水は乾いてから、たっぷり
ラベンダーの水やりは、土の表面が乾いてから二から三日待って与えるくらいがちょうどよい間隔です。毎日少しずつ与えるのが最も悪く、株元が常に湿って根腐れと蒸れを招きます。鉢植えなら持ち上げて軽くなったのを確かめ、鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。庭植えは根付いてしまえば、真夏の日照りが続くとき以外はほとんど水やりは要りません。
| 時期 | 鉢植えの目安 | 庭植えの目安 |
|---|---|---|
| 春・秋 | 表土が乾いて2〜3日後 | 基本は不要 |
| 梅雨 | 雨に当てない。ほぼ不要 | 不要。株元の排水を確認 |
| 夏 | 朝に、乾いたらすぐ | 1週間晴れが続いたら朝に |
| 冬 | 表土が乾いて4〜5日後、午前中 | 不要 |
夕方や夜の水やりは株元が一晩湿って蒸れます。特に夏は必ず朝のうちに済ませてください。
鉢の重さと葉で判断する
水切れと根腐れは、どちらも葉がしおれて見えるので混同しやすい症状です。鉢を持ち上げて軽ければ水切れ、重いのにしおれていれば根腐れです。水切れなら水を与えれば数時間で葉が起き上がりますが、根腐れは水を止めて乾かさないと悪化します。葉の色が灰緑色から緑が濃くなり、茎が柔らかく伸びているなら水も肥料も多すぎる合図です。
- 持ち上げて重さを見る
- 水を与えた直後の重さを覚えておき、明らかに軽くなってから与えます。重さの差が分かりにくいなら、指を第二関節まで土に差して乾きを確かめます。
- しおれ方で見分ける
- 先端の若い葉からしおれ、水を与えて数時間で戻るなら水切れです。株全体がくたっとして戻らないなら根腐れを疑います。
- 葉の色が濃く茎が柔らかい
- 肥料と水の過多です。肥料を止め、水やりの間隔をあけます。柔らかく徒長(ひょろ長く伸びること)した枝は梅雨前に切り戻します。
肥料は年に二回で足りる
ラベンダーはやせた土で育つ植物で、肥料はごく控えめで十分です。庭植えなら春の芽出し前と花後の年二回、緩効性の粒状肥料を株元から少し離してひとつまみずつ施します。鉢植えは肥料が流れやすいので、春と秋に緩効性肥料を少量置くか、生育期に薄めた液体肥料を月に一回程度与えます。夏と冬は根が弱っているので肥料は一切与えません。
| 月 | 庭植え | 鉢植え |
|---|---|---|
| 3月 | 緩効性肥料をひとつまみ | 緩効性肥料を少量 |
| 4〜5月 | なし | 薄い液肥を月1回 |
| 7〜8月 | なし(弱る) | なし |
| 9〜10月 | 花後に少量 | 緩効性肥料を少量 |
| 11〜2月 | なし | なし |
夏の置き場所と風通し
関東平野部の夏はラベンダーにとって一年で一番の山場です。鉢植えは七月から九月上旬まで、午後に日陰になる風通しの良い場所へ移します。コンクリートの上に直に置くと照り返しで鉢が高温になるので、すのこや鉢台で浮かせます。庭植えは動かせないので、梅雨前に株を切り戻して風が通る姿にし、株元にたまった落ち葉を取り除いておきます。
- 鉢を浮かせて置く
- すのこかレンガの上に鉢を置き、地面との間に空気を通します。鉢の側面が西日で焼けるなら、隣に別の鉢を置いて日よけにします。
- 午後の日を避ける
- 午前中は日に当て、午後は明るい日陰に入る場所が理想です。一日中日陰に置くと徒長するので、遮光は強くしすぎません。
- 株元を掃除する
- 株の内側にたまった枯れ葉を月に一度取り除きます。湿った枯れ葉は灰色かび病の温床になります。
冬の管理
イングリッシュ系とラバンディン系は寒さに強く、関東平野部では庭植えのまま何も保護せず越冬します。フレンチ系は霜に当たると葉が傷むので、鉢なら軒下へ寄せ、庭植えは寒波の予報が出たら不織布をかけます。デンタータ系は寒さに弱いので、関東でも鉢で室内の明るい窓辺か、霜の当たらない軒下に入れます。冬は水やりを大きく減らし、土が乾いて四から五日後に午前中に与える程度で十分です。
| 系統 | 関東の冬 | 対策 |
|---|---|---|
| イングリッシュ・ラバンディン | 露地で越冬 | 特に不要。雪の重みだけ払う |
| フレンチ | 霜で葉が傷む | 軒下へ寄せる、不織布 |
| デンタータ | 凍ると枯れる | 室内の窓辺か軒下 |
枯れかけたときの原因と立て直し
ラベンダーが弱る原因の大半は水と肥料の与えすぎか、夏の蒸れです。株の一部だけが枯れて他は元気なら、枯れた枝を付け根から切り取って風を通せば持ち直します。株全体が茶色くなり、根元の茎を爪で削って中まで茶色なら、残念ながら回復は難しいです。緑が残っていれば水を止めて乾かし、明るい日陰で様子を見てください。
- 一部の枝だけ枯れた
- 枯れた枝を緑の部分が見えるところまで切り戻します。株の内側を透かして風を通せば、残りの枝は元気に育ちます。
- 全体が茶色になった
- 根元の茎を少し削って中の色を確かめます。緑なら乾かして待ち、茶色なら株の更新を考え、元気な枝先があれば挿し木で残します。
- 葉が黄色く下から落ちる
- 水の与えすぎか根詰まりの目安です。鉢なら根を見て、黒く傷んだ根を取り除き、新しい乾いた土で植え直します。
ラベンダーの育てている間に使うもの
草花の管理は、花がらを摘むことと、肥料を切らさないことに尽きます。どちらも道具は小さくて済みます。
- 花がら摘み用のはさみ探す言葉「園芸ばさみ 花がら摘み」
- 規格の目安
- 刃渡り 3〜5cm、先の細いもの。手に収まる小さいものが疲れません。
咲き終わった花をそのままにすると、種を作るほうへ養分が回って次の花が減ります。摘み続けるほど花期が伸びます。
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 花 リン酸」
- 規格の目安
- 1000 倍希釈の原液。リン酸の数字が高いもの。
つぼみの上がる時期に週 1 回。窒素の多い肥料を続けると、葉ばかり茂って花が減ります。
- 緩効性肥料(置き肥)探す言葉「緩効性肥料 置き肥 花」
- 規格の目安
- 2〜3 か月効く粒状。鉢の縁に置きます。
- 数量の目安
- 8 号鉢に 10〜15g を 2〜3 か月ごと。
水やりのたびに考えなくて済みます。液肥との併用なら、置き肥は規定量の半分から始めます。
- ジョウロ(ハス口付き)探す言葉「ジョウロ 5L ハス口」
- 規格の目安
- 容量 4〜5L。ハス口が外せるものは、株元だけに与えるときに便利です。
花に水をかけると傷んで早く終わります。ハス口を外して株元へ注げば、花を濡らさずに済みます。
- 花がらは指で摘める種類が多く、はさみが要るのは茎の硬いものだけです。
- 活力剤は肥料の代わりになりません。
ラベンダーの長く咲かせるコツは作物ページに
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