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カイランの月別の作業

カイランの月別の作業|秋まきの流れを一覧にする

カイランの栽培イメージ

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カイランの一年の作業を月ごとにまとめました。秋まきを主に、春まきの短い作型も並べて比べられます。

秋まきを軸にした一年

カイランは八月下旬から九月中旬にまき、十月下旬から十二月に収穫する秋まきが主力です。育苗に二十五日から三十日、植え付けから主茎の収穫までさらに三十日ほどを見込みます。

主茎を採ったあとはわき芽が続くので、実際の収穫期間は一か月半ほどになります。春まきは三月下旬から四月にまき、六月までに採り切る短い作型です。

作型種まき植え付け収穫
春まき3月下旬〜4月4月中旬〜5月上旬5月下旬〜6月
秋まき8月下旬〜9月中旬9月中旬〜10月上旬10月下旬〜12月

月別のやることカレンダー

関東平野部の露地栽培を目安にした一覧です。暖地では秋の作業を二週間ほど遅らせ、寒冷地では秋まきを八月中旬までに始めて、十一月中に採り切る組み立てになります。

自分の畑の適期は記録でしか分かりません。まいた日、植えた日、主茎を採った日を残しておくと、翌年はそのまま同じ流れで動けます。

作業目安
3月石灰と元肥、下旬に春まきの育苗アブラナ科の跡地を避ける
4月春まきの植え付け株間30センチ。植えたら網をかける
5月追肥と土寄せ、下旬に収穫開始つぼみが固いうちに切る
6月わき芽を採り切って片づける花が咲く前に全部採る
7月畑を休ませる石灰をまいて耕しておく
8月下旬に秋まきの育苗を始める育苗中も網の中に置く
9月元肥を入れて植え付け中旬から下旬が適期
10月追肥と土寄せ、下旬に収穫開始主茎は葉を4枚残して切る
11月わき芽の収穫と追肥3週間おきに肥料を足す
12月収穫の終盤、不織布で保温細くなったら株を片づける
1月残り株を採り切る土が凍る前に収穫する
2月次作の計画連作を避けて場所を決める

夏のうちに土を作る

七月から八月上旬は畑を空けておく時期です。前作を片づけたら苦土石灰をまいて深く耕し、酸度をしっかり中和します。根こぶ病を防ぐには、この時期の準備がすべてです。

アブラナ科を続けて作らないよう、場所を毎年変えます。キャベツ、ブロッコリー、ダイコン、コマツナを作った場所は二年空けてから使います。

前作を片づける
残った根や葉を畑の外へ出します。すき込むと分解の途中で根を傷める原因になります。
石灰をまいて深く耕す
苦土石灰を一平方メートルに百五十グラムまき、深さ二十五センチまで耕します。三週間おきます。
場所を記録して変える
去年アブラナ科を作った区画を書き出し、そこを避けて今年の場所を決めます。記憶に頼りません。

秋は虫を入れない

九月から十月は生育が進む一方、アオムシやコナガも活発です。植え付けと同時に防虫網をかけ、裾を土で埋めます。あとからかけても、中に入った虫が育ってしまいます。

網の中でも卵を産まれることがあります。十日おきに網をめくって葉裏を確かめ、卵や小さな幼虫を見つけたらその場で取り除きます。

植えた日に網をかける
植え付けと同時に防虫網をかけ、裾を土でしっかり埋めます。隙間があると意味がありません。
10日おきに葉裏を見る
網をめくって葉の裏を確かめます。黒い粒が落ちている葉の近くに幼虫が潜んでいます。
追肥と土寄せをする
植え付け二週間後から三週間おきに追肥(育てながら足す肥料)をし、そのつど株元へ土を寄せます。

冬は保温して収穫を延ばす

十二月に入ると生育が緩やかになりますが、不織布トンネルで保温すれば一月まで収穫を続けられます。軽い霜に当たると茎に甘みが乗り、味はむしろ良くなります。

ただし土が凍る日が続くと株が傷みます。出てくるわき芽が鉛筆より細くなってきたら株の終わりなので、残りを採り切って片づけます。

初霜の前に不織布
予報が出たら不織布をべた掛けします。裾を土で押さえ、風でめくれないようにします。
トンネルで数度上げる
支柱を差してトンネルにします。晴れた日中は裾を開けて、中が蒸れないようにします。
細くなったら片づける
わき芽が鉛筆より細くなったら株の終わりです。抜いて畑の外へ出し、次の作に備えます。

予定がずれたときの立て直し

まき遅れや植え遅れは、そのままにすると収穫が真冬にずれ込んで株が育ちません。どこでずれたかによって、打てる手が変わります。

種まきが10月にずれた
露地では育ちきりません。トンネルで保温すれば、二月ごろに小ぶりの茎だけは採れます。
植え付けが11月にずれた
不織布とトンネルを重ねて保温します。株は小さめですが、わき芽まで採れることがあります。
石灰を入れ忘れた
今からでも株の周りにまいて軽く混ぜます。効きは弱いですが、根こぶ病の広がりを抑えられます。
春まきが5月にずれた
暑さで花が早く咲きます。無理をせず、八月下旬の秋まきまで待つほうが確実に採れます。

カイランの栽培に一年を通して使うもの

作業のたびに買い足すより、季節の前にまとめて用意しておくほうが結局は安く済みます。一年を通して使うのは、次の 4 つです。

数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。

  • 完熟堆肥探す言葉「完熟堆肥 牛ふん」
    規格の目安
    牛ふん堆肥かバーク堆肥。40L 前後の袋で売られています。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 2〜3kg(およそ 5〜8L)。畝 1 本で 10〜15L。

    土の粒をつなぐのは微生物の働きで、その餌になるのが堆肥です。未熟なものは根を傷めるので「完熟」と書かれたものを選びます。

  • 苦土石灰探す言葉「苦土石灰 粒状」
    規格の目安
    粒状のものが扱いやすく、風のある日でも舞いません。1〜20kg 袋。
    数量の目安
    1 ㎡あたり 100〜150g、畝 1 本で 200〜300g。1kg 袋で数畝ぶん。

    日本の土は雨で酸性に傾きます。**必要な量は土質で 3 倍ほど違い**、黒ボク土は砂質土よりずっと多く要ります。入れすぎると今度はアルカリ性に寄りすぎるので、pH を測ってから決めます。

    出典: 農林水産省「土壌改良資材量のもとめ方」(施肥基準)

  • 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8」
    規格の目安
    窒素・リン酸・カリが同じ比率の粒状。まず 1 袋あればほとんどの野菜に使えます。
    数量の目安
    元肥は 1 ㎡あたり 100g、畝 1 本で 150〜200g。追肥は 1 回 1 ㎡あたり 30〜50g。

    種類を増やすより、切らさないほうが効きます。作物ごとの正確な量は都道府県が施肥基準として公表しているので、量を詰めたくなったらそちらを見てください。

    出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」

  • 黒マルチ探す言葉「黒マルチ 95cm」
    規格の目安
    幅 95cm、厚さ 0.02mm。株間の決まっている作物は穴あき(株間 30cm・45cm)が楽です。
    数量の目安
    畝 1 本(3m)で 4m。50m 巻きなら 10 畝以上。

    地温を上げ、雨のはね返りと雑草を抑えます。夏の高温期だけは、地温が上がりすぎるので白黒マルチに替える手もあります。

買わなくてよいもの・代わりになるもの
  • 土壌改良材のセット買いは要りません。堆肥と石灰と元肥の 3 つで足ります。
  • 連作していない畑なら、土壌消毒剤は要りません。

カイランの収穫までのコツは作物ページに

栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はカイランの育て方にまとめています。

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