葉が食べられ糸で巻かれるハマキムシ巻いた葉ごと取り除く

幹が枯れ込んだときの見分けと手当て

株立ちの幹が一本だけ枯れる、葉が出ないといったことがあれば、まず根元を見てカミキリムシの穴を探します。穴がなければ冬の剪定の切り口からの枯れ込みか、深植えによる根元の腐れです。生きた幹まで枯れが広がる前に、原因ごとに手を打ちます。

状態考えられる原因戻し方
一本の幹だけ葉が出ず根元に木くずカミキリムシ幼虫を退治し、枯れた幹は地際で抜いてひこばえで更新
切り口から下へ茶色く枯れる夏の剪定や癒合剤なし冬に生きた部分まで切り直し癒合剤を塗る
根元が黒く柔らかい深植え・水はけ不良根元の土と覆いを取り除き乾かす
株全体の葉が小さく元気がない根の傷み水はけを直し、寒肥で回復を待つ

株立ちの強みは、一本枯れてもひこばえで補えることです。枯れた幹を抜いたら、後継のひこばえを二本残して育てます。

ジューンベリーの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はジューンベリーの育て方にまとめています。

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