追肥は月に一回続ける
ケールは下葉から順に穫っては伸ばすことを繰り返すので、肥料を長く切らさないことが収穫量を決めます。追肥(育ちの途中で足す肥料)は植え付けの三週間後から始め、収穫が続く間ずっと月に一回施します。
他の葉物のように「二回で終わり」ではありません。冬の間は生育が緩むので一か月半おきに減らし、春に暖かくなったらまた月一回に戻します。この加減が、株を長持ちさせるこつです。
| 時期 | 追肥の間隔 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 植え付け〜秋 | 月に1回 | 株の周りに一握り |
| 12月〜2月 | 1か月半に1回 | 半握りに減らす |
| 3月〜収穫終わり | 月に1回 | 一握りに戻す |
施す場所を株の広がりに合わせる
根は葉の広がりとほぼ同じ範囲まで伸びます。株元にまいても根の先には届かないので、葉先の真下をなぞるように施すのが効きます。株が大きくなるにつれて、施す円も外へ広げていきます。
施したあとは表面の土と軽く混ぜ、株元へ寄せます。土寄せ(株元に土を集めること)を兼ねると株がぐらつかず、冬の北風で傾くのを防げます。
- 葉先の下に円を描く
- 株元から二十センチほど外側を円をなぞるように化成肥料をまきます。株元に直接置くと根が傷みます。
- 表土と混ぜる
- 手か小さなくわで表面の土と混ぜ合わせます。置いたままでは雨で流れて効きが弱まります。
- 株元へ寄せる
- 混ぜた土をそのまま株元へ寄せます。茎の下が少し埋まる程度が、倒れを防ぐちょうどよい高さです。
- 雨の前日に施す
- 雨が降る前に施すと、水やりの手間なく肥料が溶けて根に届きます。天気予報を見て日を決めます。
葉の色が薄い黄緑になってきたら肥料切れの合図です。すぐに追肥し、水に薄めた液体肥料を一週間おきに二回足すと早く戻ります。
水は季節で加減を変える
秋から冬にかけては、露地なら雨で足りることがほとんどです。晴天が十日も続いて土の表面が白く乾いたときだけ、朝に株元へ与えます。冬の夕方に水をやると、夜間に凍って根が傷みます。
夏の間は逆に乾きに弱くなります。大きな葉から水が出ていくので、真夏は朝に毎日与えるくらいでちょうどよくなります。葉がしおれてから与えるのでは遅く、その分だけ葉が固くなります。
| 時期 | 水やり | 注意 |
|---|---|---|
| 夏 | 朝に毎日与える | 夕方の水やりは蒸れを招く |
| 秋 | 乾いたら朝に与える | 雨で足りることが多い |
| 冬 | 10日乾いたら昼前に | 夕方は凍るので避ける |
| 春 | 乾いたら朝に与える | 生育が急に早まる |
下葉を整理して風を通す
収穫を兼ねて下葉を取っていくと、株は上へ伸びて幹が立った形になります。この形が本来の姿で、株元に風が通ることで病気も虫も減ります。下葉を残したままだと、そこから傷んで虫の住みかになります。
取るのは、黄色くなった葉と、収穫に使う外側の葉です。中心の若い葉は必ず残します。ここを摘んでしまうと、そこから先が伸びなくなります。
- 黄色い葉を折り取る
- 色の抜けた下葉を、葉柄の根元を横に倒すようにして折り取ります。株に残さず畑の外へ持ち出します。
- 中心の葉は残す
- 株の中心にある小さな若い葉は五枚から六枚残します。ここが次に伸びる元になります。
- 株元を掃除する
- 落ちた葉が株元にたまると虫の住みかになります。見つけたら取り除いて風の通り道を作ります。
背が高くなったときの支え
半年以上育てると幹が伸びて、株の背丈が一メートル近くになることがあります。頭が重くなると、冬の北風や雪で根元から傾きます。傾いたまま放っておくと、幹が曲がって収穫しにくくなります。
支柱を一本立てて幹を結ぶだけで防げます。結ぶときは幹と支柱の間に余裕を持たせ、八の字にひもをかけます。きつく縛ると幹が太るときに食い込みます。
- 支柱を立てる
- 株元から五センチ離した位置に、長さ一メートルほどの支柱を深く差し込みます。根を傷めない位置を選びます。
- 八の字に結ぶ
- ひもを幹と支柱の間で交差させて結びます。幹側にゆとりを持たせると、太っても食い込みません。
- 土を寄せて固める
- 株元に土を寄せて足で軽く押さえます。根が浅い株では、これだけでも倒れにくくなります。
葉が育たなくなったときの切り分け
長く穫っていると、新しい葉が小さくなったり色が抜けたりします。原因は肥料切れ、根の傷み、株の寿命の三つに分かれます。順に確かめると立て直せることが多い作物です。
- 葉が薄い黄緑になる
- 肥料が切れています。すぐに追肥し、水に薄めた液体肥料を一週間おきに二回与えて様子を見ます。
- 新しい葉が小さい
- 根詰まりか根の傷みです。鉢なら一回り大きい鉢へ移し、露地なら株元に土と堆肥を足します。
- 下葉ばかり黄色くなる
- 水のやりすぎか水はけの悪さです。水を控え、株元の土を寄せて水がたまらないようにします。
- 中心から花茎が伸びた
- 春を迎えて花芽ができた合図で、株の役目は終わりです。つぼみを食べたあと抜いて次の作物に替えます。
ケールの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
ケールの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はケールの育て方にまとめています。
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