外葉から下の順に穫る
ケールは株を抜かず、外側の大きな葉から順に穫ります。一度に取るのは一株から三枚から五枚までで、中心の若い葉は必ず残します。中心を残す限り、株は半年から一年近く葉を出し続けます。
植え付けから五十日ほど、葉の長さが二十五センチほどになったら最初の収穫です。そこからは一週間から十日おきに、外葉を順に取っていきます。
| 状態 | 収穫の判断 | 一度に穫る枚数 |
|---|---|---|
| 葉の長さ20センチ未満 | まだ早い | 穫らずに育てる |
| 葉の長さ25〜30センチ | ちょうどよい | 外葉を3〜5枚 |
| 葉が固く色が濃すぎる | 採り遅れ | 加熱用に回して穫り切る |
| 中心の葉が5枚未満 | 取りすぎ | 2週間休ませる |
葉柄の根元から折り取る
葉柄を手で持って横に倒すと、根元からきれいに折れます。はさみで切ると茎に短い柄が残り、そこが枯れて病気の足がかりになります。手で折るほうが株にとっても手間の面でも合理的です。
折ったあとの跡は自然にふさがります。雨の日に大量に取ると、傷口から水が入って傷むことがあるので、晴れた日の朝に穫ります。
- 葉柄をつかむ
- 葉柄の根元近くを親指と人差し指ではさみます。葉の部分を持つと途中でちぎれてしまいます。
- 横に倒して折る
- 幹に沿って下へ倒すように力をかけると、根元からぱきりと折れます。引っ張ると株ごと動きます。
- 晴れた朝に穫る
- 雨の日は傷口から水が入ります。晴れた日の朝、露が乾いてから穫ると傷みにくくなります。
- 中心を数えて止める
- 収穫のたびに中心の若い葉を数え、五枚を切らないところで手を止めます。取りすぎると回復に二週間かかります。
折った葉は水分が抜けやすいので、その場でかごに重ねず、袋に入れて口を軽く閉じておくと台所まで張りが保てます。
季節で味が変わる
同じ株から穫った葉でも、季節で味がまるで違います。夏の葉は苦みと固さが強く、加熱向きです。霜に当たったあとの冬の葉は苦みが引いて甘みが出て、生のサラダでも食べられるやわらかさになります。
この違いを知っておくと、季節ごとに使い方を変えられます。夏は炒め物や煮込み、冬はサラダやあえ物にすると、同じ株でひと通りの料理が楽しめます。
| 時期 | 葉の味 | 向いている料理 |
|---|---|---|
| 夏 | 苦みと固さが強い | 炒め物、煮込み、汁物 |
| 秋 | 苦みが和らぐ | 炒め物、ゆでてあえ物 |
| 冬(霜のあと) | 甘みが出てやわらかい | サラダ、蒸し焼き |
| 春 | 再び苦みが出る | 加熱料理。つぼみも食べる |
つぼみと茎も食べられる
春に中心から立つ花茎とつぼみは、菜の花とよく似た味で食べられます。株の終わりに一度だけ味わえる部分で、これを目当てに春まで株を残す人もいます。花が開く前のつぼみのうちに摘みます。
葉の中央にある固い軸も捨てずに使えます。刻んで葉より少し長めに火を通すと、こりこりとした歯ざわりが残り、炒め物の具として立派に働きます。
- つぼみを摘む
- 花茎が十五センチほど伸びてつぼみが固いうちに、手で折り取ります。花が開くと固くなって味が落ちます。
- わき芽も穫る
- 主の花茎を摘むと、わき芽(葉の付け根から出る芽)から次の花茎が出ます。二回から三回は続けて穫れます。
- 軸を刻んで使う
- 葉から外した固い軸を薄く斜めに刻みます。葉より一分ほど早く火にかけると、ちょうどよい歯ざわりになります。
保存は冷蔵で五日、冷凍で一か月
収穫した葉は洗わずに、湿らせた紙で包んで袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて置きます。この形なら五日ほど持ちます。洗ってから保存すると、水気の残った部分から黒く傷みます。
一度に穫れすぎたときは、さっとゆでて水気を絞り、使う分ずつ小分けにして冷凍します。凍ったまま汁物や炒め物に入れられるので、忙しい日の手間が減ります。
- 洗わずに包む
- 泥が付いていなければそのまま、湿らせた紙で軸のほうを包んで袋に入れ、立てて野菜室に置きます。
- 固い軸を落とす
- 調理の前に葉を二つに折り、中央の固い軸を引き抜くように外します。軸は刻んで炒め物に使えます。
- かためにゆでる
- 塩を少し入れた湯で一分から二分ゆで、冷水に取って絞ります。ゆですぎると香りが飛びます。
- 小分けにして冷凍
- 絞った葉を使う分ずつ包んで冷凍します。一か月を目安に、凍ったまま汁物や炒め物へ入れます。
穫りすぎて弱ったときは
たくさん穫れるので、つい取りすぎて株を弱らせることがあります。中心の葉が減った株は、そのままにしておくと回復せずに枯れることもあります。早めに手を打てば戻せます。
- 二週間収穫を休む
- 中心の葉が五枚を切ったら、次の収穫まで二週間空けます。その間に新しい葉が出て株が立ち直ります。
- 追肥して力を戻す
- 葉先の下に化成肥料を半握り施して土と混ぜます。追肥(育ちの途中で足す肥料)のあと液体肥料を週一回足すとさらに早く戻ります。
- 葉が小さいまま戻らない
- 根が傷んでいるか株の寿命です。花茎が伸び始めていれば役目を終えているので、次の作物に替えます。
- 次からは枚数を決める
- 一株から一度に三枚までと決めておくと取りすぎません。株数を増やすほうが確実に量を穫れます。
ケールの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
ケールの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はケールの育て方にまとめています。
iPhone 対応(Android 版は準備中)。無料で使えます。
この記事は広告を含みます。