つぼみが固いうちに穫る
収穫するのは、株の中心から伸びた花茎です。長さ二十センチほどになり、先のつぼみがまだ固く閉じているうちが穫りごろになります。黄色い花が開き始めると茎が固くなり、香りも落ちます。
秋まきなら十一月から穫り始め、冬を越して三月まで続きます。暖かい日が続くと数日で花が開くので、その時期は二日か三日おきに畑を見て回ります。
| 状態 | 判断 | すること |
|---|---|---|
| 花茎が10センチ、つぼみ固い | まだ早い | 3日待って伸ばす |
| 花茎が20センチ、つぼみ固い | ちょうどよい | その日に折り取る |
| つぼみが黄色くほころぶ | 採り遅れ間近 | すぐ穫って加熱して食べる |
| 花が開いた | 遅い | 摘み取って株の力を残す |
葉を二枚残して折り取る
摘む位置がその後の収穫量を決めます。花茎の根元ぎりぎりで切るのではなく、下の葉を二枚残した位置で折ります。残した葉の付け根からわき芽(葉の付け根から出る芽)が伸び、次の花茎になります。
手で持って横に倒すと、やわらかい部分でぱきりと折れます。折れる位置がそのまま食べられる境目なので、包丁を使うよりも確実に固い部分を残せます。
- 葉を二枚数える
- 花茎の根元から上へ葉を二枚数え、その上の位置に狙いを定めます。ここより下で切ると芽が出ません。
- 横に倒して折る
- 花茎を手で持って横へ倒すと、やわらかい部分で自然に折れます。折れない位置は固くて食べられません。
- 晴れた朝に穫る
- 雨の日は折り口から水が入って傷みます。晴れた日の朝、露が乾いてから穫ると日もちします。
- 袋に入れて持ち帰る
- つぼみは乾きに弱く、かごに裸で置くとすぐしおれます。袋に入れて口を軽く閉じておきます。
一番手の花茎はいちばん太く立派です。ここを惜しんで遅らせると花が開くので、太いうちに摘んでわき芽に切り替えます。
摘むほど数が増える
一番手を摘むと、残した葉の付け根から二本の花茎が出ます。それをまた葉を二枚残して摘むと、さらにその下から芽が出ます。この繰り返しで、一株から十本以上を穫ることも珍しくありません。
回を重ねるごとに花茎は細く短くなります。三番手からは束にして使う太さになりますが、味は変わりません。追肥を切らさなければ、細くなる速さを遅らせられます。
| 時期 | 花茎の太さ | 本数の目安 |
|---|---|---|
| 一番手 | 親指ほど | 1本 |
| 二番手 | やや細い | 2本 |
| 三番手以降 | 鉛筆ほど | 4本以上 |
葉も一緒に食べる
摘み取った花茎に付いている葉も、そのまま食べられます。菜の花より苦みが少なく、茎と同じくらいやわらかいので、切り分けずに一緒に調理して構いません。捨ててしまうのはもったいない部分です。
収穫の終わりに株を抜くとき、残った大きな葉も食べられます。多少固いので、細く刻んで炒めるか、汁物に入れると気になりません。最後まで使い切れる作物です。
- 葉ごと調理する
- 花茎に付いた葉はそのまま使います。茎より火の通りが早いので、茎を先に炒めてから加えます。
- 大きい葉は刻む
- 株を抜いたときに残る大きな葉は、細く刻んで炒め物や汁物に入れます。固さが気になりません。
- 根元の固い部分は落とす
- 折れなかった根元寄りの部分は固くて食べにくい部分です。切り落として畑に戻します。
紫の色を生かす調理
コウサイタイの紫は、ゆでると数十秒で緑に変わります。色を残したいなら、油で手早く炒めるか、蒸し焼きにするほうが紫が長く残ります。彩りを見せたい料理では、この違いが効いてきます。
味は菜の花に似ていますが、苦みが少なく甘みがあります。茎はやわらかく、下ゆでなしで炒め物に使えます。つぼみと葉も一緒に食べられるので、切り分けずにそのまま調理できます。
- 洗って水気を切る
- 根元の切り口の汚れを流し、水気をよく切ります。ぬれたまま炒めると水っぽい仕上がりになります。
- 五センチに切る
- 茎を五センチほどに切りそろえます。つぼみと葉は切らずにそのまま加えると見た目が生きます。
- 強火で手早く炒める
- 油を熱して茎から先に入れ、一分ほど炒めてからつぼみと葉を加えます。紫が残りやすくなります。
- ゆでるなら短く
- ゆでる場合は塩を入れた湯で三十秒ほどにします。長いと緑に変わり、歯ざわりも失われます。
しおれたり花が開いたときは
つぼみは乾きに弱く、収穫のあと放っておくと半日でしおれます。花が開いてしまった株も、扱い方を知っていれば無駄になりません。
- 切り口を水につける
- しおれたら根元を一センチ切り落とし、コップの水に三十分立てます。張りが戻って食べられます。
- 湿らせた紙で包む
- 保存するときは湿らせた紙で根元を包み、袋に入れて立てて野菜室に置きます。三日ほど持ちます。
- 花が開いたら摘み取る
- 開いた花茎も食べられますが固くなっています。株の力を残すため、食べなくても摘み取ります。
- 多いときはゆでて冷凍
- 穫れすぎたら塩を入れた湯で三十秒ゆで、水気を絞って小分けに冷凍します。一か月使えます。
コウサイタイの収穫に使うもの
穫るときより、穫ったあとに困ります。入れるものと、しまうものを先に用意しておきます。
- 収穫ばさみ探す言葉「収穫ばさみ 野菜」
- 規格の目安
- 刃渡り 5〜7cm のステンレス製。先が丸いものは実を傷つけにくいです。
引きちぎると株のほうに傷が残り、そこから病気が入ります。次の実を穫るつもりなら、切って穫ります。
- 折りたたみコンテナ探す言葉「折りたたみコンテナ 20L」
- 規格の目安
- 20L 前後。使わないときに畳めるものが置き場所を取りません。
袋に入れると重みで下の実が潰れます。積み重ねられる箱なら、そのまま持ち帰れます。
- 鮮度保持袋探す言葉「野菜 鮮度保持袋 有孔」
- 規格の目安
- 厚さ 0.02mm 前後の有孔ポリ袋。葉物用と実物用でサイズを分けます。
穴のない袋に入れると蒸れて傷みます。穴あきの袋は湿りを保ちながら呼吸を通します。
- 新聞紙・保存箱探す言葉「野菜 保存 コンテナ 通気」
- 規格の目安
- 通気穴のある箱。根菜は新聞紙に包んで立てて入れます。
根菜と芋類は洗わずに土を落として乾かし、暗く涼しい場所に置くほうが長くもちます。
- よく切れる普通のはさみで足りる作物は多く、専用の収穫ばさみが要るのは硬い茎のものだけです。
- 真空保存機は、量が出るようになってから考えれば十分です。
コウサイタイの収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はコウサイタイの育て方にまとめています。
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