症状から原因を見分ける
株元が黒くなる、葉に穴があく、新芽が縮れる、下葉が黄色い。症状ごとに原因も手当ても違い、急ぐものと様子を見てよいものがあります。まず見た目で分けてしまうと迷いません。
| 症状 | 原因 | すること |
|---|---|---|
| 株元が黒くぬめり倒れる | 過湿と深植えによる腐り | 株元を乾かし浅植えに直す |
| 葉に不規則な穴と光る跡 | ナメクジ | 夜に見回って取り除く |
| 新芽が縮れ小さな虫が密集 | アブラムシ | 水で流すか指で取る |
| 葉が大きく食われる | ヨトウムシ | 夜か早朝に株元の土を探す |
株元の腐りは蒸れが原因
レタス類でいちばん多い失敗が、株元が黒くぬめって倒れる腐りです。深植え、株間の狭さ、株元への水やり、水はけの悪さが重なると起きます。病気というより育て方の結果です。
予防は浅植え、株間二十センチ以上、株元を避けた水やり、高い畝の四つです。すでに出てしまった株は治らないので、抜いて処分し、周りの株の株元を乾かします。
- 株元の土をよける
- 株元が土に埋まっていたら土をよけて表面に出します。風が通って乾き、進行が止まります。
- 傷んだ株を抜く
- 黒くぬめった株は治りません。根ごと抜いて畑の外で処分し、周りに広がるのを止めます。
- 水は株から離して
- ジョウロの口を低くして株から離した土へ与えます。株の中心に水をためないようにします。
- 敷きわらを敷く
- 下葉が土に触れないように敷きわらを敷きます。雨のはねも防げて、腐りがぐっと減ります。
ナメクジは夜に見回って取る
レタス類の柔らかい葉はナメクジの好物です。葉に不規則な穴があき、光る跡が残っていればナメクジの仕業です。昼は鉢の下や敷きわらの中に隠れているので、探しても見つかりません。
日が暮れてから懐中電灯で見回ると、葉の上にいるところを見つけられます。何日か続けて取ると数が減ります。株の周りに隠れ場所を作らないことも予防になります。
- 夜に見回る
- 日が暮れて一時間ほどたってから見ます。葉の上や株元にいるので、割り箸でつまんで取り除きます。
- 昼は隠れ場所を探す
- 鉢や板の下、敷きわらの中を探します。まとまって隠れているので一度に数が減らせます。
- 隠れ場所を減らす
- 株元に不要な板や資材を置かないようにします。敷きわらは薄めにして風が通るようにします。
ナメクジ用の誘引剤を使うときは、野菜に使えるものを選び、株元ではなく畝の周りに置きます。
アブラムシとヨトウムシ
アブラムシは新芽や葉の裏に密集し、汁を吸って葉を縮れさせます。増える前に水で流すか指でつぶします。レタス類は葉をそのまま食べるので、早く見つけて物理的に落とすのが安心です。
ヨトウムシは夜に活動し、葉を大きく食べます。昼は株元の土の中に隠れているので、食害を見つけたら株の周りを浅く掘って探すと見つかります。
- 週に一度は葉裏を見る
- 新芽と葉の裏を確かめます。数匹のうちに気付けば指でつぶすだけで終わり、薬も要りません。
- 水で洗い流す
- 勢いのある水をかけて落とします。落ちた虫は株に戻りにくく、これだけで数がかなり減ります。
- 株元の土を掘る
- 葉が大きく食われていたら、株の周りを二センチほど掘ってヨトウムシを探します。昼はここにいます。
- 防虫ネットをかける
- 植えた日にネットをかけると、成虫が来て卵を産むのを防げます。裾は土で押さえます。
葉の病気と生理障害
葉に灰色のかびが出る、葉のふちが茶色く枯れる、といった症状も出ます。かびは湿気と込み合いが原因で、ふちの枯れは水切れや肥料の偏りによる生理障害で、うつることはありません。
どちらも風を通し、水を安定して与えることで減ります。傷んだ葉は早めに取り除き、株の周りに枯れ葉を残さないようにします。葉のふちの枯れは、次の作で水の間隔を詰めれば出なくなります。
- 傷んだ葉を取る
- 灰色のかびが付いた葉や茶色く枯れた葉は根元から取り、袋に入れて畑の外で処分します。
- 風を通す
- 株間を確かめ、込み合っていれば間引きます。下葉を取ると株元に風が入って乾きます。
- 水を一定に与える
- 乾かしてからたっぷりを繰り返すと、葉のふちが枯れます。表面が乾く前に少量ずつ与えます。
薬を使うかどうかの判断
レタス類は葉をそのまま生で食べる作物なので、薬の収穫前日数を守るのが難しくなります。ネットと手取りで足りることがほとんどなので、薬に頼らない前提で計画するほうが安心です。
どうしても使うときは、レタスや非結球レタスに登録のある野菜用の薬を選び、ラベルの収穫前日数と使用回数を必ず確かめます。あと何日で採るかを先に決めてから選びます。
- まず手で取る
- アブラムシは水で流し、ナメクジとヨトウムシは夜に取ります。数が少ないうちなら十分に間に合います。
- 登録と日数を確かめる
- ラベルで対象作物と収穫前日数を見ます。収穫まで日数が足りなければ、その薬は使えません。
- 被害が大きければ作り直す
- 半分以上が傷んだら片づけてネットを張り直し、まき直すほうが結局は早く穫れます。畝も一度乾かせます。
レタス類の収穫までのコツは作物ページに
栽培カレンダー、病害虫の一覧、品種の選び方はレタス類の育て方にまとめています。
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