鉢は大きいほど楽になる
ケールは半年以上育てるので、土の量が少ないと途中で根が回り切ってしまいます。直径三十センチ、深さ三十センチ以上の鉢に一株が目安です。これより小さいと、葉が小さくなって収穫が続きません。
細長いプランターに二株植える場合も、株と株の間を四十センチ空けます。詰めて植えるといっとき見栄えはしますが、どちらの株も大きくならず、結局は収穫量が減ります。
| 容器 | 株数 | 向き不向き |
|---|---|---|
| 直径30センチの丸鉢 | 1株 | いちばん扱いやすい。長く穫れる |
| 幅65センチの長方形 | 2株 | 株間40センチを守れば作れる |
| 直径20センチの小鉢 | 1株 | 葉が小さくなる。短期向き |
| 布鉢・土のう袋 | 1株 | 水はけがよいが乾きやすい |
土と鉢底の作り方
市販の野菜用の培養土をそのまま使えます。長く育てる作物なので、元肥(前もって入れる肥料)が入っている土を選ぶか、入っていなければ植え付けのときに緩効性の肥料を混ぜておきます。
鉢底には軽石を敷いて水はけをよくします。ベランダは風が当たって乾きやすい一方、受け皿に水がたまると根が傷むので、この二つを両立させる形にしておくと管理が楽になります。
- 鉢底に軽石を敷く
- 鉢底が隠れる程度に軽石を入れます。水はけがよくなり、長く育てても根が傷みにくくなります。
- 培養土を八分目まで
- 野菜用の培養土を縁から三センチほど下まで入れます。上を空けておくと水やりのときにあふれません。
- 緩効性肥料を混ぜる
- 元肥の入っていない土なら、表示どおりの量の緩効性肥料を混ぜ込みます。長く効いて追肥の手間が減ります。
- 浅く植えて水をやる
- 根鉢の上面と土の表面をそろえて植え、鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与えて土をなじませます。
水やりは季節で回数を変える
鉢は露地より乾きが早く、夏のベランダでは一日で乾き切ります。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。少量を何度も与えると、鉢の下半分が乾いたままになります。
冬は生育が緩むので水も減ります。乾いてから一日おいてもよいくらいで、与えるのは昼前までにします。夕方に与えると、夜間に鉢の中が凍って根が傷みます。
| 時期 | 水やりの目安 | 注意 |
|---|---|---|
| 夏 | 朝に毎日、夕方も乾けば | 受け皿の水は必ず捨てる |
| 秋 | 表面が乾いたら | 雨の日は見送る |
| 冬 | 3〜5日に1回、昼前 | 夕方は凍るので避ける |
| 春 | 表面が乾いたら | 伸びが早まり乾きも早い |
追肥は液体肥料でこまめに
鉢は水やりのたびに肥料が流れ出るので、露地より早く肥料が切れます。収穫が続く間は、水に薄めた液体肥料を一週間から十日おきに与えると葉が小さくなりません。
固形の肥料を使う場合は、月に一回、鉢の縁に沿って置きます。株元に置くと根が傷むので、必ず縁側に置いて水やりで少しずつ溶かしていきます。
- 液肥を十日おきに
- 表示どおりに薄めた液体肥料を、水やりの代わりに与えます。濃く作ると根を傷めるので必ず量を守ります。
- 固形肥料は鉢の縁に
- 月に一回、鉢の縁に沿って置き肥をします。株元に近づけると根が傷んで葉が黄色くなります。
- 葉の色で加減する
- 葉が薄い黄緑なら足りていません。濃すぎて内側に巻くようなら、次の一回を飛ばします。
ベランダで育たないときの切り分け
鉢で葉が大きくならない理由は、日照、根詰まり、肥料切れ、風のどれかにほぼ絞られます。上から順に確かめていくと、たいていはどこかで思い当たる点が見つかります。
- 葉が小さく茎が細い
- 日照が足りません。一日四時間以上日の当たる場所へ移します。移せないなら株数を減らします。
- 水がすぐ流れ落ちる
- 根が鉢いっぱいに回っています。一回り大きい鉢に移すか、収穫を早めに切り上げます。
- 鉢ごと倒れる
- ベランダの風です。壁際に寄せ、支柱を立てて幹を八の字に結びます。鉢の下に重しを置くのも有効です。
- 下葉が黄色く落ちる
- 水のやりすぎか受け皿の水です。受け皿の水を捨て、表面が乾いてから与えるように戻します。
鉢のまま冬を越す
ケールは寒さに強く、関東の平野部なら鉢のまま屋外で冬を越せます。むしろ霜に当てたほうが葉が甘くなるので、暖かい室内に取り込む必要はありません。鉢の中が凍らないようにだけ気をつけます。
鉢は地面より冷えるので、寒さの厳しい地域では鉢を発泡材の箱に入れるか、鉢の周りを不織布で巻いて根を守ります。地上部が凍っても、根が無事なら春にまた伸びます。
- 屋外に置いたままにする
- 室内に入れると徒長(日照不足でひょろ長く伸びること)します。日の当たる屋外に置いたままにします。
- 鉢を地面から離す
- 鉢の下にれんがや板を敷いて底冷えを防ぎます。冷たい床に直接置くと根が凍りやすくなります。
- 寒冷地は鉢を包む
- 鉢の周りを不織布や発泡材で巻いて、根の周りが凍らないようにします。地上部は覆わなくて構いません。
ケールのプランター栽培に使うもの
プランターで失敗する原因は、ほとんどが容器の小ささです。土の量が少ないほど乾きやすく、肥料も切れやすくなります。
- 深型プランター探す言葉「プランター 深型 深さ30cm」
- 規格の目安
- 深さ 30cm 以上、容量 20L 前後。根菜なら深さ 40cm 以上。
浅い容器は夏に一日で乾きます。深さがあるほど水も肥料も安定し、水やりの回数そのものが減ります。
- 野菜用培養土探す言葉「野菜 培養土 元肥入り」
- 規格の目安
- 元肥入り、25L 前後の袋。「野菜用」と書かれたものは肥料の配合が合わせてあります。
- 数量の目安
- 深型プランター 1 個で 20〜25L。
花用の土は水はけを優先していて、野菜には肥料分が足りません。袋の表示で使い道を確かめます。
- 鉢底石探す言葉「鉢底石 ネット入り」
- 規格の目安
- 軽石。ネットに入ったものは、土を替えるときにそのまま取り出せます。
底に水がたまると根が傷みます。ネット入りなら繰り返し使えるので、結局は安く済みます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液タイプ。
プランターは水やりのたびに肥料分が流れます。畑より早く切れるので、2 週間に 1 回を目安に足します。
- 毎年すべて新しい土に替えなくても、再生材を混ぜれば戻せます。
- 受け皿は屋外では使わないほうが無難です。水がたまり、根が傷む原因になります。
ケールの収穫までのコツは作物ページに
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