追肥は摘むたびに足す
コウサイタイは花茎を摘むたびに、わき芽(葉の付け根から出る芽)から次の花茎を出します。この繰り返しを支えるのが追肥(育ちの途中で足す肥料)で、切らすと二番手以降の茎が細く短くなります。
間引いて一本にしたころに一回目、収穫が始まってからは三週間おきが目安です。冬の間は生育が緩むので一か月おきに減らし、二月に暖かくなったらまた三週間おきに戻します。
| 時期 | 追肥の間隔 | 量の目安 |
|---|---|---|
| 間引き後〜11月 | 3週間おき | 株の周りに半握り |
| 12月〜1月 | 1か月おき | 半握りのまま |
| 2月〜収穫終わり | 3週間おき | 半握りから一握りへ |
施す場所を株の広がりに合わせる
根は葉の広がりと同じくらいの範囲に伸びます。株元にまいても届かないので、葉先の真下あたりに円を描くように施します。株が大きくなるにつれて、施す円も外側へ広げていきます。
施したあとは表面の土と混ぜ、株元へ寄せます。土寄せ(株元に土を集めること)を兼ねると株が安定し、花茎が伸びて頭が重くなっても倒れにくくなります。
- 葉先の下に施す
- 株元から十五センチほど外側に、円をなぞるように化成肥料をまきます。株元に置くと根が傷みます。
- 表土と混ぜる
- 手か小さなくわで表面の土と混ぜ合わせます。置いたままでは雨で流れ、効きが弱くなります。
- 株元に寄せる
- 混ぜた土をそのまま株元へ寄せます。茎の下が少し埋まる高さが、倒れを防ぐ目安になります。
- 雨の前日に施す
- 雨が降る前に施すと、水やりの手間なく肥料が溶けて根に届きます。予報を見て日を決めます。
葉の色が薄い黄緑になったら肥料切れです。すぐ追肥し、水に薄めた液体肥料を一週間おきに二回足すと二週間ほどで戻ります。
水は秋に多め、冬は控えめ
まいてから根が張るまでの秋は、乾かさないようにします。土の表面が乾いたら朝に株元へ与えます。この時期に乾かすと株が小さいまま冬に入り、翌春の収穫量が減ります。
冬は生育が緩むので水も減らします。十日ほど乾いてから昼前までに与えれば足ります。夕方に与えると夜間に凍って根が傷むので、時間帯だけは守ってください。
| 時期 | 水やり | 注意 |
|---|---|---|
| 9月〜10月 | 乾いたら朝に与える | 根が張るまで切らさない |
| 11月 | 5日ほど乾いたら | 雨で足りることが多い |
| 12月〜1月 | 10日乾いたら昼前に | 夕方は凍るので避ける |
| 2月〜3月 | 乾いたら朝に与える | 伸びが早まり乾きも早い |
株元を安定させて倒れを防ぐ
花茎が伸びると頭が重くなり、冬の北風で株ごと傾くことがあります。傾いた株は根が浮いて生育が鈍り、そのあとの花茎も細くなります。追肥のたびに株元へ土を寄せておくと、これだけで倒れがほとんどなくなります。
それでも傾くようなら、短い支柱を一本添えて幹をゆるく結びます。きつく縛ると茎が太るときに食い込むので、八の字にかけてゆとりを持たせます。
- 追肥のたびに土を寄せる
- 肥料を土と混ぜたあと、そのまま株元へ寄せます。茎の下が少し埋まる高さにすると安定します。
- 支柱をゆるく結ぶ
- 長さ五十センチほどの支柱を株元から五センチ離して差し、幹と支柱を八の字にひもで結びます。
- 風上に覆いを立てる
- 北風の強い場所では、風上に不織布を張った低い柵を立てます。株の傾きと葉の傷みが減ります。
冬の寒さから株を守る
コウサイタイは寒さに比較的強く、関東の平野部なら露地で冬を越せます。ただし強い霜が続くと葉が傷み、春の伸びが鈍ります。不織布をべた掛けしておくだけで、傷み方がはっきり違ってきます。
寒冷地ではトンネルをかけて覆います。覆うと生育も早まるので、収穫の始まりが二週間ほど早くなります。暖かい日は裾を上げて風を通し、蒸れないようにします。
- 十二月に不織布をかける
- 初霜が降りるころ、株の上から不織布をべた掛けし、裾を土で押さえます。光は通るのでかけたままにします。
- 寒冷地はトンネルに
- 支柱を弓なりに立てて透明な覆いをかけます。晴れた日の昼は裾を上げて蒸れを逃がします。
- 株元に敷き物をする
- 刈った草やもみ殻を株元に敷くと、土の凍結が和らぎ、冬の間も根が傷みにくくなります。
花茎が細いときの切り分け
収穫を重ねるうちに、出てくる花茎がだんだん細くなることがあります。株の力が落ちたのか、環境が合っていないのかで手当てが変わります。順に確かめると立て直せます。
- 二番手から急に細い
- 肥料切れです。すぐ追肥し、水に薄めた液体肥料を一週間おきに二回与えると太さが戻ってきます。
- 葉が黄色く落ちる
- 水のやりすぎか水はけの悪さです。水を控え、株元に土を寄せて水がたまらないようにします。
- 株がぐらつく
- 根が浅いか風で揺すられています。株元に土を寄せて固め、必要なら短い支柱を添えて支えます。
- つぼみが開くのが早い
- 気温が上がった合図です。摘む間隔を短くし、開く前に穫るようにします。春の終わりが近い印です。
プランターでも育てられる
深さ二十五センチ以上のプランターなら、株間三十センチで育てられます。土が少ないぶん乾きやすく肥料も流れやすいので、水に薄めた液体肥料を十日おきに与えると花茎が細くなりません。
ベランダは風が強く、花茎が伸びると倒れやすくなります。壁際に寄せて置き、必要なら短い支柱を添えます。冬も屋外に置いたままで越冬できます。
| 容器 | 株数 | 注意 |
|---|---|---|
| 幅65センチの長方形 | 2株 | 株間30センチを守る |
| 直径30センチの丸鉢 | 1株 | 乾きやすいので朝に確かめる |
| 深さ20センチ未満 | 向かない | 根が回って花茎が細くなる |
コウサイタイの育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
コウサイタイの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコウサイタイの育て方にまとめています。
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