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柿の病害虫と障害

柿の病害虫と障害|ヘタムシとカイガラムシ、炭疽病を早く見つける

柿の栽培イメージ

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柿の落果と実の傷みは、虫と病気で原因が違います。へたを見る習慣と冬の片付けで、薬に頼らず減らす方法をまとめます。

症状から原因を見分ける

柿の被害は実、葉、枝のどこに出ているかで原因を絞れます。特に落果は虫が原因のことが多く、落ちた実のへたを見るだけで見分けられます。表で当たりを付けてから手当てに進みます。

症状考えられる原因最初にすること
夏に実が落ち、へたに穴カキノヘタムシガ落ちた実を拾い、へたの穴を確かめる
実や枝に黒いくぼんだ斑点炭疽病病斑の実と枝を切り取る
葉に角ばった茶色い斑点、早く落葉落葉病落ち葉を片付け、翌春に予防
枝や実に白い綿のような粒カイガラムシ歯ブラシでこすり落とす
実の表面が黒くすすけているすす病(虫の排せつ物にカビ)元の虫を落とす
熟した実が鳥につつかれるヒヨドリ、カラス網をかける。早めに収穫

カキノヘタムシガは落果の主犯

夏に実が落ちる原因で一番多いのがカキノヘタムシガの幼虫です。へたと実の境目から食い入り、六月〜七月と八月〜九月の二回発生します。幼虫は冬に幹の粗い皮の下でさなぎになるので、冬に皮をこすり落とすと翌年の発生が減ります。

落ちた実のへたを見る
落ちた実を裏返し、へたの付け根に小さな穴と黒い糞があれば虫害です。実は拾って袋に入れて処分します。
冬に粗い皮を削る
十二月〜二月に幹と太い枝の古い皮を金属ブラシでこすり落とします。落とした皮は集めて捨て、越冬中のさなぎを減らします。
発生期に薬を使う
毎年被害が大きいなら、六月上旬と八月上旬に果樹用の殺虫剤を散布します。幼虫が実に入る前の時期が効きます。
こもを巻く
九月に幹にわらのこもを巻いておくと、幼虫がその中で越冬します。二月にこもを外して焼却か処分します。

ヘタムシガの成虫は小さな蛾で、夕方に木の周りを飛びます。多く見かける年は八月の二回目の発生に備えて薬の準備をしておきます。

炭疽病は枝の病斑から広がる

炭疽病は実に黒いくぼんだ斑点ができ、やがて落果する病気です。菌は前年の枝の病斑と落ち葉で冬を越し、梅雨の雨で実に飛びます。若い枝に黒い楕円の斑点があれば、それが発生源なので冬の剪定で切り取ります。

冬に病斑の枝を切る
黒くくぼんだ斑点のある枝を、病斑から十センチ下で切ります。切った枝は庭に残さず処分します。
梅雨前に風を通す
六月上旬に混み枝を抜き、雨のあと葉が早く乾くようにします。菌は濡れた時間が長いほど増えます。
発病した実を取る
黒い斑点の出た実は見つけ次第もぎ取り、地面に落とさず持ち出します。放置すると隣の実へ広がります。
予防の薬は梅雨入り前に
毎年出る木は、五月下旬〜六月上旬に果樹用の殺菌剤を散布します。発病後の薬は効きが弱いです。

落葉病と葉の傷み

落葉病は九月〜十月に葉に角ばった茶色い斑点が出て早く落葉し、実が甘くならないまま落ちる病気です。感染は五月〜六月の雨で起き、症状は秋まで出ないので、春の予防と冬の落ち葉の片付けが対策の中心です。

時期起きていること手当て
5月〜6月落ち葉からの胞子が新葉に感染落ち葉を片付けてある木は発生が少ない。予防散布
9月〜10月斑点が出て早く落葉落ちた葉を集めて処分。水と肥料で木を保つ
12月〜2月落ち葉の中で菌が越冬落ち葉を庭の外に出す。株元の覆いを替える

落葉が早いと翌年の花芽が減ります。秋に葉が残っているかどうかが、その木の健康の目安です。

カイガラムシとすす病

枝や実に白い綿のような粒が付くカイガラムシは、実の表面を汚し、排せつ物にカビが生えてすす病を起こします。成虫は殻に守られて薬が効きにくいので、冬の落葉期に枝を見て歯ブラシでこすり落とし、五月〜六月の幼虫の時期に薬を使います。

冬に枝をこする
落葉後に枝の分かれ目と枝裏を見て、粒を歯ブラシでこすり落とします。古い皮を削る作業と一緒に済ませます。
幼虫の時期に薬
五月下旬〜六月に殻のない幼虫が歩き回ります。果樹用の殺虫剤を枝の分かれ目まで届くよう散布します。
すす病は虫を落とせば止まる
実の黒い汚れは虫の排せつ物に生えたカビです。虫を落とせば新しい実は汚れません。汚れた実は洗えば食べられます。

薬を使う前に環境と手入れを直す

柿の病害虫の多くは、落ち葉と古い枝、幹の粗い皮の中で冬を越します。冬にこれらを片付けるだけで翌年の発生は目に見えて減ります。毎年同じ病気が出る木は、薬より先に冬の片付けと剪定を見直します。

原因になる環境起きやすいトラブル直し方
落ち葉を株元に残す落葉病、炭疽病冬に落ち葉と覆いを片付ける
幹の皮が粗く剥がれているヘタムシガ、カイガラムシの越冬冬に皮を削り、こもを巻いて捕る
枝が混んで雨のあと乾かない炭疽病、落葉病冬と6月に間引き剪定
落ちた実を放置ヘタムシガの再発生落果を毎日拾い、袋に入れて処分

柿の上手に育てるコツは作物ページに

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