秋まきが長く穫れる
ケールは春まきと秋まきの両方ができます。春にまくと夏の間ずっと穫れますが、暑さで虫が増え、葉が固くなります。秋にまくと冬の寒さで葉が甘くなり、翌春まで半年以上も穫り続けられます。
関東の露地なら、春まきは三月から四月、秋まきは八月下旬から九月中旬が目安です。初めての年は秋まきから始めると、虫の被害が少なく育てやすく感じられます。

| 作型 | 種まき | 収穫の期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 春まき | 3月〜4月 | 6月〜11月 | 収穫は長いが夏に虫が多い |
| 秋まき | 8月下旬〜9月中旬 | 11月〜翌5月 | 寒さで葉が甘くなる |
| 初夏まき | 5月〜6月 | 8月〜12月 | 苗の暑さ対策が要る |
ポットにまいて苗を作る
畑に直接まくこともできますが、株間を四十センチ以上取る作物なので、ポットで苗を作ってから植えるほうが場所も種も無駄になりません。ポットは直径九センチほどのものを使います。
一つのポットに三粒から四粒をまき、発芽後に二回に分けて間引き(込みすぎた株を抜くこと)をして一本にします。本葉が四枚から五枚になったら畑へ植えます。種まきから三十日ほどが目安です。
- 土を詰めて水をやる
- 種まき用の土をポットに入れ、あらかじめ底から流れ出るまで水をやって湿らせておきます。
- 三粒まいて薄く覆う
- 指先で浅いくぼみを三か所作って一粒ずつ置き、五ミリほど土をかぶせて手で軽く押さえます。
- 一回目の間引き
- 双葉が開いたら、形の悪い株を根元ではさみで切って二本にします。引き抜くと隣の根が浮きます。
- 本葉二枚で一本に
- 本葉が二枚になったら、茎が太く葉の色の濃い株を一本残します。残りは根元で切ります。
ケールの種は二十度前後で三日から五日で発芽します。夏まきは涼しい日陰にポットを置くと、そろって芽が出ます。
植え付けは株間四十センチ
ケールは大きく広がる作物で、条件がよいと直径六十センチほどになります。株間を四十センチから五十センチ空けないと、葉が重なって内側が蒸れ、下葉から傷んでいきます。
植え付けは根鉢の上面が土の表面と同じ高さになるように浅く植えます。植えたあとに株元へたっぷり水を与え、土と根鉢の隙間をなくします。夏の植え付けは夕方に行います。
- 植え穴に水を入れる
- 苗より一回り大きい穴を掘り、先に水を注ぎます。水が引いてから苗を置くと根が乾きません。
- 浅く植える
- 根鉢の上面と土の表面をそろえます。深植えすると茎が蒸れて、下葉から腐りやすくなります。
- 株元を軽く押さえる
- 周りの土を寄せて手のひらで軽く押さえます。強く踏み固めると根が広がれず、その後の伸びが鈍ります。
- その日にネットをかける
- 植えた日に防虫ネットをかけ、裾を土で押さえます。翌日に回すと一晩で卵を産み付けられます。
土は深く耕して石灰を入れる
ケールは半年以上同じ場所に立つので、土作りが後々まで効きます。植え付けの二週間前に苦土石灰をまいて酸度を直し、一週間前に堆肥と元肥(前もって入れる肥料)を入れて畝を立てます。
根は思ったより深く伸びるので、深さ二十五センチほどまで耕しておきます。水はけの悪い場所では畝を高くします。じめじめした土では、根が傷んで下葉から黄色くなります。
- 二週間前に石灰
- 苦土石灰を一平方メートルに百グラムほどまき、深さ二十五センチまで耕して土となじませます。
- 一週間前に堆肥と元肥
- 完熟堆肥二キロと化成肥料ふた握りを混ぜ込み、幅六十センチ、高さ十センチの畝を立てます。
- 表面を平らにならす
- レーキで表面をならし、大きな土の塊を砕きます。平らな面のほうが苗の高さをそろえやすくなります。
品種で葉の形と使い道が違う
ケールには縮れた葉の品種、平らな葉の品種、細長い葉の品種などがあります。生でサラダにするなら葉のやわらかい品種、加熱して使うなら厚みのある品種が向きます。用途を先に決めてから種を選びます。
赤紫の品種や、背が高く伸びて幹が立つ品種もあり、花壇の縁に植えても見栄えがします。家庭菜園では、まず縮れ葉の作りやすい品種から始めると扱いやすく感じられます。
| タイプ | 葉の特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 縮れ葉 | 厚みがあり縮れが強い | 加熱料理。青汁にも向く |
| 平葉 | やわらかく癖が少ない | サラダや生食 |
| 細長い葉 | 肉厚で歯ごたえがある | 炒め物や煮込み |
| 赤紫の品種 | 色が濃く寒さで冴える | 彩り。見た目を楽しむ |
苗づくりでつまずいたときは
ケールの苗は丈夫ですが、夏まきの高温期にはつまずくことがあります。まき直しは十日ほどで追いつくので、原因を確かめてからやり直します。
- 一週間芽が出ない
- 土が乾いたか、暑すぎた可能性があります。日陰に移して水を切らさず、それでも出なければまき直します。
- 茎ばかり細長く伸びる
- 日照が足りていません。明るい場所へ移し、間引きを早めて一本にします。深植えで植えれば立て直せます。
- 双葉が食われて消える
- 小さな黒い虫の食害です。まいた直後から寒冷紗をかけて防ぎます。ポットは高い台の上に置きます。
- 苗が急に倒れる
- 土の中の病気で、水のやりすぎが引き金です。その株は処分し、新しい土でまき直します。
種まきの手順
ケールは、本文の時期と種袋の表示を確認してまきます。まいたら、種の大きさに合った量の土をかぶせます。
覆土して軽く押さえる(転圧という)と、種と土が密着し、水を吸いやすくなります。強く固めすぎないようにします。
ケールの種まきでよくある質問
ケールの種はいつまく?
地域と地温に合わせる。地域、品種、その年の気温で前後するため、本文の適期も確認してください。
ケールの種はどうやってまく?
本文の手順を確認が目安です。種の性質に合わせた覆土と、発芽までの水分管理が大切です。
ケールの種は何cmの深さにまく?
種の大きさや好光性・嫌光性によって異なります。本文の覆土の目安と、購入した種袋の表示を優先してください。
ケールの種まき後は毎日水やりする?
回数ではなく土の乾き具合で判断します。発芽までは表土を乾かさず、過湿で水がたまる状態は避けます。
ケールは何日で発芽する?
発芽日数は地温と品種で変わります。種袋の目安を確認し、適温と水分を保って待ちます。
ケールの間引きはいつする?
葉が触れ合い始めた段階で、生育の良い株を残しながら数回に分けます。詳しい段階は本文で確認してください。
ケールの種まきに使うもの
種まきで失敗する原因のほとんどは、覆土の厚さと、発芽までの乾きです。そこを外さないための道具だけを挙げます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 種まき用土探す言葉「種まき培土 細粒」
- 規格の目安
- 粒径 2〜3mm の細かいもの。肥料分の少ない「種まき用」と書かれたもの。
- 数量の目安
- セルトレイ 128 穴 1 枚で約 2L、ポット 9cm なら 1 個 0.3L。
粒の粗い培養土だと、小さな種が粒の隙間に落ちて深く埋まり、出てきません。
- 霧吹き(ハンドスプレー)探す言葉「園芸 霧吹き 大容量」
- 規格の目安
- 500ml〜1L。霧の細かいものほど種が流れません。
ジョウロで直接かけると、まいた種が寄ってしまいます。発芽までは霧で、根が張ってからジョウロに切り替えます。
- 不織布(べたがけ用)探す言葉「不織布 べたがけ 農業用」
- 規格の目安
- 幅 135cm 前後、目付 20g/㎡ 前後。透水性があり、かけたまま水をやれるもの。
- 数量の目安
- 畝 1 本(3m)で 4m。
発芽までの乾燥と、鳥・強い雨から守れます。防虫ネットより目が細かいぶん保温もでき、寒い時期の種まきで差が出ます。
- 園芸ラベル探す言葉「園芸 ラベル 差し込み」
- 規格の目安
- 差し込み式の白いもの、長さ 10cm 前後。油性ペンで書きます。
まいた日と品種を書いて挿しておくと、発芽が遅いときに「まだ待つ」のか「まき直す」のかを判断できます。
- 直まきするなら、セルトレイもポットも要りません。
- 高価な殺菌済みの培土でなくても、市販の野菜用培養土をふるいにかければ細かい土が作れます。
ケールの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はケールの育て方にまとめています。
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