GadeninEnglishアプリを入れる
ジューンベリーの苗選びと植え付け

ジューンベリーの植え付け|株立ちと一本立ちの選び方、庭と鉢での植え方

ジューンベリーの栽培イメージ

読むのに約 4

一本で実がなり、丈夫で寒さに強いシンボルツリーです。樹形の選び方と、根付きを左右する植え付けの手順をまとめます。

株立ちか一本立ちかを先に決める

ジューンベリーは根元から複数の幹が立ち上がる株立ちと、一本の幹で仕立てた一本立ちが売られています。株立ちは自然な雰囲気で高さが抑えやすく、一本立ちは樹高が出て場所を取りません。庭のどこに植えるか、どこまで大きくしてよいかで選びます。

成木は放任すると高さ五メートル前後になります。収穫や鳥よけのネットを考えると、三メートル以下に抑えられる株立ちのほうが家庭では扱いやすいです。狭い場所や鉢植えなら、幹の少ない小さめの株立ちを選びます。

タイプ向いている場所高さの目安特徴
株立ち庭の中心、玄関脇2〜3メートルに抑えやすい幹が増え自然樹形、収穫しやすい
一本立ち通路脇、狭い場所3〜4メートル根元がすっきり、高くなりやすい
鉢植え (株立ち小苗)ベランダ、テラス1.5メートル前後実の数は少ないが管理しやすい

品種名のない苗も多いですが、家庭では味の差より樹形の差のほうが大きく影響します。品種より幹の本数と根の状態で選びます。

苗の見方

十月から三月に出回る落葉期の苗は、葉がないので幹と根で判断します。幹の表面に艶があり、枝先を爪でこすると緑が見えるものが健全です。ポット苗なら根鉢が締まって崩れないもの、根巻き苗なら根鉢が乾いていないものを選びます。

枝先を見る
枝先が茶色くしなびていたり、ひび割れていたりする苗は乾燥で傷んでいます。先端まで艶があり、芽がふっくらしているものを選びます。
根元を確かめる
株元がぐらつかず、根鉢と幹がしっかりつながっているものを選びます。根元に虫の穴や木くずがあればカミキリムシが入っているので避けます。
大きさは一メートル前後で十分
大苗ほど根付きに時間がかかります。高さ一メートル前後の若い苗のほうが早く根付き、結果的に三年後には大苗に追い付きます。

植え付けは落葉期の十一月から三月

落葉樹なので、葉のない十一月から三月が植え付けの適期です。関東では厳寒期の一月を避け、十一月から十二月か、二月下旬から三月が根の再生に向きます。ポット苗なら根鉢を崩さなければ春から秋でも植えられますが、夏は水切れに注意します。

時期植え付けの可否注意
11月〜12月適期根が落ち着いて春に動き出す
1月避ける凍結で根が傷む
2月下旬〜3月適期芽が動く前に済ませる
4月〜10月 (ポット苗)根鉢を崩さず、水切れに注意

庭への植え方

日なたから半日陰まで育ちますが、実を多く採るなら午前中に日が当たる場所を選びます。西日の強い場所は夏に葉が焼けるので、東側や午後に建物の陰になる場所が理想です。根は浅く広がるので、隣の樹や建物から二メートル以上離します。

植え穴を大きく掘る
直径と深さが五十センチほどの穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土をバケツ一杯混ぜて戻します。粘土質なら軽石か川砂も一割混ぜて水はけを作ります。
根鉢の上面を地面と合わせる
深植えは根元が腐る原因です。根鉢の上面が地面と同じか少し高くなるように植え、周囲に土を寄せて水鉢を作ります。
たっぷり水をやり支柱を立てる
水鉢に水をためて土になじませ、二年間は支柱を立てて風で揺れないようにします。細根が切れると根付きが遅れます。
株元を覆う
腐葉土やバークチップを厚さ三センチほど敷きます。乾燥と雑草を防ぎ、浅い根を守ります。幹の周りは少し空けます。

鉢植えでの植え方

鉢植えでも実が採れます。十号鉢から始め、二年ごとに一回り大きくして最終的に十三号から十五号で維持します。用土は赤玉土の中粒六に腐葉土四で十分で、酸度の調整は不要です。鉢が小さいうちは実の数が少ないので、樹を育てる期間と割り切ります。

鉢底に軽石を敷く
鉢底に軽石を三センチ敷いて水はけを作ります。ジューンベリーは水はけの悪い鉢で根腐れしやすい樹です。
根鉢は軽くほぐす
ポットの根鉢の外側を指で軽くほぐし、太い根を放射状に広げて植えます。根が回っている苗は底の部分を数か所切り込みます。
水切れに注意して管理
植えた年の夏は毎日、表面が乾いたら鉢底から流れるまで与えます。地植えと違い鉢は乾きやすいので、水切れが最も多い失敗です。

植えたのに動かない・弱るときの原因

植え付け後の一年は根を張る時期で、地上部はあまり伸びません。春に芽が出れば順調です。芽が出ない、出ても小さいまま止まるといった場合は、植え方か水に問題があります。株の姿を見て原因を切り分けます。

症状考えられる原因手当て
春に芽が出ない、枝を削ると緑根がまだ動いていない五月まで待ち、水を切らさない
春に芽が出ない、枝が茶色い冬の乾燥で枯れた生きた部分まで切り戻す
葉が小さく黄色っぽい深植えか水はけ不良根元の土を取り除き、覆いを薄くする
夏に葉が縮れて落ちる水切れ朝にたっぷり与え、株元を覆う
株元にひこばえばかり伸びる主幹が弱っているひこばえを二〜三本残して更新する

ジューンベリーの植え付けに使うもの

木は一度植えたら動かせません。植え穴と支柱をきちんと作るかどうかで、その後の何年かが決まります。

数量は苗木 1 本を単位にしています。

  • 完熟堆肥・腐葉土探す言葉「完熟堆肥 バーク 40L」
    規格の目安
    バーク堆肥か腐葉土。40L 前後の袋。
    数量の目安
    植え穴 1 つ(直径 60cm × 深さ 50cm)に 20〜30L を掘り上げた土と混ぜます。

    穴を大きく掘って土を入れ替えるのが植え付けの本体です。ここを手抜きすると、根が広がらないまま何年も伸び悩みます。

  • 支柱(添え木)探す言葉「園芸支柱 太い 180cm」
    規格の目安
    直径 25〜30mm × 長さ 180cm。1 本の添え木か、2 本の二脚(鳥居型)。

    根が張るまでの 1〜2 年、風で株元が動くと細い根が切れ続けます。細い支柱では木の重さを支えられません。

  • 樹木用の結束テープ探す言葉「樹木 誘引 テープ 幅広」
    規格の目安
    幅 20mm 前後の伸びる素材か、麻ひもと当て布。

    幹は太ります。細いひもで縛ると食い込み、そこで水の通り道を締めてしまいます。幅の広いもので 8 の字に留めます。

  • 緩効性肥料(元肥)探す言葉「緩効性肥料 元肥 樹木」
    規格の目安
    粒状で長く効くタイプ。
    数量の目安
    植え穴 1 つに 50〜100g。根に直接触れないよう、土を一枚かぶせてから植えます。

    植え付け直後は根が傷んでいます。濃い肥料が触れると、そこから傷みが広がります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 鉢で育てるなら支柱は短いもので足ります。180cm の添え木は地植え用です。
  • 植え穴に石を入れる必要はありません。水はけが悪いなら、盛り土にして高く植えるほうが効きます。

ジューンベリーの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はジューンベリーの育て方にまとめています。

iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。

この記事は広告を含みます。

次に読む

ジューンベリーについて、続けて読むならこちら。

Gadenin 栽培記録アプリ・無料アプリを入れる