水は株元を避けて与える
レタス類は株元に水がたまると腐ります。株の中心に直接かけず、株から少し離した土へ与えるのが基本です。根は浅く広がっているので、株の周りに広く与えると十分に届きます。
露地なら三日から四日に一度、雨が降らなければたっぷり与えます。プランターは乾きやすいので、土の表面が乾いたその日に、底から流れ出るまで与えます。
| 場面 | 水やりの間隔 | 与え方 |
|---|---|---|
| 露地の春秋 | 三日から四日に一度 | 株の周りの土へ広く |
| 露地の夏 | 毎日、朝のうちに | 株元を避けて条間へ |
| プランター | 表面が乾いたらすぐ | 鉢底から流れ出るまで |
追肥は二週間に一度
外葉を摘みながら使う作り方では、葉を採るたびに株が養分を使います。追肥(育ちの途中で足す肥料)を二週間に一度、株から十センチ離した場所に少量置くと、葉の大きさが保てます。
株ごと採る作り方なら、植えてから二週間後の一回だけで足ります。肥料が多いと葉が水っぽくなり、アブラムシも付きやすくなるので、葉の色を見て加減します。
- 葉の色で決める
- 葉が薄い黄緑になったら足します。濃い緑のままなら足しません。色は過不足がいちばん出る場所です。
- 株から離して置く
- 化成肥料をひとつまみ、株から十センチ離した土に置いて軽く混ぜます。根に触れると傷みます。
- 液体肥料でもよい
- プランターなら薄めた液体肥料を水やりのかわりに与えます。効きが早く、量の加減もしやすくなります。
日当たりと暑さ対策
レタス類は日なたでよく育ちますが、暑さには弱い作物です。二十五度を超える日が続くと葉が固くなり、とう立ちが早まります。春から初夏は日なた、真夏は半日陰と考えます。
夏に作るなら、寒冷紗で光を三割ほど弱めます。鉢植えなら午後に日陰になる場所へ移すだけで、葉の柔らかさが変わります。冬は逆にしっかり日に当てます。
- 夏は西日を避ける
- 午後の強い日が当たる場所は葉が固くなります。建物や他の作物の東側に置くと涼しく保てます。
- 寒冷紗をかける
- 光を三割ほど弱める寒冷紗を張ると地温が下がります。虫の飛来も減るので手間が一つ減ります。
- 冬は日なたへ
- 気温が下がる時期は日をよく当てます。日照が足りないと葉が小さいまま止まってしまいます。
レタス類は霜には比較的強く、不織布をかけておけば関東の露地で年を越せます。
下葉の手入れで蒸れを防ぐ
株が育つと下葉が地面に触れ、そこから黄色くなって傷みます。傷んだ葉を早めに取り除くと、風が通って株元が乾き、病気が広がりません。取った葉は畝に置かず持ち帰ります。
株元に敷きわらを敷いておくと、下葉が土に触れず、雨のはねも防げます。夏は地温を下げる効果もあるので、暑い時期ほど効いてきます。
- 黄色い下葉を取る
- 地面に触れて黄色くなった葉は根元から取り除きます。放っておくと腐って株元まで傷みます。
- 敷きわらを敷く
- 株元に敷きわらを敷いて下葉が土に触れないようにします。雨のはねも防げて病気が減ります。
- 取った葉は持ち帰る
- 傷んだ葉を畝に置くと腐って虫と病気を呼びます。袋に入れて畑の外で処分するようにします。
プランターは乾きと肥料切れが早い
容器は土の量が少なく、晴れた日は半日で乾きます。露地と同じ感覚でいると水切れを起こし、葉が固くなってとう立ちも早まります。朝に指を土へ差し込んで確かめる習慣を付けます。
水やりのたびに肥料も流れ出るので、露地より早く肥料切れになります。二週間に一度、薄めた液体肥料を与えると葉の大きさと色が保てます。
置き場所も乾き方を変えます。コンクリートの上に直接置くと下から熱が伝わって乾きが早まるので、すのこや台に載せて風を通すとゆるやかになります。
- 朝に土を触る
- 指を一センチ差し込んで湿り気を見ます。表面の色だけでは中が乾いているかどうか分かりません。
- 底から出るまで与える
- 受け皿に流れ出るまでたっぷり与え、たまった水はそのつど捨てます。ためたままだと根が傷みます。
- 二週間に一度の液体肥料
- 薄めた液体肥料を水やりのかわりに与えます。葉の色が戻るかどうかを見て次の量を決めます。
育ちが悪いときの切り分け
葉が小さい、色が薄い、苦い、株元が傷む。レタス類の不調は水と肥料と暑さと蒸れの四つで説明が付きます。株の姿を順に見ていくと、その場で打つ手が決まります。
- 葉が小さいまま止まる
- 肥料切れか日照不足、株間の狭さです。追肥をして株間を確かめ、日の当たる場所へ移します。
- 葉が苦くて固い
- とう立ちが始まっているか高温です。若いうちに採り、夏は半日陰に置いて水を切らさないようにします。
- 下葉から黄色くなる
- 過湿と蒸れです。株元を乾かし、傷んだ葉を取り除いて敷きわらを敷き、風を通します。
- 葉の色が薄く元気がない
- 肥料切れです。株から十センチ離して化成肥料をひとつまみ置くか、薄めた液体肥料を与えます。
レタス類の育てている間に使うもの
植え付けたあとにやることは、追肥・除草・水やりの 3 つに集約されます。専用品より、切らさないことのほうが効きます。
数量は幅 60cm × 長さ 3m の畝 1 本(約 1.8 ㎡)で計算しています。
- 化成肥料(8-8-8 など)探す言葉「化成肥料 8-8-8 追肥」
- 規格の目安
- 粒状。ひとつまみがおよそ 5g、大さじ 1 がおよそ 10g です。
- 数量の目安
- 追肥 1 回で 1 ㎡あたり 30〜50g、畝 1 本で 50〜90g。1kg 袋なら 10 回以上もちます。
株から少し離した位置にまいて土と混ぜます。株元に直に置くと、濃さで根が傷みます。作物ごとの量は都道府県の施肥基準が正確です。
出典: 農林水産省「都道府県施肥基準等」
- 液体肥料探す言葉「液体肥料 野菜 原液」
- 規格の目安
- 1000 倍に薄めて使う原液タイプ。800ml 前後の 1 本で、ジョウロ何十杯ぶんにもなります。
粒の肥料は効き始めるまで数日から 1 週間かかります。すぐ効かせたいとき、鉢やプランターで使います。
- 三角ホー(草かき)探す言葉「三角ホー 除草」
- 規格の目安
- 刃幅 10〜15cm、柄の長さ 120cm 前後。立ったまま使える長さを選びます。
雑草は根から抜くより、小さいうちに表土ごと削るほうが早く終わります。かがまずに済むので続けられます。
- 敷きわら・刈り草探す言葉「敷きわら 家庭菜園」
- 規格の目安
- 稲わら 1 束でおよそ 3〜4 ㎡ 分。刈った草を乾かしたもので代えられます。
- 数量の目安
- 畝 1 本で 1 束の半分ほど。
夏の乾きと地温の上がりすぎを抑えます。マルチと違い、そのまま鋤き込んで土に返せます。
- 活力剤は肥料の代わりにはなりません。肥料を切らしていないなら急ぎません。
- 肥料は種類を増やすより、1 袋を切らさないほうが効きます。
レタス類の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレタス類の育て方にまとめています。
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